パソコンが調子が悪く
入院することになりました。
全治10日くらいと診断されています。
来月の早い時期に再開を目指しますので
どうかお許しください。
<日本の農林水産物の輸出、海外展開><新時代の地域活性化><アジアとの新連携>を目指し、 海外に向けてニッポンを売り込み、地方の元気作りを支援する行動派コンサルタントの奮闘記
先回のエントリで京都を紹介したが、
おとなり台湾の古都と言えば、台南である。
在来線「台南駅」
Wikipediaより抜粋
400年にわたる台湾の歴史は、
ここ台南から始まったのだ。
駅前のロータリー
台湾では俗に、一府、二鹿、三艋舺と言われるが、
「府」とは台南府のことで、台南は別名「府城」とも呼ばれている。
府城(台南)では、泣かせるレトロな看板を見つけた
ちなみに
二は鹿港(ルーカン)、
三は萬華(マンカ)、すなわち今の台北の下町の一部で
はじめ台南に都が築かれ、その後、中部の鹿港、
そして台北に北上していったのである。
台北・萬華の路地裏歩きについては、
昨年7月にアップしたシリーズ・エントリをご参照いただきたい。
http://asianet.cocolog-nifty.com/nippon/2010/07/post-2d1f.html
台南の路地裏で
また、その昔、台南の一部の地区を
先住民であるシラヤ族が「タイアン」と呼んでいたのが
現在の台湾という地名の語源となったということであり、
まさにルーツとしての地位を物語っている。
(「台南」日経BP企画より引用)
成功路で
台南は、その意味でも京都と同じ古都であり、
伝統に裏打ちされた古跡や文化にあふれている。
7月に約15年ぶりにこの街を訪れ、プロジェクト推進のために
わずかひと月の間に3回も通ってしまった。
僕は、いつもこんなもんである。
フルーツ天国 台南
もともと、僕がとても好きな街のひとつだったのだが、
またまたマイブームに火がついてしまったので、
今回から何度かに分けて、この街の魅力について紹介してみたい。
(次回に続く)
(前回から続く)
京都市外から車で30分も離れると、もう郊外の緑に溢れた景観が沿道に広がる。山桜も一際美しい。
京都といえば町屋に寺院、道路が碁盤の目に広がる古都のイメージだが、南北にとても長い、自然溢れる農林水産資源の宝庫であることは、誰も想像しない。
京都府が日本海に面していることも知らない人は意外に多いみたいだ。
ここは府中部の京丹波町。
マツタケや黒豆、栗で有名なこの土地も、挑戦的でユニークな農業への取り組みが進んでいる。
花菜と呼ばれる
全国ワイドの販路をしっかりと確保した上で、消費者ニーズに的確に対応した生産体制が整備されている。
イチゴの高設栽培
大手製造メーカーの工場の管理手法を随所に採用した近代的な工程管理は目を奪われる。
種苗から、工具、農薬に至るまで見事に管理されており、整理整頓、清掃整備が行き届いている。
これも管理のほんの一部
もともと自動車メーカーのカンバン方式は、日本の農業を参考にしたとも言われている。
ニッポンの強みは世界に通用する。米豪式だけが国際標準なんかじゃないはず。
また、この農場は人材の育成にとても力を入れており、全国から研修生を受け入れている。
農業もまた人なり、である。
ヤッパリ「徹底こだわり京都」なんだなぁ、と改めて感心する。
丹後地方の春
更に車で北上して綾部市のナス生産者を訪ねる。
京都といえば、賀茂ナス。
ハウスの中は苗を定植して2週間目だそうであるが、整然と植えつけられているナスの苗床を見て息を呑む。
V字型に伸びた支柱の据付から畝の管理まで、これが自然物かと疑うほどの整然振りだ。
見た目だけではない。管理手法の話を聞くと更に肝を抜かれる。
気の遠くなるような手間のかけ方と長年にわたり研鑽を積み上げてきた技術ノウハウと応用力。
ここまで丹精こめて出来上がる賀茂ナスは、ひと玉350円前後で販売されるそうだが、僕は、
「だから京野菜は高い。」から
「京野菜は安すぎるッ!!」へと考え方が変わってしまった。
立派な加茂ナスが生長している
経験豊かな農園主にも若い後継者が出来て、益々頑張っている。
京都市内の料亭からも絶対の信頼を受けているから。
