福岡最大の夏祭り「博多祇園山笠」のフィナーレである追い山が15日早朝に行われた。
画像は昨年の様子。今年は参観する時間が取れなかった。残念・・
今年の模様は盟友ブログ「博多っ子の元気通信」を参照されたい。http://blog.livedoor.jp/luckymentai/archives/cat_1466542.html
その翌16日、福岡市で「アジア戦略アドバイザー会議」が開催された。
福岡市庁舎
この日、吉田宏福岡市長、副市長をはじめ、市の経済・国際担当幹部の 方々と共に、九州大学の教授2名、アジアビジネスに精通するコンサル社長と私“ニッポンを売る!”の計4名がアジア戦略アドバイザーとして一堂に会し、約2時間にわたって福岡市の新たなアジア経済・ビジネス交流戦略について意見を交換した。 冒頭挨拶する吉田市長
福岡市は1970年代からアジアとの経済文化交流を市政戦略の柱としている政令市で、中国の広州市との間で姉妹都市(友好都市)締結が行われ、来年ではや30周年を向かえる。
最近は韓国プサンや中国上海・大連との都市間交流にも実績が上がっている。
この間、福岡市はアジアゲートウェイ都市、国際交流拠点都市、東アジアのマルチクロスポートなどのスローガンを掲げ、積極的にアジア各地との経済文化交流事業の実績を積み重ねてきた。
博多港アイランドシティー深水バースで荷役する大連船籍のコンテナ船
考えてみれば、古代では大陸文化吸収の拠点であり、中世には交易の窓口であったことから、ある意味当然なのかもしれない。
福岡市が日本発祥とされる事物には、稲作農業、禅宗、茶、饅頭、そば・うどん、そしてセーラー服まであるとされる。
現代の商業の中心 -天神地区
言ってみれば、「新しいもん好き」の風土があるのだ。
福岡(博多)のシンボル的な風景 -中洲
昨今、日本の外交、通商のパートナーが欧米に加えアジアの比率が高まるにつれ、その意義はますます強まっていくことだろう。
日本の沿海各都市が、そろってアジアとの交流拠点・窓口を標榜している今、先行・福岡市はさらにステージアップされた新らたなアジアとの経済交流のコンセプトを打ち出す方針だ。
福岡市は以前から結構「住みやすい街」として、国内だけでなく海外からも評価されている。
最近も、イギリスの情報ビジネス誌である「MONOCLE(モノクル)」の7月8月合併号で「世界で最も暮らしやすい25都市」ランキングで、福岡がショッピング部門で第1位、総合でも17位に選ばれた。
(画像は福岡市公式サイトから引用)
ショッピング部門で世界一というのは正直驚いたが、日本からは東京(総合3位)、京都(同20位)と並んで3都市がランクインしている。
ちなみに、総合1位はコペンハーゲン、2位はミュンヘンだったという。
どういう基準なのか定かではないが、世界的には知名度の低い福岡市がランクインしたことは嬉しい限りだ。
今後、どんどんニッポンを売り込んでいくためにも、ここ福岡市は「プロモーションシティー」として商流・物流の拠点の役割が期待されること、
そして、アジア各国の人たちの日常的なライフスタイルの一部に福岡がその快適な空間やサービスを提供する街になることを戦略化して欲しい事を、この日の会議で提起させていただいた。
10年ワイドの都市戦略を練るということは極めて高い構想力、イメージする能力が求められることを実感した。
アクション重視が伝統の福岡市が打ち出す新たな戦略に注目だ。