今まさに光り輝く一面を見せ始めた南洋の巨龍の姿を垣間見た

アジアの高成長のひずみと格差拡大は
確かに深刻な課題で、時事問題としては興味あるが
ニッポンを売る!という観点からは、一部の明るい光の部分を通して数歩先の可能性を発見していくことも、我がミッションだと心得ている。
 
 
 
ジャカルタには、大規模小売店が相次いで開業しており、
市民の購買力、豊かな生活への希求ぶりを垣間見て、
数年前に比べてもその変化に驚きの連続だった。
           
        
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ここは、ジャカルタの中心部の大型ショッピングモール。
 
 
 
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中間層を対象とした展開とみえる店内。
           

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広くて多層な空間に、所狭しと商品が溢れている。
 
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マッサージチェアの実演販売も。懐かしい
 
 
かつて僕も幼かった頃、大型店舗のその威容と物量の豊富さに魅了され、頻繁に友人と繁華街に通っていたことを思い出す。
        
   
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地下フロアの食品・日用品を売る巨大スーパーのレジで。カートいっぱいの商品を買う客が目立つ。日本では考えられないボリュームだ
 
 
この街は、いま、まさにそんな状態なのかもしれない。
 
 
すぐ隣には、豪華な威容を誇る
超がつくほどの高級ショッピングモールもあって、
ここにも立ち寄った。
      
         
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シャネルやグッチなど馴染みの欧米ブランドと共に
日本企業、日本ブランドも、その特性を生かして
豊かな生活を見事に提案している。
 
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5年後10年後の巨大市場出現に向けた展開が始まっている。
            
           
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日本車にとって大事な大事なマーケット。
 
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パラパラと外国人駐在員や観光客もいるが、
何と言っても主役は、インドネシアローカルの富裕層が目立ち、
実際に買い物袋を抱えている姿が印象的だった。
 
 
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ブランドに身を固めるムスリムの富裕層      ※ソフトフォーカス処理をしてます
   
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家族でショッピングのシーンを散見
 
 
 
改めて思う。
 
 
百聞は一見にしかず
 
百見は一考にしかず
 
百考は一行(行動)にしかず…
 
 
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南洋の大国で、急激な成長の光と影に触れた旅

数年ぶりにインドネシアジャカルタを訪ね、
また、ジャワ島中部にも足を運んできた。
 
 
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ジャカルタまで8時間のフライト
 
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シンガポールはギリギリ北半球だけど、ジャカルタには赤道を越える
 
 
ここ数年、世界から注目を集めるインドネシア。
 
    
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日本からの直行便はビジネスマンで満席。しかもそのほとんどの座席がファーストクラスかビジネスクラスだった   
 
 
ここ3年は6%の経済成長を見せ、
一人当たりのGDPも3000ドルを超え、
いよいよ新興市場として外資も呼び込み
日本からも投資に勢いがついてきた。
     

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スカルノハッタ空港から市内へのバイパスには日本企業の広告看板が続く

 
 
約2億4千万人という世界第4位の人口を抱え
資源も豊富で、また地域経済の基盤は農業であり、
内需にも力強さがある。
 
何と言っても戦後一貫して日本との関係も良好だ。
 
 
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安倍総理が就任後初の外遊先(ベトナム・タイと共に)に訪れたことも記憶に新しく、オバマ米大統領も幼少の頃、数年間ジャカルタで暮らしていたことも知られている。
 
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とはいえ、急激な経済成長の裏で、
物価上昇、広がる格差、脆弱な社会・インフラ基盤等で
市民生活は決して楽ではなく、
先月初めには最低賃金の大幅アップを求めるゼネストが起きた。
 
 
僕の訪問中も、大使館ほかから外出時の注意喚起を促す通知もあり、外国人の宿泊ホテルや空港では、厳重な荷物検査など、やや緊張感が走る状態でもあった。
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大統領官邸
 
