本ブログを再編リニューアルいたしました

読者の皆さん、永らくのご無沙汰 失礼しました。

このたび新たに本ブログを再編リニューアルいたしました。

今まで以上に、さらに読みやすくなったのではないかと存じます。

この再編に際して、亜矢さんには大変なご尽力をいただきました。

この場を借りまして厚くお礼申し上げます。

これからも読者各位のご健勝をお祈りいたしますと共に、本ブログを何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2013年を振り返る(ニッポンを売る!!編)

気が付いてみれば、もう師走も半ばを迎え、
まだまだ日常の作業が残っているにもかかわらず、
とてもそんな気はしないのだが、今年を振り返る頃となった。
 
 
そこで、農産物の海外輸出の総括や
内外で出会った思い出深い体験などを
拾い集めてみたいと思う。
 
 
 
まず最初には、やはり
本ブログのメインテーマであるニッポンを売る! すなわち
農林水産物・食品の海外販路開拓についてであるが、
総じて「久々に逆風が収まって、商談や企画事業が円滑に進めることが出来た一年だった」と思う。
 
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台北での展示商談会の日本ブースも、大勢の来場者で賑わった(6月)
 
 
考えられる理由としては、やはり
異次元緩和による円安側へのスイッチが挙げられよう。
 
 
とりわけ以前から輸出を続けていた高額商品ほど顕著だったように思う。
 
 
ある県のナマコを扱う事業者さんに聞いたら、
「この円安のおかげで、止まっていた輸出がようやく5年ぶりに動き出した。アベノミクス様々ですよ」
と去年までと違うほころんだ表情を見せてくれたのが印象的だった。
 
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日本産乾燥黒ナマコ。加工過程でも手間がかかり歩留まりが悪いために高額になってしまう。宝飾品のように扱われるほどの価値がある (香港で)
 
 
なにしろ、この事業者さんの乾燥ナマコの販路は
9割以上が中国と香港の海外市場で、国内向けは微々たる比率なのだ。
そんな海外市場あっての地場産業もあるのです。
 
 
水産物など高級食材もそうだし、和牛や木材なども
動き出しているようだ。
 
 
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世界中から熱い視線を浴びているジャカルタ市場
 
 
おそらく今年は、
5年ぶりに輸出額5000億円の大台を突破しているのではないだろうか。
 
ただし、僕は円安になったから自動的に売れ出したとは考えてもいないし、円安だけが伸長の要因ではないと、現場感からそう感じている。
 
 
それは、これまで海外輸出に取り組んできた事業者さんたちが
円高、風評、不景気、周囲からの冷ややかな目線、上がらない実績などの逆風にもめげず、諦めることなく「継続して」販路開拓に努めていたからこそ、この機会をとらえることが出来たのだと考えてる。
 
 
リーマンショック後の急激な円高が原因で、日本からの輸出額はずっと4500億円前後で頭打ちになったとよく言われるが、これらの全国のチャレンジャーたちが頑張っていたからこそ、この金額が維持できていたのであり、もしもこの努力や挑戦が無かったら、数字はさらに大きく落ち込んでいただろう。
 
 
その意味で、僕は、特にこの苦しい5年間をあきらめず
継続的に販路開拓に努力をした全国のすべての事業者、生産者、そして、官民の支援者、海外の関係者の皆さんに深く敬意を表したいと思う。
 
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総人口が120万人足らずの宮崎県で160名を超える参加者を集め、沸々たる活況を呈した輸出勉強会
 
 
また、この間、
輸出にチャレンジする事業者の裾野が広がっていることも挙げられる。
 
 
もっともビギナーの人たちは、円高で輸出には大変厳しい環境だったことは、ほとんど認識されていなかったのではないだろうか。
 
     
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「輸出支援の現場は必ずしも海外だけでなく、実は足元にもある!」と僕はずっとそう訴え続けている
 
