実に24年ぶりのハノイ再訪である。
1992年以来ということになる。当時は日本から直行便はなく、
行き帰りはバンコク経由しかルートがなかった。
ビザの手続きもベトナム商工会議所が一元的に管理しており、
全行程に現地のガイドの同行が義務付けられていた。
入国時は、荷物検査がやたら厳しく、
蒸し暑い税関を通過するのに2時間くらいかかったことを
覚えている。
そして月日は流れ、2016年。
日本の援助で建てられたのだろうか?
ハノイ・ノイバイ空港は、日本の施設と見間違えるかのような外観と内装のとても近代的な空港ビルに変貌していた。
今やイミグレや通関のスムーズさは、日本のそれを凌ぐかのよう・・・。
でも出迎えゲートの人混みとムッとむせ返るような熱気は当時のまま。
空港から出迎えのバスに乗り、そのまま近郊の
「タンロン工業団地」を視察した。
ここは日本の商社が開発した北部ベトナムを代表する工業団地である。
そのほとんどが日系企業で、錚々たる大手メーカーが整然と軒を連ねている姿は、
さながら30年前の大連や広東、江蘇などの経済特区や保税区を思い起こさせる。
企業のアジア展開も多様化している。
先行モデルがあって、後発者が追いつくスピードは、
予想をはるかに超える速度で進み、そして過ぎていく・・・。