祭りの準備

            
北京オリンピックまでいよいよ2週間を切った中国の上海と青島に出張してきた。

    
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いよいよあと13日!!           青島にて

    
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上海虹橋空港で (上の青い人形は上海万博のシンボル、海宝くん)

      

       
主会場は北京だが、サッカーの予選は上海、ヨット競技は青島で開催されるから、どちらも準備モードで大わらわである。

         
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青島空港

      
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街中のあちこちに真新しいオリンピックの飾り付けが施され、世界最大の祭典であるオリンピック成功のために国を挙げて取り組んでいることがこちらにもビンビン伝わってくる。

    
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空港のディスプレイでこんな作業も

   

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青島の新興住宅街にも

        

    
中国は昔から外からの客人を迎えることを非常に得意としていて、また実際、もてなし上手な伝統がある。

       
    
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青島空港では中国入りする選手団のためにの受付も設置された

    
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上海では五輪(奥運)の後に万博(世博)が控えている

      
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日本のスポーツ用品メーカーもこの機にビジネスチャンスを拡げる

     

    

今回の訪問でも、努力をしてさらにサービス力がアップし、どこへ行っても接客や応対のレベルが上がっていることを実感した。

      
      
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「加油!中国」(ガンバレ中国)のロゴも目立つ

       

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青島の中心街ではビルごとオリンピックだ

      

五輪開催を契機に、また社会全体を変化させていることを目の当たりにしてきた。

                              (次回に続く)

      

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青島の夜

         

交易拠点都市の新アジア戦略

           
福岡最大の夏祭り「博多祇園山笠」のフィナーレである追い山が15日早朝に行われた。

      
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画像は昨年の様子。今年は参観する時間が取れなかった。残念・・
今年の模様は盟友ブログ「
博多っ子の元気通信」を参照されたい。http://blog.livedoor.jp/luckymentai/archives/cat_1466542.html
       
        

       

その翌16日、福岡市で「アジア戦略アドバイザー会議」が開催された。

   
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福岡市庁舎
    
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Dsc00423_3この日、吉田宏福岡市長、副市長をはじめ、市の経済・国際担当幹部の 方々と共に、九州大学の教授2名、アジアビジネスに精通するコンサル社長と私“ニッポンを売る!”の計4名がアジア戦略アドバイザーとして一堂に会し、約2時間にわたって福岡市の新たなアジア経済・ビジネス交流戦略について意見を交換した。      冒頭挨拶する吉田市長

        

       

福岡市は1970年代からアジアとの経済文化交流を市政戦略の柱としている政令市で、中国の広州市との間で姉妹都市(友好都市)締結が行われ、来年ではや30周年を向かえる。

  
最近は韓国プサンや中国上海・大連との都市間交流にも実績が上がっている。

      

この間、福岡市はアジアゲートウェイ都市、国際交流拠点都市、東アジアのマルチクロスポートなどのスローガンを掲げ、積極的にアジア各地との経済文化交流事業の実績を積み重ねてきた。

    
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博多港アイランドシティー深水バースで荷役する大連船籍のコンテナ船
       

    

考えてみれば、古代では大陸文化吸収の拠点であり、中世には交易の窓口であったことから、ある意味当然なのかもしれない。
      

       
福岡市が日本発祥とされる事物には、稲作農業、禅宗、茶、饅頭、そば・うどん、そしてセーラー服まであるとされる。

      
        
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現代の商業の中心  -天神地区

       
       
言ってみれば、「新しいもん好き」の風土があるのだ。

      
    

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福岡(博多)のシンボル的な風景 -中洲
    

昨今、日本の外交、通商のパートナーが欧米に加えアジアの比率が高まるにつれ、その意義はますます強まっていくことだろう。

   

    
日本の沿海各都市が、そろってアジアとの交流拠点・窓口を標榜している今、先行・福岡市はさらにステージアップされた新らたなアジアとの経済交流のコンセプトを打ち出す方針だ。

     

福岡市は以前から結構「住みやすい街」として、国内だけでなく海外からも評価されている。

    
   

Cover15 最近も、イギリスの情報ビジネス誌である「MONOCLE(モノクル)」の7月8月合併号で「世界で最も暮らしやすい25都市」ランキングで、福岡がショッピング部門で第1位、総合でも17位に選ばれた。
    
(画像は福岡市公式サイトから引用)    

               

ショッピング部門で世界一というのは正直驚いたが、日本からは東京(総合3位)、京都(同20位)と並んで3都市がランクインしている。

      

ちなみに、総合1位はコペンハーゲン、2位はミュンヘンだったという。

     

どういう基準なのか定かではないが、世界的には知名度の低い福岡市がランクインしたことは嬉しい限りだ。

      
   
今後、どんどんニッポンを売り込んでいくためにも、ここ福岡市は「プロモーションシティー」として商流・物流の拠点の役割が期待されること、

そして、アジア各国の人たちの日常的なライフスタイルの一部に福岡がその快適な空間やサービスを提供する街になることを戦略化して欲しい事を、この日の会議で提起させていただいた。

      

   

10年ワイドの都市戦略を練るということは極めて高い構想力、イメージする能力が求められことを実感した。
      

     
アクション重視が伝統の福岡市が打ち出す新たな戦略に注目だ。

   

     
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熱い街

      
ぢいいい~~ッ!!

     

     
福島から、サミット厳戒の東京を渡り歩いて
一気に南国・宮崎にやって来た。

      
      
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同じ暑さでも、宮崎の場合は気合の入り方が違う。

     
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通りを歩いていても気を失いそうだ。

      
    
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エエッ?! 道行く人の影が無いッ!

