エイヤッ!と飛び込んだイスラム食堂で、アツアツ、サクサク、モチモチを体験

観光客でごった返すサルタンモスクを早々と離れて、
横丁を入ると、どうも食堂街のような風情。

 
 
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賑やかな声と共に、辺り一面、エスニックな香りが漂ってくる。
 
 
 
 
通りから窓越しに厨房が覗ける。
 
 
小麦粉をパーム油だろうか油で練った生地が積み重なって見える。
 
 
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その生地を広げて丸い鉄板の上で焼いている。  
 
 
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卵や具材を載せて、手際よくヘラで何層にも折りたたんでゆく・・・。
 
 
  よしッ!  これに決めたッ!
 
 
空腹に勝てず、このピザのような食べ物に挑戦することにした。
 
 
ドアも仕切りもない、通りにオープンなこの店、
客でごった返していて、しかもムスリムの人たちばかり。
 
 
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入るのにちょっと躊躇したが、
そこはイスラムを肌で感じる、と決めていたので
意を決して中に入ったら、意外にあっさりと席に着けた。
 
 
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マスターのような恰幅のオヤジさんが、
細長いヘラを上手に扱って焼いてる様子は
いつまで見ていても飽きることがない。
 
 
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ガラスには、“HALAL"の文字が。
 
 
今、日本で多くのビジネスマンが注目している認証マークである。
 
 
 
 
ずっと見ていたこの食べ物
ムルタバ(Murtabak)というらしい。
 
 
 
中の具材がチキンやサーディン、鹿肉なんて色々あるが、
僕は、王道のマトンを注文した。 
 
 
ハラル食材を使った料理だというだけで楽しみだ。
 
 
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待つこと数分。あっという間に出てくる。
 
 
無言、無表情の給仕も気になることはない。
 
これも異文化体験の1ページ。
 
 
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思ったほど大きくはないが、
目の前で、デーンと大きな存在感を示してくれる。
 
鼻先に、プーンと小麦粉が焼けた香ばしい香りが
食欲をそそる。 
 
 
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卵と羊肉の他には、タマネギとニンニクなどの香味野菜、それに複数のスパイスが生地に織り込まれている様子だった。
 
 
外皮はサックサク、中はモッチリとした食感は
見た目を裏切らない絶品もの。
 
 
焼き立ては本当に旨い。
 
 
具材の甘みが、口の中に一気に広がる・・・。
 
 
 
イスラム凄し!
 
 
 
テーブルに一人で座っていた僕は、
   
こういう異文化体験では、
不思議と「相席にならないかなあ」なんて
日本じゃ考えられないことをふと思ってしまう。   
 
 
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そうしていたら、見事に熟年のカップルが
隣に座ってくれて、ラッキー。
 
 
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アイコンタクトを取ったら
いろいろ観察させてくれたし、
何よりもイスラムの雰囲気に
ひとりどっぷりと浸った気にさせてくれる。
 
 
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こんな感じ。
 
 
 
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ムルタバには、味が単調にならないよう
カレー味のソースが添えられている。 
 
 
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これをチョイとかけると
また格別の食感が生まれる。
 
 
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米食文化も奥深いが、粉食文化もまた多様で面白い。
 
 
中国の焼餅(シャオピン)も似たような一品で、
数多くのバリエーションがある。 
 
 
 
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このムルタバのお決まりの付け合せは、甘めのチリソースがかかったキュウリらしい。
 
パサパサなんだけれど、食べるとサッパリとして
また食感が回復する。
 
 
 
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ほかにも様々な惣菜があって、興味をそそられる。
 
 
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お腹も満ちて、また元気が出てきた。 
 
 
 
次の面談に向けて、
賑やかだけど、どこか律儀な雰囲気漂うこの街を後にした・・・。
 
 
 
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“エイヤッ!と飛び込んだイスラム食堂で、アツアツ、サクサク、モチモチを体験” への2件の返信

  1. ムルタバ、住んでた頃に昼飯によく食べていました^^

  2. 豊福さんコメントありがとうございます。実は僕は1985年に初めて訪星して以来、何度もこの店の前を取りかかっていたのに、今回初めて頂いたんですよ。

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