 
日中関係の冷え込みで、日本企業の東南アジアシフトが進んでいるが、当然のごとく、それぞれの国・地域でも様々な事情を抱えており
決して一筋縄ではいかないのである。
 
 
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アジアの共通課題。高度経済成長の光と影
 
 
この国も今後、ひと波乱起きそうな予感がするが、
とにかくすっかり変わったジャカルタの街と
中部ジャワの町興し、世界遺産などに触れた数日間だった。
 

東京都心でも元気な中小企業経営者との出逢いに心ときめかせた日

東京都荒川区
企業と専門家のマッチングフォーラムが開かれた。
 
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僕はこの3年間、
荒川区産業経済部のすすめる産業クラスター事業
MACCプロジェクトに縁あって交流を続けている。
 
 
MACCとは、ものづくり荒川シティークラスターの頭文字をとったもので、区下の広範な中小企業に対する支援活動を積極的に進めていている。
 
区長をはじめ、事務局スタッフ、企業家の皆さんの積極的な活動は出色で、その向上心に満ちた連携ぶりと新たな出逢いはいつも新鮮な驚きに満ちている。
 
 
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フォーラム席上で力強い挨拶をする西川太一郎荒川区長
 
 
この日もたくさんの企業や支援関係者が集まり、
法務や税務、デザイン、IT、省エネ関係の専門家との
マッチッングがあちこちのブースで展開された。
 
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10名単位のグループに分かれた企業家の皆さんの前で、専門家の方がプレゼンを行い、質疑応答や今後のサポートのきっかけを創るユニークな形式だ
 
 
僕もビジネス支援というカテゴリーで
多くの元気な企業家の皆さんと交流した。
 
 
大東京首都経済圏とはいえ、地方と変わらず販路の閉塞感、事業や技術の継承問題など中小企業の経営環境は益々厳しさを増している。
 
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でも、すでに中国や東南アジアでビジネスを展開している元気な会社もあるし、海外の世界的メーカーから技術供与の打診を受けている企業もあるから、ニッポンの中小企業の存在感も、世界に目を向ければまだまだ価値あるものが多いと頼もしく感じた。
 
 
荒川区の熱心なクラスター活動は必ず実を結ぶと確信している。
 
 
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花開いたクラスターの姿のように目に映る
 

彼岸を旅して廻る

ご無沙汰している間、
台湾の嘉義、台中、彰化、台北、そして香港、八代(熊本県)、宮崎、熊本と廻ってました。
 
 
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台湾新幹線(高鐡)嘉義駅ホーム
 
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台北中心街の風景
 
 
ちょうどお彼岸(中秋節)を挟んでのシーズンで、
どの出張先でも、ひと頃の酷暑から、涼しい風が吹いて来たり
朝晩が凌ぎ易くなり、ホッとしている。
 
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少し涼しくなったとはいえ、台北の秋の日差しは猛虎に例えられるように強い
 
 
台湾の中部でも実りの秋を迎えようとしていた。
 
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嘉義県にある国立の農業試験場
 
 
その後、大きな台風が通過したというから、
出逢った関係者の皆さんの仕事や生活に影響はなかったか心配だ。
 
 
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台北の青果市場で。この日葉物野菜は入荷していなかった。価格も通常の10倍以上もするものもあるという
 
 
台北では、日本のあの人気者と遭遇。
 
大フィーバーを巻き起こしていた。後日紹介しよう。
 
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台北で僕が好きな寧夏夜市で、なじみのフルーツ屋台に顔を出した。
ひと月前に来た時と商品がすっかり変わっていた。台湾でも果物が季節の移ろいを教えてくれる。
 
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香港では、日本総領事館を皮切りに
主要大企業、メガバンクなどの香港支店、
香港地場起業家や欧米のファンドマネジャーなど
過密スケジュールで訪問した。
 
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100万ドルの夜景は未だ輝き続けている
 
現下の中国の経済・社会の動向や投資環境、
中国化の動きを見せ始める香港社会の動揺、
香港から観た日中関係など精力的に情報収集してきた。
 
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「カントリーリスクときちんと向き合いながら、輸出志向型から内需重視型に移行する中国のこれからの変化と可能性を取り込むことこそビジネスチャンス。多くの日本人が見過ごしている」と、立場や業態は違っていても香港や上海に長く常駐する
皆さんは異口同音に強調する
 