「さあ、どんな販路開拓作戦が練られるか???」
1時間半かけて桜咲く京都の街に戻る帰路、
僕の頭は「近代農産地区-京都」にイメージチェンジがすすんだ。
(シリーズ終わり)
(前回より続く)
サクラの季節に京都に行くのは、
観光客が滅法多いから人出に弱い僕には少し億劫な季節。
ところが、今年だけは京都駅に着くと、いつもと様子が違う。
JR京都駅コンコース
なんとなく行き来する人が少なくて、調子が外れる。
駅前のバス停に行って、さらに驚く。
去年3月末の京都駅前のバス停はこんな感じだったと言えば、
さらに実感する。
昨年3月末・平日の京都駅前
その日も、夜11時過ぎに白熱した会合もようやく終了。
プロジェクトの副会長さんが、
「せっかくこの時期なんだから、円山公園のサクラを観に行きましょう。」と
深夜にもかかわらずわざわざ案内していただいた。
八坂神社の正門から境内に入ると、京都で生まれて育った氏が
アッと小さな声を上げて驚いた。
もう何十年も当たり前からそこにあるはずの夜店が出ておらず
閑散としていると言うのだ。
この辺にいつもはお化け屋敷や露天があるばずなのだそうだ。
それ以上なにも語らずとも、異常事態であることは僕にも容易に想像がつく。
それでもさすがにメインの枝垂桜の存在感はものすごい。
こんなに人出を気にせず、じっくりと京都で夜桜を愛でる事ができたのは初めてかもしれない。
そのくらい花見客がいないことは初めて。
坂本龍馬も愛でたであろう巨木の側では
ちょうど副会長さんと長年親しい、夜店のベテラン主人がちょうど店じまいをしていた。
「今年は、花見客が4割くらい減ってるよ。海外からの団体客はゼロだし、東京以東のお客さんの落ち込みが激しくって…。」
かける声も出なかった。
(次回に続く)
(先回から続かない)
アップが滞ってしまい、申し訳ありませんでした。
ゴールデンウィークも終盤、皆さんはいかがお過ごしですか?
経済紙を見ると、GWの観光地が意外に活況を呈しているという記事を発見して、とてもホッとしている。近場で値ごろ感のあるレジャーに観光客が「押し寄せて」いるらしい。
上野動物園や八景島、長崎ハウステンボス、三重ナガシマリゾートなどが好調だとか。
広報活動やマスコミを通じて、自粛・萎縮から行動へシフトに切り替わっている兆しかもしれない。
振り返ってみると、
つい先日まで信じられない観光地での光景を目にしていたから。
・・・去ることひと月前の4月13日。
春の最大の観光地・京都に出張した時のこと。
3月12日に九州新幹線が開通したが、
「さくら」という名の新幹線があることを知らなかった。
京都駅に着く。
毎年、サクラの季節に仕事で京都に出張に来る時は、結構ストレスになる。
何しろ、人出が物凄く、交通機関からホテル、飲食店までとにかく街中がごった返す。
一年前の3月末もそうだった・・・。
(次回に続く)
県庁や国際通りのある那覇市は立派な大都会であるが、
車で少し行くと、すぐに沖縄郊外の農村風景が広がってくる。
那覇市から東に向かい、本島南東部の南条市の農場に向かった。
やはり島だけあって、丘陵が広がり、傾斜地も思いのほか多い。
農業強化のために、いとも簡単に大規模化とか集約化と言うけれど、このような光景を目の当たりにすると、いかに現実は厳しいものかが想像される。
一年のうちでも比較的涼しい今の季節は、様々な園芸作物が生産されているが、どうしても沖縄独特の品目に関心を寄せてしまう。
ドラゴンフルーツだそうだ。夜中にグローブ大の白い花が咲くという
左が島バナナ 右はパパイア
海の向こうは太平洋だ
さらに、旧知念町にまで足を運ぶと、いたるところにサトウキビ畑が広がっている。
海からの強い風にあおられて、サトウキビの葉や穂先が、本当にザワワ、ザワワとなびいているように聞こえるから不思議だ。
昨年も、南部や中部を幾度となく訪ねているから、
このサトウキビ畑の様子は、特段珍しくは感じない。
気候に任せて、自然のままに自生しているサトウキビの栽培は、牧歌風でいかにも南国・沖縄らしいなあ、なんてのんびりした気持ちになっていたら、初めて訪れたこの収穫の時期に見られる奇妙な姿に眼を奪われた。
(次回に続く)