底力の復活を望む

     
大阪
で「農林水産物・食品輸出オリエンテーションの会」が
開催された。

 http://nousui.jtbcom.co.jp/orien/data_osaka.html

  
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主催は、近畿農政局と近畿地区農林水産物等輸出促進協議会。

  
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会場のホテル阪神

   
      

午前は輸出促進セミナー、午後は商談会と試食による商品発掘会という2部構成であった。

   
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開催前のセミナー会場  80名あまりのビジネスマンが参加した
      

    

セミナーでは私が前座をつとめ、
そのあとタイとアメリカの現地レポートが講演された。

  
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タイ市場の復調ぶり、アメリカ向け輸出の実践的な心構えについて、貴重なメッセージが発せられた。

   
大いに参考になった。

    
   
   
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午後の商談会では、世界各地から十数名のバイヤーが集結し、
事前予約制の商談が各テーブルで活発に展開された。

     
   
毎年のことであるが、北海道や東北、九州のような地方の「ニッポンを売る!」プレイヤー(輸出事業者)と、ここ近畿や関東のような大商圏を地元に持つプレイヤーとはおのずと事業構成や輸出に対する指向が異なっている。

    

今回、近畿地区では農水産品より加工食品のプレイヤーの積極さが目だったようだ。

  
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ただ、円高や世界不況の影響なのか、前回の参加時に比べ、あの関西特有のメチャ元気な姿勢にやや欠けるところがあるのかな、という印象を受けた。

   
言い換えれば、もしかしたら、環境変化に敏感な関西商人の行動は、傾向把握のバロメーターなのかもしれない。

    
    

商都・関西の生産者、流通事業者の皆さんのパワーが全開すると、ニッポン経済も本格的に復活するんじゃないだろうか。

     

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道頓堀・戎橋
    

飛び出せK点

               
札幌で滞在したホテルは、ビルの林立する街の中心地だったが、
部屋の窓から遠くの景色を見ると、山の麓に何やら建造物のようなものが見える。

    

3日間毎朝、目に留まるので、札幌を離れる日に地元の方に尋ねたら、じゃあ、ご案内しましょう、ということになった。

     

遠いのかと思ったら、案外近くてビックリした。

   

    
そう、ここは大倉山シャンツェである。

    
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あの札幌冬季オリンピック大会(1972年)で、
多くの国民を沸かせた舞台である。

   
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一面白銀のジャンプ台は、テレビでは観た事はあったが、
オフシーズンはこうなってたんだ。

      
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山の頂から広げた絨毯のようなジャンプ台を繁々と見上げた。

    

     
よく観ると、観客台や風向計、電光掲示板、音響設備など
結構システマチック。

   
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飛行場を連想させるほど、システムで構成されているのだ。

    
       

いよいよリフトに乗ってみる。

  
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とっても気持ちいいよぉ~ッ、なんてお気楽に叫んでるが、
これがオリンピックの大舞台だったとしたら、
選手はいったいどんな気持ちでリフトに乗っているんだろう、と
フト考え込んでしまう。

   
   
ジャンプ台の上からの眺めは、もう最高。

   
北海道のすがすがしさが体全体に思いっきり伝わってくる。
    

     
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遠くに札幌の街を望み、このまま飛行機のように街を眼下にして
飛び出してしまいそうな錯覚に陥る。
     

おりしも紅葉が始まったところのようで、それはもう絶景であった。

   
   
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ウインタースポーツの舞台の秋のひとコマでもある。

  
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着地点を注目してみると、あったあったK点が。

   
    
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みんなこの赤い目印を目標にして、
力強く飛び出していくのだろう。

   
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僕にとってのK点ってなんだろう、と考えてみた。

    

当たり前だと思われている常識や習慣?

その業界や地域の固定観念?

過去の成功体験?

みんながそう思うような一般的な考え方?

それとも、その道の専門家の見解?

     

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そのどれに対しても
僕はこの一線を超えるべく、これからも邁進していきたい。

      

   

世界に誇る札幌の大ジャンプ台を目にして、これからは、このシーンを思い出しながら常に僕にとってのK点越えを狙ってチャレンジしていくぞッ!