 
やはり日本のメディア報道と現場のビジネス感覚とは
まったく様相が異なっていることが改めて確認された。
 
 
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上海やシンガポール、プサンなどとの激しい競争にあり、正念場を迎える香港経済
 
Dsc06905危機感すら漂う香港のこれからが注目される    
 
 
帰国して留まることなく、九州南部を行き来した。
 
 
本当に落ち着きのない性分が、
たまに自分で面倒に思う時がある。
 
 
でも、いつもいつも刺激を受け、
命のパワーに点火してくれる地域の元気な人たちと出逢う感激を味わえるから…。
 
 
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宮崎で次々と新機軸を打ち出し、海外事業もステージアップする若き農業経営者。逢うたびに進化を遂げている
 
 
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伝統かめ壺造りの醸造中の黒酢が秋空に映えて黄金色に輝いている。匠の技が現代に生かされ、そして海外に羽ばたいていく
 
 
前向き元気な皆さんは、ますますパワーアップしていて
やることが有り過ぎて目を回している。
 
 
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東京からの強力な支援者を囲んで、早朝から若き農業経営者の精鋭が集まってくれた。次々と日頃温めてきたアイデアがぶつけられる
 
 
 
今、ニッポンの地方が元気だ !!
 
 
そう自信をもって宣言できる。
 
世界に向けても、自信を持っていい。
 
 
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宮崎空港で。
口蹄疫、鳥インフルエンザ、新燃岳噴火など度重なる試練を乗り越えて一歩ずつ前進している
 
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熊本県八代市で予想を超える沢山の若い経営者の皆さんと交流した。僕はこの街特産のある産品をどんなことをしてでも中国に輸出を果たしたいという、強い執念を心密かに燃やし続けている…
 
 
 
家の小さな庭に、数本だけど
白と紅の彼岸花(曼珠沙華)が咲き、ススキが穂を出した。
 
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身近に、小さい秋を感じることが出来た。
 
 
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そう言えば・・・ (その5)

僕が初めてベトナムに行ったのは

確か1992年(平成4年)のこと。

 
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2008年  写真と文は関係ありません
 
 
当時、日本人ビジネスマンの訪問は、
ベトナム商工会議所という組織が
入国ビザから現地手配、アテンドなどを
一元的に管理していた。
 
 
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2007年
 
 
日本からはまだ直行便もなく、
タイのバンコクからしか入国できなかった。
 
ハノイの入国管理事務所では、長時間いやというほど待たされ
荷物も隅々までチェックされたあげく、
パスポートは最後の出国までどこかに預けさせられたのである。
 
 
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全線通訳ガイドと各都市でのガイドがずっと同行して
僕らの世話や安全を守ってくれながら、一方で
変な動きをしないよう監視する役目もあったのだろうか。
 
70年代までの中国と同じシステムだった。
 
 
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2006年
 
 
その時のミッションが
京都の絹関係の訪越団の事務長として
まったく要領を得ない土地でのコーディネート業務だった。
 
西陣をはじめとする京都の和装関係のトップばかりで
ただでさえ気を遣うミッションだったにもかかわらず
素晴らしい団員諸氏のおかげで有意義なビジネストリップになった。
 
 
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2006年
 
 
当時、日本の和装の手加工は中国が主流だったが、
シルクを産するベトナムでも生産拠点移転の動きが始まったころである。
 
 
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政府機関や貿易会社を訪問したほかは
ハノイの郊外にあるシルクの産地や
ホーチミンの刺繍工場を視察して契約に臨んだのを記憶している。
 
 
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2008年
 
 
当時はまだハイパーインフレに悩まされ
社会も平静でありこそすれ、
まだ夜明け前の様相を見せているだけだった。 
 
お土産といえば、戦争の傷跡生々しい
米軍のジッポーライターやソ連軍のミリタリー用品ばかりだった。
 
 
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2006年
 
 
アオザイといえばシルク素材が正式なのだろうか?
 