    

頭の真上から容赦なく陽光が浴びせかかっているんだ。

              

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何処をさまよっても真っ青な天を仰ぐばかり。

    

タオル地のハンカチの感触だけが、襟首の薄い皮膚を通して、 自分がまだ正気であることをなんとか確認できる。

    

         
日中の通りは繁華街でも誰も歩いている人はいない。

    

きっと宮崎の人はみんな屋内でじっとしているに違いない…。
    

僕だってそうしたいもん。

    
   

ところが、午後から県下の様々な分野の皆さんと面談したが、
なんのなんのみんなパワフル元気なのには驚いた

    
      

次々と心に秘めたチャレンジ構想やアクションプランをぶつけてくれ続け、終始圧倒された。

     

しかも終日、いや午前様・・・。

    
   

 すげええええ~ッ。

   

宮崎の人は、いったい何食べてるんだろう???
         
何飲んでんだろう? 何鍛えてるんだろう?

      

いろいろ憶測してしまうほど底知れぬ南国パワー。

    

気温が上がれば上がるほどテンション上がっているんじゃなかろうか。

      

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来訪50万人を突破した宮崎の「あの観光地」は

今日も若い女性が大勢詰め掛けていた。

    
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深夜まで語らうテーマも前向き、アクティブ、ポジティブ。

    

それも一人や二人の話ではない。次々と・・・だ。

   

体力はほとんど消耗しても、精神は満タン充電状態に「させられ」た

      

   
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方言だって資産。 胸を張って堂々と・・・

   
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この暑さ どげんかせんといかん!!

        

   

翌日は土曜にもかかわらず、帰路の空港にまで何人もの方が議論に訪ねて来てくれた。

    

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トロピカルフルーツ王国の片鱗

   
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とても僕には手が出ない高価な宝石たちよ

       

     

大変化している10年後を見据えて、今やるべきこと

    

ホントに大勢の元気人が、自分の頭と体で考え抜いている現実テーマである。

    

宮崎の街は暑い、いや 熱いゼ!!

    

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東北の雄に降り立って

                
今、福島県郡山市に来てます。

   
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乗り換えのために通過したことはあるけれど、目的地としてやって来たのは初めてなので、いつもながら興味津々である。
      

  
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仙台市に次ぐ東北第二の商圏といわれる郡山について僕はあまりに知らないことが多い。

   
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郡山のランドマーク -ビックアイ

     

東日本の交通の要所という地勢的な優位性も見逃せない。

   
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福島県はこの数年、農産物や食品などを中国、台湾、香港などに
とても熱心にプロモーションしている雄藩ならぬ攻めの雄県である。

   

この街にも中心市街地のシャッター通り現象が見受けられるが、
知れば知るほど興味が広がる街であることがわかる。

  
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最近、どこでも見られる風景となってしまった

     
     

駅から程なく、安積國造(あさかくにつこ)神社に立ち寄った。
   

        
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そうそう、幕末の大学者である安積艮斎(あさか ごんさい)の誕生の地だったのである。

  
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安積艮斎の像

     

幕末の歴史ファンである僕は当然釘付けだ。

  
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1853年ペリー来航の際、アメリカからの国書の翻訳も行なった官学の頂点に立つ学者として知られるが、多くの門人の中には吉田松陰だけでなく、高杉晋作や小栗上野介、岩崎弥太郎までいたとは僕も知らなかった。

    
    

福島の幕末期というと、会津藩の数奇な歴史をすぐに思い浮かべるが、安積艮斎の存在は福島県のイメージを一新させてくれた。

      
   

明日はその会津にも足を伸ばす予定だ。
    

    
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僕は坂がある街が大好きだ

    

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きっと優しい人が多い街

      

      
ここ福島県は、これから何度も足を運ぶ土地になりそうな予感がする…。

       

     

出島精神

(先回から続く)

長崎といえば、いにしえから続く交易の窓口

 

その活発な動きは、今にも通じている。
   

ニッポンを売る!」ことでも長崎は早くから取り組んでいる。

   

活魚の中国向け輸出に熱心なことはつとに有名である。

    
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新鮮ピチッピチの鮮魚

     
   

最近はイチゴやビワなどの農産物を台湾や香港にも盛んにプロモーションしている。

   
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海外でも長崎の味が手に入る

  
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江戸時代には、長崎俵物といって、当時の高級海産物を中国に輸出していた歴史がある。

     
   
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特に、俵物三品といって、フカヒレ、干しナマコ、干しアワビは中国大陸では珍重されたのだという。

    
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今と同じではないか。

      

     
明治以降、土地の干拓で現存しなくなったけれど、出島が立派に再現されており、往時を偲ぶことが出来る。

     
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出島は1636年に江戸幕府により建造された人工島である。
      

      
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ここを訪れるとなぜかタイムスリップ感を味わえる。
   

なんだか映画撮影のセットのよう。

       

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今、わが国では、エネルギーや食糧の高騰、政治不信、海外摩擦などで偏狭なナショナリズムや愛国心が高まっているようで私は危機感を覚えている。

    

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精神の扉だけは常に開いておきたい・・・
異なる文化、他者を受け入れる精神を大切にしたい

        

世界の動きに敏感なはずの日本人が、かえって内向きの議論をはじめていることに危惧しているのである。

      

幕末や太平洋戦争前の様子と重ね合わせているのは僕だけなら良いのだが・・・。
     

    

ここ長崎は常に国際交流の舞台として大きな役割を担ってきた。

      
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東京に行くより上海の方が近い長崎では、考え方が柔軟な人が多いことは財産である。

    

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ぜひアジアの活力を取り込み、この国を元気にする最前線となってもらいたいものだ。
                               (終わり)

    
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ここ長崎から熊本県に続く国道324号線は、なんと長崎中心街である浜町アーケードを貫いているという全国でも珍しい国道である

   
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ここが国道なのだ

    

   
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長崎蛇踊り