実は、これで4度目の高知入りになるのだが、
あの桂浜には一度も行ったことが無かった。
多くの日本国民から歴史通の外国人に至るまで、
強力なパワースポット、いや聖地とも言えるあの場所に。
今回、無事用件を終え、飛行機の時間まで余裕があったので、
いよいよ足を運ぶことにした。
去年は大河ドラマの影響もあってか、
ぜひとも行ってみたかったが、ようやく念願かなった。
いつもテレビなどで見慣れた龍馬サマの御姿
日曜日ということもあって続々と観光客が訪れてくる。
その数物凄い。
現代の龍馬はデジカメを使いこなしていた・・・。
でもこの日、僕にはさほど大きな期待が無かったのだ。
あれだけ憧れていた銅像なのに・・・。
実は、別の目的があったのだ。
前日の晩、あの土佐いごっそう氏から話を聞いて、龍馬像だけではなく、すぐ近くの秘蔵スポットに行ってみよ、と指令を受けていたからなのだ。
龍馬像の背中の中心後方の延長線上100mほど先の林の中に
こんな石碑があることを皆さんは知っているだろうか?
これは、旧制高知高校の数え歌「豪気節」の一節を描いたものである。
僕は、この碑の前でどれくらいの時間過ごしただろうか。
おそらく30分以上、ずっと見とれていたに違いない。
この石碑には、僕以外誰も立ち寄る人はいない。
邪魔されずに結構なものだが、
そばにはあれだけ観光客がいるというのに。
スケールの大きな、男気のするフレーズじゃないか。
心が震えずにはいられない。
九つトセ~、この浜寄する大浪は、
カリフォルニアの岸を打つ。
そいつぁ、豪気だねぇ~っ
この豪気って言葉がいいよねぇ。
この桂浜に打ち付ける浪が、カリフォルニアの岸に届くんだ。・・・これからも、こんなスケールで構想し、行動していきたい。
今年に限って、我が国はこの浪によって大惨事を呼んだ訳だが、
そこは空気が読めないノボセであることをお許しいただきたい。
念願の龍馬像とのご対面も感激したが、
この石碑の存在は、これまで高知で知り合った友人たちの熱い心と澄んだ眼差しとが重なって、僕の心の印画紙に、しっかりと焼きつくことになった。
でもここは、そんな熱苦しく男臭いだけのスポットではないぜよ。
浜辺では、何組もの龍馬とおりょうがいたよ
どうも桂浜では、男を龍馬に、女をおりょうに変えてしまうみたいだ?
それにしても高知の街では、呑むところ、食べる所が多いよね
深夜まで路上の屋台では、賑やかな声に包まれる
今回も美味しいものに沢山出会ったが、なぜか朝、明るい笑顔が素敵なお姉さんに運んでもらったモーニングの味の清々しさが印象的だった