             

          
         

        

        

     

今、野球のクライマックスシリーズに燃えるドラゴンズの根拠地

名古屋に来ている。

    
     
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中部国際空港ロビーで

   
   

明朝、中部国際セントレア空港から海外に向けて出発の予定である。

   

   

大ジャンプにもなるかもしれない前人未到プロジェクトのスタートである。

   
    
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離れて眺めているだけなのに、なぜか緊張する

    

    

目もくらみそうな高台のスタート位置につき、

ゴーグルを付け直して、さァ!いよいよ滑り出すゾ

                     

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香港で名月(その2)

(前々回より続く)

中秋の10月3日夕刻、
日が傾きだして、再び香港島の中心部に戻ってきた。

    
   
向こう岸には、
夜が始まったばかりの九龍半島側が望める海岸べりを歩く。
     

         
目の前には、漁船や運搬船など小型の船が多数係留されている。

   
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80年代でも、船上生活者や船で商いをする人が沢山いて、この辺でも旅行客向けの遊覧船があり、簡単な海鮮料理を作って出す船や、飲み物・果物を売りにくる小船なんかも寄って来たりして、それはそれは香港らしく、とても風情のあるシーンであった。

   
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今はそんな面影も薄れ、大型の漁船の広間を時間貸しにして
船上マージャン荘なんかを開いているのを目にして、
少しだけ昔を思い出した。

   

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名月を観ながら船上マージャン   ― 香港式の風流だな

     

    

いつの間にか夜空には、中秋の名月が輝いている。

    

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日本の静かに過ごすお月見も
季節を感じることが出来てとても素晴らしい習慣だが、
半袖で過ごす港町香港のお月見もまた格別。
     

    
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若いカップルも体を寄せ合い、100万ドルの夜景と海に映った満月をまぶたに重ねながら、いつまでも愛を語らうかのよう。

   
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二人の目にはどう映っているのだろう?

   
   
ほかにも家族、老夫婦、仲間連れなどが思い思いに
楽しそうにこの海浜プロムナードをそぞろ歩く。

   

    
以前、香港に住んでいた時、中秋の晩には、銅鑼湾(コーズウェイベイ)のビクトリアパークで大勢の市民が持ち寄った月餅などの金属製の缶や蓋の上にろうそくを立てて火を灯して、静かに見守る、
とても幻想的なシーンがあったっけ
、と思い出して、早速タクシーに乗って行ってみた。

   
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中秋のお祝いセット

     

      

いるわいるわ、大勢の市民たちが公園に向かっている。

      
ゲートには「採燈会入口」と横断幕が張られているぞ。

   
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中に入ると、以前とチト様子が違う。

   
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どうも、今は
公園内では火を灯してはいけないことになっているらしい。

    
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火災や火傷の危険だからだろうか、それとも公園を汚すから?

   
   

それに替わり、あちこちに大掛かりな電飾ランタンが飾られている。

  
まるで香港の豊かさを象徴するかのように・・・。
      

   
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月夜の公園はランタンと大勢の市民たちで、とても賑やか。

    
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親子連れもロウソクの代わりに蛍光グッズで

   

子供たちも楽しそう。

   
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デジカメがあちこちで大活躍だ。

   
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屋外ステージでは、粤劇(えつげき・京劇の広東版)をやってるぞ。
    

  
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満月の夜、野外で演じられる粤劇は
数百年の昔からの風習だろうから、とてもしっくりとくる。
      

せりふの意味は解らなくても、どこか懐かしく、
しばらく見惚れていた。

  
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伝統楽器の囃子と抜けるような広東語の節回しが
心にグッと響いてくるネ。

  
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いつもは喧嘩をしてるかのように聞こえる機関銃のようなおしゃべりが大好きな香港人も、満月のお月様の下では、なんとなく物静か。

   
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日本の多くの文化や農作業の節目である節句
中国から伝わってきた。

   

