原発事故、そして肥大化したマネー
どちらも人間が生み出したものなのに
その人間がコントロール出来なくなってしまって
今や地球的規模の危機にすらなっている。
G7がG20に「太り」、世界ぐるみになったところで
僕らはそのメッセージにすら耳を貸す気にもならない。
為替も失業率も環境問題も
もはや“G”には解決能力がないかのよう…。
ある意味、戦争より恐ろしい事だと
僕はこの数か月間、制御不能のこの世を
ずっと忌みし、危惧し、憂い続けている。
本来は、自然の猛威こそ、
人間が抗することの出来ない神の領域のような現象である。
数日前、海南島の知人から台風が発生したと近況の知らせが入ったかと思うと、一昨日は香港の友人から、台風の影響で風雨が強くて外出が億劫だとメールが入った。
そして今朝、台湾のビジネス関係先から
台風が来襲中で南部を中心に山岳部の被害が出ており、
冠水している地域もあるとの、切羽詰まった電話が入ってきた。
そう台風5号(国際名:TALIM 漢字名:泰利)である。

ネットから抜粋
明け方、熱帯低気圧に変わったとはいえ、
今、“我が家に向かって”進路を北東に進んでいる。
来週、ちょうど逆コースで出張するだけに、
情報収集をするなどして、とりわけ強い関心を払っている。

香港で台風に遭遇 2008年
台風が来る度に、最も被害を蒙るのが農林水産業であり、脆弱な地方である。
その影響は台風が去って終わるものではない。
モンスーンアジア、地震帯アジアの宿命であり、
皆その現実に、すでに何十年何百年と向き合っている。

香港 2008年
このように自然災害さえ
アジアは共に被害を共有している現実を目の当たりにして、
我々が何をすべきか、どう行動するか
自分に何が出来るのかについて、今一度考えたい。
昔から国境なんてない…。
ちなみに
日本ではまだ報道されていないと思うが、
先々週アジアの某地域に行った時のこと、
今また、新型インフルエンザの流行に備えて
空港などでは警戒レベルを上げていることも申し添えておこう。
先の台風4号の被害に遭われた地域の皆様には、心からお見舞い申し上げます。