 
無理もないと言えばそのとおりだろうが、
為替というものはそういうもので、円安から円高局面に向かって初めてその影響を肌で感じるものだから。
 
さきほどのナマコの事業者さんの安堵のセリフがすべてを物語っている。
 
 
また、世界中で日本食や日本文化の認知度が高まったり、
オリンピック誘致活動や海外での日本人、日本企業の活躍も目立ち始めたこと、
 
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香港のバスターミナルで(2月)
 
 
同じく円安効果や震災のイメージ改善などで海外からの旅行客も増え、おもてなしに感激したニッポンファンも着実に増えている。
     
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北海道のおへそ富良野にも本当に大勢の外人観光客が訪れ楽しんでいる(5月)
 
 
要は、僕が10年以上前から繰り返し主張してきたように
まずは我々日本人が、自分たちの可能性やその文化・技術などに
自信と誇りを持つこと。
 
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香港九龍の街頭で (10月)
 
 
元気を取り戻すこと。
 
 
そのために下向き、後ろ向き、内向きの議論ばかりしないで
まず海外にも目を向け、視点を変えてみること。
 
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ホーチミンでのブランドショップ(6月)
 
 
すなわち心の姿勢の問題だと、元気人という言葉を使って
訴えてきたつもりだ。
 
ともすれば閉鎖的な地域や業界にあって
空気を読むことが常識となっている風潮の中で
個性を生かしてトンがる人たちが現れてきた。
 
 
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ベトナム・ホーチミンシティーに拡がるコンビニ (6月)
 
 
もっとも、これからのステージでは 
熱いハートに加えて、冷静でクールな
調査分析、マーケティング、戦略発想、仕掛け仕組みの手法など
様々な取り組みが求められることは言うまでもない。
 
   
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香港で (10月)
 
 
来年はさらにチャレンジャーが増え、一律でない多様な戦略戦術が現われることを祈らずにはいられない。
 
 
そのためにも、この5年間の経験を「建設的に総括」して
これからの活動に生かしていく知恵が求められるはずだと強調しておきたい。
 

麗しの島でまた少し認識を深める旅(その4)

日本と同様、四方を海に囲まれた台湾の

年貨(正月食材)には、海産品も多い。
 
 
なかでも、目についたのが
さきいかやスルメ、のしいか等の海産珍味
 
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“ごまさきいか”とでも書きたかったのかな?たしかに、「ま」も「き」も「さ」も似てて区別できないかもね
   
日本で売られている珍味は、ここ台湾でも
たくさん作られていた。
 
きっと台湾の家庭でも、根付いているんだろうな。
 
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今では、中国大陸、東南アジア、南米などでも
盛んに製造されている。
   
  
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チリ産のアワビやサザエも定番。
 
味付けは日式だ。
 
 
もうひとつ目についたのが、これ。
 
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烏魚子(カラスミ)だ。
 
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飴色に輝く、海の宝石。 左利きの人にはたまらない逸品。
 
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台湾でも、日本の数の子のように子孫繁栄のめでたい食材だと聞いたことがある。
 
  
ほかにも、味付け海苔や昆布、戻したナマコ、魚の頭など海の幸がたくさん売られていた。
 
ニッポンと縁のあるものばかり。
 
  
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わずか20分ほどの「立ち寄り」だったけど
対象国の文化、風習を肌で感じることも
理解を深めることに役立つことだろう。
 
  
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お知らせ

     

パソコンが調子が悪く
入院することになりました。

全治10日くらいと診断されています。

   

来月の早い時期に再開を目指しますので
どうかお許しください。

        

水害お見舞い(緊急)

    
今般の九州地方を中心とする地域を襲った

記録的豪雨により被災されました皆様には、

心からお見舞い申し上げます

   

多くの仲間が、友人が今、自然の猛威と向き合っています。

本当に心が痛みます。

  
どうかご自身とご家族の安全、
心労、過労にだけは十分にお気を付け下さい。

                      田中 豊
          

お詫びとお知らせ

   
記事のアップが滞ってしまい
深くお詫び申し上げます。

   
シンガポールの後、
東京、札幌、宮崎、福岡、香港、中国、京都宇治と
訪ねてきました。

  
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食都・広州で凄まじい光景を目の当たりにした

   