家族や生活の営み、自然との融合を生み出した東洋の知恵に、
改めて敬意を込めて、こんな心持ちを大切にしていきたいな、
とソッと心の中で感じた夜だった。

   
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記念撮影   みんな中秋の物語を知っている       
        

北のパワー集結

      
ドバイから香港を紹介中だが、今、札幌に来ているので
さらにシリーズを割り込んで北海道篇のレポートを。
   

       
北の大地に降り立つや、一瞬のうちに秋の深まりを感じる。

      

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      夜の大通公園

    

海外に行き来していても、四季が不明瞭な東南アジアだと、
仕方のないことだが、こんな感覚は乏しい。

      
    

今回は、日本の季節感、南北に長い国土を実感することができ、

ああ~、シ・ア・ワ・セ!
     

        

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いつも来る度に、北海道の空はひと味ちがうな、と感じる

     

ニュースの天気予報では、明日は最高気温が一桁になるでしょう、とか、標高が高い峠では積雪もあるのでご注意・・・・
などと言っている。

       

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ススキノ付近で

                   
    
僕は寒さに鈍感だから(暑がりです)、
外出しても薄いシャツにスーツのジャケットだけ。

     

地元の皆さんは、もう、すっかり冬の装い。

   
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コートを着ているビジネスマンもいる。

    
なんだか自分が間抜けに見える・・・。

    

           *           *

    

       

札幌市で開催された
北海道ブランド海外販路拡大セミナー&商談会」に
参加させていただいた。
https://www.sapporo-cci.or.jp/content/details/overseas_business/2009/08/post-6.html

    
         
毎年全国各ブロックで展開されている農水省主催の輸出オリエンテーションの会に、今年北海道では、国交省北海道開発局、経済産業局、道庁、札幌・函館市、ジェトロ、商工会議所連合会、北海道経済連合会ほか多数の経済団体が共同主催するという強力な連合サポート体制で海外輸出に関する情報発信とマッチング事業が
なんと2日間にわたって展開された。

       

ただでさえ、北海道という広域経済圏を対象としている上に、
支援機関も一極まとめて勢ぞろいのウルトラパワー級の事業となった。

    

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セミナー会場には多くのビジネスマンや支援者が参集した

    

     
海外各地から、マーケットを代表する需要家や輸入商社
計20社もの第一線バイヤーを招聘。

その力の入れようが分かる。

    

一日目は、
大型セミナーで150名を超える熱心な参加者を集めた。

     

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私が前座で基調講演させていただいた後、
続いて、タイ、台湾、香港の最前線で活躍する貿易専門家から各マーケットにおける日本食品流通事情や事業展開のポイントが熱く語られた。

         

北海道といえば、農林水産物・食品の輸出、外国人観光客誘致のトップランナーであり、経験者も多いからか会場は緊張感すら漂う。
            

私こそたいへん勉強させていただいた。

    

   

二日目は、
輸出商談会と試食プレゼンの輸出産品発掘会が催された。

     

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商談会場では緊張感と熱気が入り混じった

       

海外20名を越すバイヤーに対して、それぞれ8コマの商談枠だから、延べ何社の商談が半日で展開されたことになるのだろう。

     
   
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巨大ホールに、ズラリと商談ブースが並ぶ姿は壮観だ

    
    

道内各地から集まった食品関連事業者により、
熱のこもった商談を繰り広げられた。

    

     

続いての発掘会では、
それはバラエティーに富んだ北海道ブランドの商品が展示紹介され、慣れた販売トークが飛び交い、会場内は賑わいを見せた。

  

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熱を込めて海外バイヤーに売り込む

    
     

本当に北の大地のパワーは違うわ・・・

と、僕はため息をつくばかり。

  

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北海道ナンバーワン、日本一など自力のある会社も多く、
もっともっと海外で販促活動を展開すれば、
ものスゴいことになるだろうなあ、とこれからが楽しみだ。
    

   
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あっという間に時間が過ぎてゆく

  

