すっかり秋めいたこの日、
大分県の西部、山懐に包まれた歴史と産業の町、日田市を訪れた。
清流・三隈(みくま)川を抱き、その静かな流れに接するたびに心豊かになれる所である。
かつて天領として栄えた町であるが、今でも、林業や観光業をはじめ
様々な産業、企業が、その地域資源を活用して活発な活動を展開している元気な町でもある。
「ニッポンを売る!」海外販路展開でも、
梨や木材、ミネラルウォーターなど目を引く動きが頼もしい。
その元気な皆さんとの交流を控えた30分のわずかの間、
市の中心部にある名勝「咸宜園跡」を久しぶりに訪ねてみた。
すっかり綺麗に整備されていて、ゆったりと見学できるようになっていた。
僕のお目当ては、やはりこの詩に触れること
広瀬淡窓が詠んだこの漢詩は、
僕が学生だった頃、この詩に触れた者なら誰もが啓発されて
みな青雲の志を立てて、遠くへ羽ばたく決意をしたものだ。
今こそ、日本人は、熱い思いを心に秘めて、
それぞれに自分で壁だと思われている限界を突破することにもっと挑戦してもらいたい。
秋風庵と呼ばれるこの講堂。まさに秋風を感じる季節
この日は、なぜか空ばかり仰ぎ見てた。前を向き、上を向こう
日田の町、日田の皆さんと交流して、
今日も溢れんばかりの元気を頂いてきた。
田中 豊
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