群馬県前橋市で講演させていただいた。
会場の群馬ロイヤルホテル。手前は利根川
主催は「群馬国際ビジネス協同組合」といい
海外と非常にアグレッシブな活動を展開している会員組織だ。
メーカー、物流、商業サービス、教育機関など幅広い分野の企業から構成されており、共同で国際ビジネスを展開している。
対中ビジネスでの人材育成をテーマにした活動を活発に行なっており、この一年で西安市などから200名を超える中国人研修生を受け入れて各企業に派遣したり、江蘇省張家口市に日本語学校を設立するなど、日中間で活躍する人材育成に熱心に取り組んでいる。
今回で私も4回目を数える講演会だったが、ますます熱気を感じ、具体的なアクションを起こしているからなのか、アジアビジネスに対する関心の内容も非常に現実的で、とにかく積極的なのに驚いた。
少々おっとりした群馬県人のイメージが変わりそうなくらいだ。
ホットな精神とクールな思考を持った元気人たちの組織だから、交流していても話題が未来ビジョンまで弾む。
今後、農業や観光分野についても、関東広域とアジアとの交流を目指して計画が進行中だというから、これからの活動が楽しみだ。
前橋での講演に先立ち、高崎で時間があったのでしばし散策した。
これまで何度が立ち寄ったことがあったのだが、仕事ばかりでじっくりと街を歩いたことがなかった。
JR高崎駅前
高崎市は新幹線、高速インターと交通の要所にあり、今は県都・前橋市とほぼ同じ人口だが、9月にはまた合併があり、人口では群馬県一の都市になるそうだ。
高崎はパスタで町おこしをしているらしい
郊外にある少林山達磨寺を訪ねた。
名前といい、また黄檗宗であることから中国の影響を受けた禅寺らしく、総門はやはり特徴的だった。
少林山総門
本堂に至る参道から観る境内の景色は、言葉にならないくらい美しかった。
写真術が未熟なので表現できないのが悔しいくらい実物は素晴らしい。
なんと言っても、この寺の特徴は境内に沢山のだるまが納めてあるのが面白い。
奉納といっても、いわゆるお札やお守りの納めどころと同じで、役目を果たしただるまさんを引き取ってもらう所なのだ。
両目が黒いものもあれば、片目のダルマもいる。選挙必勝もあれば、営業目標必達、合格祈願など大小様々なダルマが納めてあった。
高崎といえば全国の約8割を占める日本一のだるまの産地で有名だが、初めて縁起だるまを生み出したのがこの達磨寺で、特徴は、マユは鶴、鼻から口ヒゲは亀をあらわしているおめでたいだるまなのだという。知らなかった。
本堂の隣には、達磨堂という木造の平屋があるが、出入り自由のちょっとしただるま陳列館になっていて、全国のダルマや達磨大師に関する収集物が所狭しと陳列してあって、ついつい長居してしまった。
達磨堂は面白かった
群馬三宰相の選挙ダルマと思われる実物も鎮座している。
僕もダルマのように忍耐強く不屈の精神で、困難と思える事業にも挑戦し続けていかなきゃ…。
この日は多くの元気人たちと再会を果たし、思わぬダルマ様との出会いに心洗われる一日だった。