一般には、人絹レーヨンなどが多いのかもしれないが
 
こうして観てみると、
アオザイの魅力は裾がはためく躍動感
僕には一際美しく感じられる。
 
 
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女性のたおやかさに、裾の動感が加わって
世界に誇れる、凛とした魅力を発する衣装である。
 
 
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シルクという素材にもう一度関心をもってみたくなった。
            

反転攻勢に出る“元祖”経済特区の生みの親を訪ねる

ようやく連休に入り、少し腰を据えて
ブログのアップに励もうかと思った矢先、
明日から台湾の台北と台中を訪問することになった。

 

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台北の路地裏で  今年2月

      
まる2か月ぶりになる麗しの島。

 

GWで日本人観光客が、メーデー連休で中国人観光客が
押し寄せているだろうか?
            

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台北・双連の露天商街
    

         
経済紙の報道によると
今年1-3月の実質GDPは前年比1.54%増
予想より下回った。
     

     
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京都の事業者さん達と台湾の文化遺産ともいえる茶芸館で一服する

                      
               

消費も低迷し、IT関連の輸出も伸び悩んでおり、
成長アジアの中にあって、台湾は少々元気がない。
            
     

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それでも2月には、台湾元と中国人民元がドルを介さずに
直接取引できるようになったり、
            
出遅れたFTAなどの締結促進のために特区を設け、
医療や農業の規制緩和を先行的に実施するなど
攻めの姿勢が目立ってきた。

 

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多くの日本の元気企業が投資もしている
      

 
経済特区といえば、中国が広く知られているが
実は1966年に台湾が輸出加工区と称する特区を
世界でいち早く開設し、
これがモデルになったといわれている。

 

農業の高付加価値化についても
政策の主要テーマと位置づけられており
今後ますます競争が激化することが予想される。

    
      
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連休で骨休みしたい気持ちもあるが、
せっかくの機会なので、新たな動きについても
現地でウォッチしてきたいと思う。
         
      

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歩きながら食べる台湾バナナは最高。それでも近年価格が暴落して生産者は苦境に陥っている

    
      

   
次のアップは5日頃を予定しています。

 

   
皆さん、良い連休をお過ごしください!

年頭のご挨拶   見えない時代を乗り越える時  

        
新年あけましておめでとうございます
 
 
年末に総選挙と政権交代があり、
今年は元旦から期待と不安が入り交じった幕開けです。
 
 
デフレ克服、インフレターゲット、原発、領土、TPPなど
どれもグレーゾーン、中間を取るような結論はありえない、
待った無しの問題が立ちはだかっている。
 
 
誤魔化して先送りされることはあるかも知れないけれど…。
しかし、その時の副作用はきっと計り知れない。
 
 
私たちは、すぐ先ですら見通せない時代の転換期に立ち往生しているかのようだ。
 
我々の前を歩む国もない。
 
 
だからこそひとり一人の構想力が試されるのだ。
 
 
変化する時代にどう向き合うべきかの答えは、
必ず現場に在り だと、ますます僕は確信を深めつつある。
 
 
今年一年もまた、皆さんとご一緒に
現場を通じて、この時代の答えを探索しましょう!!
 
 
2013年が皆さまにとって幸多き年になりますように…
 
 
本年もブログ“ニッポンを売る!”を
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

寒中に酷暑あり。アツいのは気温だけじゃなかった (その3)

           
午前中、シーロム通りにあるバンコク銀行本店に行った後、
その側にやたら露天商のような店が並んでいる路地があったので、つい、路地裏経済学派の血が騒ぎ、奥の方へ引き込まれていった…。
 
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よく見かけるアジアらしい活気のある路地だな程度に考えていたら、帰国してから知ったのだが、この通りはラライサップ市場という結構有名な市場であった。
 
 
午前11時前に賑わいだし、場所柄、近くのオフィス街のOLや若い主婦、女学生が多いそうだ。
 
 
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別名OL市場と名付けられたカテゴリーに属するらしく、女性物の衣類やカバン、靴、アクセサリーが中心のお店や露天商が多い。
 