   
あるベテラン海外バイヤー曰く、
北海道の事業者の皆さんは、とにかく辛抱強いよ。」
と賞賛する。    

      

また別のバイヤー氏は、
九州の事業者さんの場合、会話の70%以上はとにかく元気にしゃべってくる。でも大切なことを聞き忘れたから、帰国して改めてメールで確認するなんてこともよくありますよ。
それにくらべて北海道の事業者さんは、50%はこちらの話を聞いてくれます。
どちらも特徴あって面白いですけど
・・・」と。

         

   

僕自身も思い当たる節があって、思わず笑ってしまった。

     

明日札幌から、翌日は鹿児島出張だ。

よし、ぜひ観察してみよう!

      
         

      
寒さ暑さの気候だけでなく、

売り込み方にも南北でこんな違いがあるなんて・・・。
     

     
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北の大地の贈り物
         

           

香港で名月(その1)

      
今年は旧暦の8月15日、すなわち中秋節が10月3日となり、
1日の国慶節の祝日と重なったから、香港の街もひときわ賑やかな様子となった。

   

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香港でもお月様といえばウサギさんなんだ
     

      
  
街では、中秋にはなくてはならない月餅も売り出している。

  
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あちこちで月餅を買うことが出来る

   
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氷皮ってアイスクリームの月餅なのかな          コーズウェイベイで

     

   

高級スーパーなどに行くと、
この時期日本産の梨が山積みに売られている。

   

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満月にちなみ、ギフト用やちょっぴり贅沢なデザートとして
広く市民に好んで買って頂く。

  

僕が今回、目にしたのは鳥取梨、大分日田梨、福島梨などだった。

   

日本国内と異なり、大玉が人気のようだ。

        
   

   

        *                   *

       

         

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午後、時間をやりくりして、
香港島南東郊外の石澳
(Shek O )へ約10年ぶりくらいに足を運んだ。

   

昔から有名なビーチで、
10月というのに多くの若者たちが海水浴やサーフィンを楽しんでいた。

      

     

日本では十五夜にススキ・お団子の季節に海水浴なんて
考えられないけれど・・・

     
      

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週末ということもあって、海水浴場は人でいっぱい。

    

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いつも観察していて面白いのは、
浜辺でのバーベキューBBQと表示する)である。

   
    
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日本でも若い人の間でおなじみだが、香港では趣向がチト違う。

   

ここではお決まりである二股のBBQ専用の大串に、
肉や野菜などそれぞれ好きな食材を突き刺して炭火で焼くのだが、
なぜか串を持ったまま焼くのである。
   

     
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日本のように網の上に載せてひっくり返しながら焼けば
もっと楽そうなのだが、こちらではおしゃべりしながら、持ったまま。

   

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自分で焼くものには自分の責任で、ということか、
それとも人に取られないように???
      

でも結構、和気あいあいな雰囲気。

   
   

さらに不思議なのは、
必ず食材にハチミツを刷毛で塗ってから焼くのだ。
(瓶に糖漿と書いてあるから水飴かも)

   

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香港のBBQでは絶対定番のハチミツなのだ
   

   
焼肉はsimpleに塩と胡椒だけに限るぜ!

などというウンチクは、ここでは通用しない。

 

見るからに甘ったるそうなのだが、

こちらではそれがイケるんだそうだ。

   

ところ変われば… である。

    

     
聞けば、台湾では中秋の節句の時に、
全島的にバーベキューをするのが最近の慣わしだそうだ。

     

おかげで、中秋前には、
肉やトウモロコシが飛ぶように売れるらしい。

      

精肉業界の仕掛けでも図星当たったのかなぁ。

      

  

もっとも香港ではそうでないらしいから、これも不思議。

      

       

      

そうこうしているうちに陽も西に傾き、あたりが暗くなってきた。

   

さあ、今宵は中秋。

   

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夜、火を灯して持ち歩く香港のちょうちんは、昼間観ても綺麗

     
      

       
まもなく満月もお顔を出してくれることだろう。

 

        

久しぶりに香港で名月鑑賞だ。

                                  (次回に続く)

             