  
また、今日からは鹿児島を皮切りに、長野、横浜、そして
千葉幕張で行われる Foodex Japan に参加します。

   
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4年がかりのプロジェクトが総仕上げの段階に(香港)
         

     
お伝えしたい元気事例が沢山あるんですが
どうか今しばらくお待ちください。
    

     
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京都・宇治の茶畑   その地形の急勾配と並々ならぬ努力に驚いた

      

       
次回のアップは、3月17日ごろを予定しています。
               

古都恋情(その1)

                    
先回のエントリで京都を紹介したが、
おとなり台湾の古都と言えば、台南である。

   
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在来線「台南駅」

  
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Wikipediaより抜粋

    

     
400年にわたる台湾の歴史は、
ここ台南から始まったのだ。

      

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駅前のロータリー

    

   

台湾では俗に、一府、二鹿、三艋舺と言われるが、
「府」とは台南府のことで、台南は別名「府城」とも呼ばれている。

   
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府城(台南)では、泣かせるレトロな看板を見つけた   

             

ちなみに
二は鹿港(ルーカン)
三は萬華(マンカ)、すなわち今の台北の下町の一部で
       
はじめ台南に都が築かれ、その後、中部の鹿港、
そして台北に北上していったのである。

     

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台北・萬華の路地裏歩きについては、
昨年7月にアップしたシリーズ・エントリをご参照いただきたい。

http://asianet.cocolog-nifty.com/nippon/2010/07/post-2d1f.html

    
       

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台南の路地裏で

   

    
また、その昔、台南の一部の地区を
先住民であるシラヤ族が「タイアン」と呼んでいたのが
現在の台湾という地名の語源となったということであり、
まさにルーツとしての地位を物語っている。
                              (「台南」日経BP企画より引用)

     

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成功路で

      
     

台南は、その意味でも京都と同じ古都であり、
伝統に裏打ちされた古跡や文化にあふれている。

   
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7月に約15年ぶりにこの街を訪れ、プロジェクト推進のために
わずかひと月の間に3回も通ってしまった。
    

僕は、いつもこんなもんである。

   
     
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フルーツ天国 台南

       
      
    
もともと、僕がとても好きな街のひとつだったのだが、
またまたマイブームに火がついてしまったので、
今回から何度かに分けて、この街の魅力について紹介してみたい。
                              (次回に続く)

       

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サクラと人出(その4)

    
(前回から続く)

     
京都市外から車で30分も離れると、もう郊外の緑に溢れた景観が沿道に広がる。山桜も一際美しい。

   

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京都といえば町屋に寺院、道路が碁盤の目に広がる古都のイメージだが、南北にとても長い、自然溢れる農林水産資源の宝庫であることは、誰も想像しない。
     

京都府が日本海に面していることも知らない人は意外に多いみたいだ。

     
    
      
ここは府中部の京丹波町

    

マツタケや黒豆、栗で有名なこの土地も、挑戦的でユニークな農業への取り組みが進んでいる。

   
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花菜と呼ばれる

  
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全国ワイドの販路をしっかりと確保した上で、消費者ニーズに的確に対応した生産体制が整備されている。

   
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イチゴの高設栽培

    
大手製造メーカーの工場の管理手法を随所に採用した近代的な工程管理は目を奪われる。

   
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種苗から、工具、農薬に至るまで見事に管理されており、整理整頓、清掃整備が行き届いている。

   
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これも管理のほんの一部

      

    
もともと自動車メーカーのカンバン方式は、日本の農業を参考にしたとも言われている。

   

ニッポンの強みは世界に通用する。米豪式だけが国際標準なんかじゃないはず。

    
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また、この農場は人材の育成にとても力を入れており、全国から研修生を受け入れている。

   

農業もまた人なり、である。

         

ヤッパリ「徹底こだわり京都」なんだなぁ、と改めて感心する。

    

