富良野・美瑛(びえい)といえば、
広々と続く丘陵をキャンパスに見立てたかのような花々のグラデーション。
雄大さと絵画的センスを兼ね備えた北海道らしい情景。
深山峠(かみふらの八景)
暑さをしのぐラベンダー
残念なら、ラベンダーの季節は終わっていて、
天候も不順で残念だったのだが、それでも
わざわざ足を運んできた価値200%!!
このシーズンは、サルビアが主役。
北海道のあちこちがこのような虹色キャンバスか思っていたら、
意外に道内でも余り多くないらしく
僕の勝手なイメージだったということを知る。
フランス国旗と同じトリコロールになっているッ!!
女性の曲線美のように なでやかな稜線を持つパノラマに広がる緑と虹色の自然な色合いが両目を通じて脳内に放射され、あらゆるストレスを忘れさせてくれるようだ。
体の全神経器官が、未体験レベルのとても爽やかな気分に浸れるのだが、これは視覚だけがそうさせるのではない。
マイナスイオンに満ち、適度に乾いている澄んだ空気こそが湧き上がる爽快感につながる大きな役割を果たしていることを胸全体で感じる。
画像を通じて、この空気感が伝わっているだろうか?
富良野市街の遠景。遠くに十勝岳が望める
360度に拡がる丘陵一面の畑のパッチワークが心を癒してくれる
今、全国各地で、気力体力運気が満ちるということでパワースポットが人気だが、ある種、逆の意味で体と心がリセットされるリラックススポットに違いない。
国内・海外からの訪問客が「殺到」していることが理解できる。
富良野市の方のお話によると、
人口2万人の町に、年間延べ200万人の観光客が訪れるという。
僕が宿泊したリゾートホテルは、
6月から9月の連休まで予約を取るのが至難の業なのだそうだ。
夕刻ともなるとチェックインする家族連れやカップルでフロントは長蛇の列。400室は満杯状態。
海外からの訪問者は、昨年約4万7千人で
そのうち香港からの観光客が1万7千人でトップだという。
しかも、香港でネット検索される日本の地名で
東京、大阪、京都などを抑えて
富良野が堂々とトップに立ったそうである。(関係者談)
多謝! 香港朋友們!!
この絶景なら、外人さんも大喜びに違いない
韓国やオーストラリアからの訪問者も多いが、
最近は中国からが増えているらしい。
外人ツアー客の観光バスが何台も行き交う
これまでのピークだった一昨年に比べ、
今夏の外国人訪問者はその13%増というペースだそうだ。
う~ン。羨ましいほどの成績。
“ジェットコースターの路”(かみふらの八景)
見た目よりずっと斜度が大きい。大迫力だ。
旭川とつながる北海道観光のメッカである。
美瑛町の「ケンとメリーの木」。昭和47年日産スカイラインのテレビCMの撮影が行われたポプラの木。当時、僕は中学生だったが、「ケンメリ」のインパクトは今も鮮烈。平成のケンとメリーたちが大勢見物に来ていた。
亜熱帯アジアの人たちが北海道に憧れるのは雪と温泉とグルメとよく言われるが、きっとほかにもいろいろな要素があることに僕も気づき始めた。
ぜひその秘密をもっと探り、これからの戦略立案に生かしていきたい。
(次回に続く)