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それでは、市場内のスナップを。
 
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次回は、食べ物の路地スナップを紹介します
 

寒中に酷暑あり。アツいのは気温だけじゃなかった (その2)

         
タイといえば、ちょうど一年前の大洪水がまだ記憶に新しいが、都心では、すぐそこまで水がやって来たというところでも、その痕跡はまったく見ることはなかった。
 
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それよりもむしろ目立ったのが元気の良さ。
 
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慢性的な交通渋滞は一向に変わった様子はなく
大型のショッピングモールは平日でも大勢の来客でごった返し、夜遅くまで賑わい続けていた。
 
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振り返ってみれば、去年の洪水の時、
自動車、家電、精密機器など供給が軒並み停止し、
改めてタイでの産業集積の進み具合に驚いたものだった。
 
更に、中国では、人件費や原材料など様々な製造コストが上昇しており、規制強化や為替動向も考慮し、チャイナプラス・ワンの最有力地として俄然この国が注目されいてる。
 
またホットポイントのミャンマーやカンボジアのゲートウェイとしても、益々海外からの投資を集めている。
 
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日本のライバル 韓国や中国の投資も始まっている
 
 
世界経済の減速で輸出に陰りも見せているが、インフレ率や失業率も低く、内需は底堅い様子を示しているようだ。
 
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ある事業者さんの話では、日本産食品の輸入量は
昨年の3割増しに達しているという。
 
また新設の複合ショッピングモールにも
日本から進出してきた飲食店が軒を並べ
一体ここはどこかと見まがうほど。
 
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日本食レストランは、有に1000軒を大きく超え、
一説にはすでに香港を凌いでいるとも言われている。
 
 
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香港が不動産の高騰で黒字でも撤退する店舗も出始めており、現在は、シンガポールと並んでここバンコクに集中しているのかも知れない。
 
     
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タイの習慣もちゃんとわきまえているね
 
 
 
決して長い滞在ではながったが、あちこちで垣間見たのは、紆余曲折を経ながらも、伸び行く新興国の姿だった。
 
 
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疾走する街
 
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ホイコーローが無性に食べたくなった日

麻婆豆腐と並んで日本でもなじみの深い中華料理のひとつにホイコーロー(回鍋肉)がある。
     
豚肉とキャベツ、ピーマンなどの野菜を
一度鍋で、油通し、または下茹でしてから一旦外に取り出し、その鍋を今度は油で強く熱しておいて、具材をもう一度鍋に戻して短時間でジャッと炒める。
 
鍋の二度使いの料理である。
   
     
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四川省成都で   2006年4月
 
 
日本では、甜麺醤の効いた甘辛い味が鼻をくすぐり、舌を楽しませるが、本来は四川料理で、キャベツの他にもニンニクの芽と豚肉とを炒めたものもあり、味付けも豆板醤などを用い、ずっと辛くてシャープな味がする。
 
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成都のレストランにて  2006年
 
 
回鍋肉の「回鍋」とは、
鍋を回すとか具材を回転させるのではなく
一度外に取り出したものを元に戻す意味である。
 
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台湾の料理番組から  東風チャンネル
    
   
 
実は、台湾では、先の日本の総選挙で自民党が大勝して
安倍晋三総裁が次期首相に決まったことを「回鍋首相」と表現している。
 
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テレビニュースから  12月17日の中天ニュース
 
 
すでにお分かりだと思うが、
5年前一度首相を務められており、一旦野に下り、今回、再登板したことを外から戻るという意味で回鍋を使っているのである。
    
     
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12月17日付け中国時報から
 
 
訳せば、「返り咲き」といったところだろうか。
 
   
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17日 中天ニュース画像から
 
 
返り咲きと花にたとえる日本語と
回鍋と団子(食べ物)に例える中国語との違いが面白い。
 
 
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台湾ではどの新聞も一面トップの扱い。しかも全面記事である。日本への関心がいかに高いかが分かる。かたや僕らは海外情勢について、これだけの強い関心を持っているだろうか?
 
 
 
明日のランチは、ホイコーローにしょっと!
   
   
 
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実に豊富な台湾の食材