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丹後地方の春

       
      

       
更に車で北上して綾部市のナス生産者を訪ねる。

    
   
京都といえば、賀茂ナス

     
      
ハウスの中は苗を定植して2週間目だそうであるが、整然と植えつけられているナスの苗床を見て息を呑む。

   
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V字型に伸びた支柱の据付から畝の管理まで、これが自然物かと疑うほどの整然振りだ。

   
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見た目だけではない。管理手法の話を聞くと更に肝を抜かれる。

    
     
気の遠くなるような手間のかけ方と長年にわたり研鑽を積み上げてきた技術ノウハウと応用力。

   
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ここまで丹精こめて出来上がる賀茂ナスは、ひと玉350円前後で販売されるそうだが、僕は、
     

だから京野菜は高い。」から

    

京野菜は安すぎるッ!!」へと考え方が変わってしまった。

                

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立派な加茂ナスが生長している

     
    
経験豊かな農園主にも若い後継者が出来て、益々頑張っている。

  
京都市内の料亭からも絶対の信頼を受けているから。
        

     
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「さあ、どんな販路開拓作戦が練られるか???」

       

1時間半かけて桜咲く京都の街に戻る帰路、
僕の頭は「近代農産地区-京都」にイメージチェンジがすすんだ。
                                         (シリーズ終わり)
                   

サクラと人出(その3)

     
(前回より続く)

   
今年の春は人出が少ない京都とは言え、
やはりサクラの季節は一見の価値ありだから
仕事が終わるやいなや夕刻、時を惜しんでにわか花見に興じる。
     

数週間タイムスリップしたつもりで、数枚京都の画像をどうぞ。

    
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鴨川沿い

  
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高瀬川沿い

     
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"外人さん”がめっきり減ってしまった・・・

   

Dsc_2833        白川沿い 
       

今年は開花が一週間遅れたので4月中旬でも見事だったが、
散り始めた花びらの絨毯が時の移ろいを感じさせる。

     
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忘れられない複雑で特別な思いの今年のサクラでした。
                                             (次回に続く)

  

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三条大橋の袂で
               
                  

サクラと人出(その2)

         
(前回より続く)

     
クラの季節に京都に行くのは、
観光客が滅法多いから人出に弱い僕には少し億劫な季節。

      

ところが、今年だけは京都駅に着くと、いつもと様子が違う。

   
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JR京都駅コンコース

     

なんとなく行き来する人が少なくて、調子が外れる。

   
    
駅前のバス停に行って、さらに驚く。

   
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去年3月末の京都駅前のバス停はこんな感じだったと言えば、
さらに実感する。

  
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昨年3月末・平日の京都駅前

         

       
   
その日も、夜11時過ぎに白熱した会合もようやく終了。
       

プロジェクトの副会長さんが、
せっかくこの時期なんだから、円山公園のサクラを観に行きましょう。」と
深夜にもかかわらずわざわざ案内していただいた。

  

八坂神社の正門から境内に入ると、京都で生まれて育った氏が
アッと小さな声を上げて驚いた

    

もう何十年も当たり前からそこにあるはずの夜店が出ておらず
閑散としていると言うのだ。
     

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この辺にいつもはお化け屋敷や露天があるばずなのだそうだ。

   
それ以上なにも語らずとも、異常事態であることは僕にも容易に想像がつく。

      
       

れでもさすがにメインの枝垂桜の存在感はものすごい。

    
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こんなに人出を気にせず、じっくりと京都で夜桜を愛でる事ができたのは初めてかもしれない。

  
       
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そのくらい花見客がいないことは初めて。

 
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坂本龍馬も愛でたであろう巨木の側では
ちょうど副会長さんと長年親しい、夜店のベテラン主人がちょうど店じまいをしていた。

   
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今年は、花見客が4割くらい減ってるよ。海外からの団体客はゼロだし、東京以東のお客さんの落ち込みが激しくって…。」

      

かける声も出なかった。
                                                                                                (次回に続く)

      

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