変化する東京

      
私は東京と地方と海外の三重生活のような事になっていて、ちっとも落ち着かない毎日だから、生活者としてその土地の深いことはなかなか理解できない替わりに、移動するたびに新たな変化が刺激となって目に付く事も多い。

     
         

特に、ここ数年の東京の変化は目覚しい。
     

東京にどっぷり漬かっていないからそう感じることが出来るのかもしれない。

     
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有楽町の東京国際フォーラムももう10周年だそうだ

      

これまでバブル崩壊後、20年近くも変化の少ない日本のシンボルのような存在だった東京の街も、改革の声を聞き始めた頃からか、変化が見えてきたように思う。

   

ニュースになるような商業施設や社会インフラの新設・更新もあるし、住民生活、ビジネス上のソフトインフラや新しい習慣などにも変化を感じる。

   

六本木、丸の内、新橋、品川、川崎など、すっかり変わっていてどこにそんな余地があったのかと驚いてしまう。

   

停滞感著しい地方とは対照的だ。

  
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春の嵐の丸の内オフィス街を歩く

     
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東京の真ん中でも青葉が美しい季節

     
     

トピックといえば、やはり4月27日にオープンしたばかりの「新丸の内ビル」だろうか。

    

薫風香る中、さっそく見学に行ってみた。僕もかなりミーハーか?

     
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新丸の内ビルディング外観

     

テレビなどを見ていると、駅前商業ビルのオープンぐらいでそんなに騒がなくても・・・と内心思っていたが、足を踏み入れたらいやはや驚いた。

  

連休明けの平日の午後だったが、見学利用者でごった返していた。

    
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百聞は一見に如ずだから多くは説明しないが、単なるトレンド情報だけでなく、テナント企業誘致の真骨頂を観た気がするし、情報発信力、統一感の演出など感じる事が多かった。

         
      
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また、レストラン街もかなりのフロアスペースが割かれていて、これまで高級SCと言えば最新ファッションや高額商品がメインだった構成も、フード関連産業の進化ぶりを見るようで興味深かった。

     

はじめはセレブな施設やテナントの個性ある演出に目を奪われていたが、そのうち気になりだしたのは来訪者の姿である。
     
        
確かに、丸の内地区だからエリートビジネスマン、OLはもちろんのこと、各フロアをそぞろ歩く来訪者の多くが「イカした」人たちなんである。

      
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特にカッコいいミドル、シルバーの人たちが目立つ
   
      
外来語はあんまり好きではないのだが、中年、初老と漢字で書くのと少し感じが違うから、やっぱり片仮名でミドル・シルバーとした方がしっくりいくような、そんな人達なのだ。
        
    
平日だからかもしれないが、とにかくここが東京の違いなんじゃないか、と考えてしまう。

       
     
僕も20代の約10年間、隣の大手町に勤務していたのだが、とうとうこのセンスを身に着けることなく、今に至ってるのが物悲しい・・・。

      

センスいいよなァ・・・
    

と思う人たちが、結構いるのだ。

      

子供・ペット連れでは行けない大人の男女の空間、ファッショナブルなシニアの空間を演出しているのは、施設だけでなく、そこに集う人たちそのものだ。

    

このような新感覚は、あっと言う間に香港や台湾など東南アジアの大都市にも伝播することだろう。

    
       
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フロアのラウンジスペースから東京駅を眺める

     

それにしても、ファッションや行動のセンスの良い人たちというのは、きっと情報感度がいいんだろう。このようなホットポイントが出来るとすぐに体験にやって来るのだ。

     

人が一杯で面倒だ、ミーハーな感じがして気が進まないと感じているあなた、旬の話題のスポットに一度、意を決して足を運んでみられたら如何だろう。

      

もしかしたら、高感度人間に変身できる、・・・かもよ。