還暦なるも思春期の

      
今、水シリーズのドバイ編を紹介中だが、
ちょっと中断して、時事海外レポートをひとつ。

    

   
急用で数日間、中国広東省と香港を駆け足で廻ってきた。

   
     
おりしも10月1日は中国の建国記念日、

いわゆる「国慶節」である。

    

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香港の目抜き通りで

    

    
今年はちょうど建国60周年ということで、
人で言えば還暦を迎えたことになる。

  

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還暦といえば、日本のように「高度に」成熟し、
異常なほどに分別も利くが、一方でなんとなく夢や志しを持てなくなり、自己改革も進まないまま外部環境の変化にも疎くなってしまい、
もう耳でも遠くなったかのような内向き論議がお盛んである。

     
   

他方、中国は1950年代末から70年末にかけて、
内戦に近いほどのとんでもない遠回りをしてしまったため、
近代的な発展という意味では、ようやく思春期を迎えたような段階にある。

 
それを自ら「小康」状態と呼んでいる。

     
でも、世界に向けて公約した改革開放政策の初期目標をおおむね実現したことになる。

    

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去年オリンピックも無事開催し、来年は万博だ。

     

    

もっとも成長期には、体も心も異常なほどアンバランスなもの。
あちこちが歪(ひず)んでくる。

    

日本だってそうだった。

    

今でこそ、平穏・均一・清潔な先進社会にいるような気分だが、
五輪と万博の狭間の1960年代末後半に国内はどういう状況であったか思い起こしてみるといい。

   

1960年代の出来事
http://ja.wikipedia.org/wiki/1960%E5%B9%B4%E4%BB%A3

    

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今、CO2削減だ、高度民主化だ、などと新興国に求めるが、
自分たちも長年のプロセスで築いてきた価値観をそのまま押し付けてもなかなか事は進まないだろう。

      

僕らだってつい20年くらい前はバブル一直線で豊かさを追い求め、欧米先進国の人権や環境意識、動物愛護精神、循環型農業などを垣間見て、ただただよその国のことと感じていたような気がするのだが、自分だけだろうか?

    

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長い間、英国の影響を受けてきた香港

        
         

だからといって思春期の若者には、
周囲の理解と冷静・適切な対応が必要なことはいうまでもない。

   

     
興奮してまともにガチンコで対峙しても
きっとよい結果は生まれないだろう。

   

   
今、世界では皮肉にも米欧日に替わる新たな元気のよい
若者を探している
のも事実。

    

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翌日の香港の大陸系新聞「大公報」の一面

    
    

天安門前の壮大な軍事パレードを中国国営テレビのライブ中継で観ても、国力の誇示、威信の発揚、統率感などを全面に感じ、
リーゼントに革ジャンの若者がバイクを空ぶかししている感もないわけではないが、
    
僕も小学生くらいの頃から数えて約40年近く注目してきたこの国の経緯を見つつ、今後も時間経過という軸を据えて、冷静に、大局的に注目していきたい。

    

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世界を視野に「中国は世界に貢献できる」と自信をのぞかせる

    
     

      

本音を言おう。

   
   
還暦を迎えたこの国の今後を心配する向きもある。

さらにそのお隣の国もそうだ。

     

しかし、僕は「成熟しきった」わが祖国の行く末の方が、
何倍も何十倍も心配である。

     

     
今こそ、明るくいこう、ニッポンらしくいこう!!

    
   
   
分別の利いた大人たちが目をしかめるほどの非常識行動派の人々、若者、女性、シルバーの突破力こそが日本の宝だ、
と僕は思う。

    
           

おしらせ

今日も“ニッポンを売る!”にお立ち寄りいただき、

本当にありがとうございます。
      

急に、出張が重なりまして、

しばらくブログの更新が出来ない見込みです。

次回は10月10日頃アップできる予定です。

謹んでお詫び申し上げます。

        
インフルエンザが猛威を振るっていますが、

皆様どうかくれぐれもご自愛専一にお願いいたします。
        

                           ニッポンを売る! 拝