梅雨の沖縄で

          
沖縄は今日も雨だった。
    

2年ぶり2度目の訪問だ。

      
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前回の出張も6月で梅雨の最中だったから、
今回も含めて、まだ真っ青な「あの沖縄の空も海」も見たことがない。

     
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以前、広東や香港の滞在が長かった頃のあの雨季のジメジメが思い出されるようなそんな一日だった。

       
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それでも案内していただいた方の話では
今年の梅雨は雨量も少なく凌ぎやすいのだそうな。

   
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僕は雨男のようで晴れ男
    

あいにく雨になる事は多々あるのだが、
外出する時、移動する時にはなぜか雨は上がる
     

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今回もそうだった。

     
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梅雨前線のちょうど真っ只中にあるというのに
外に出ようとすると一時的に雨が上がる。

    
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雨の合間に、沖縄の風を感じる・・・
   

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豊見城郊外のさとうきび畑

  

     
さて、仕事前のお約束の早朝市場徘徊。

   

とにかく早く行かなければならないと教えられた那覇市内の農産物市場だ。

      
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6時前にしては人影が少ないと思っていたら、
この時間は、もう終わりがけなんだそうである。

   

午前1時や前の晩11時ごろから行商をしている元気な「おばあ」たちがいるそうだ。

     
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ゴーヤやナーベラー(へちま)、エンサイなどを除いては
あまり違和感のない野菜ばかりだが、中にはヨモギやハコベラといった子供の頃親しんでいた野草も並べてあって面白い。

   

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薬食同源の沖縄食文化の一端に触れる。
   
      
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いろんなことが知りたくて尋ねてみるのだが、おばあたちが話す言葉がわからず要領を得ない。

   
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これで一袋500円!?

  

親切にいろいろ教えてくれているのだけれど、こちらに通じないから会話が成立しないのだ。

   

だれか通訳してえ~ッ。

   

他に目を引いたのは、カステラや饅頭などのお菓子類やお惣菜。
    
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あたりが明るくなると市場もそろそろ終わり

       

       
帰路、那覇空港内のあるカウンターで、こんなものを見つけた。

    
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そう言えば、那覇についてすぐに2000円札を受け取ってビックリしたっけ。
   

沖縄では流通を奨励しているらしい。

そう言えば、守礼の門がデザインだった。

       
平和希求紙幣”とある。

  
     
僕は何も知らなかった。
  
        

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後で財布の中身をみて見つけたくらいだから、
確かに美しいデザインではあるのだけれど、他の紙幣に見間違えしやすいから使いにくいことは事実だ。

    
これから2000円札に触れるたびに、沖縄のことを思い出すだろう。

    
     

奨励といえば、駅の構内でこんな看板も発見。

   
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理由としては、

男性も日傘をさして健康のために歩きましょう
    
熱中症の予防のために日傘を活用しましょう
    

ビジネス時も日傘を活用しましょう
    
男性も日傘をさして、ゆいレール駅(モノレール)、バス停まで歩きましょう
   

とある。

    

要するに、健康増進と公共交通利用促進なのだろうか。

   
いいことだと思う。
    

雨傘の置き忘れ常習犯の私がすぐに日傘をさすかどうかは疑問だが、最近、日焼けあとのシミがやたら気にかかる・・・。
    

かりゆしに次ぐ、沖縄発のブームになるだろうか。

    

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頑張れ 日本農業!!

     
    

今回もまた、地元の皆さんに盛り沢山の面白いお話を伺った。

       
沖縄の特産品のこと、開発秘話、活性化の取組み、生活や風習、そして戦争のこと、日本の将来・・・。

    
沖縄慰霊の日(6月23日)ももうすぐだ。

   
学生時代、沖縄戦に関する読み物をむさぼるように読んだ記憶がある。
   
でも、まだ現場でじっくりと触れたことはない。

  
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戦跡を偲び、これに学ぶ旅は、また日を改めて行うことにしよう。
     

    
      
ビジネスもそうだが、なぜか沖縄へ来ると視点が切り替わるが不思議な土地だ。

         
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屋根上の新旧のシーサー?

   

   

こんども先回同様、まったくゆとり時間なし。
     
もっとゆっくりと時間をとって街をそぞろ歩きたいと思った。

    

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もうひとつの格差を考える

      

やっぱり今、東京は元気がいい

       

東海や関西地方は別かもしれないが、
やはり地方との格差がまだ開きつつあること実感する。

   
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日本橋東急デパートの跡もすっかり変貌

    

ビジネス展開のスピードもボリュームも違うようだ。

    

Dsc05464 Dsc05462ビルの屋上広告も次々と更新されていく・・・

    
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ダンディーが目立ってきたぞ!!

     

目に見える街の変化、見えないところでの実感、
いずれにしてもポジティブな話題が多い

    
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新上陸のドーナツ店に延々長蛇の列が出来る街 -TOKYO

   
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生ジュースや黒酢ドリンクを飲んで元気を補充するビジネスマン

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この格差と呼ばれる状況は、
地方にしてみれば中央に、勝ち組に取り残されていると被害者意識も働くが、別角度から言えば、長い日本の停滞感から東京がまず抜け出している、とも言えなくもない。

   

同じように、生活や社会面でも意識格差が進んでいると思える側面もありそうだ。

   

例えば、生活ゴミの分別
    

私が半分暮らしている地方の街では、紙類から発泡スチロールまでが燃えるゴミ。金属やガラスでなければなければいいという位アバウトな認識で通用する。
      

きっと焼却炉が高性能だからなんだろうな、などと調べもしないで都合よく解釈している。

    

一方、東京都のある街に移ると、分別の決まりごとが3つも4つもある
   

見られていないからと手を抜くことは許されず、容器や缶なども中をきちんと洗って出さなければならないといった具合。

   

もちろん地方にはもっと細かい分別をしている所もあるだろう。

リサイクルの効率を上げるためにも、分別をして出した方がいいはずだ。

      

先日、練馬区石神井公園一帯で開かれた照姫祭りを観に行った。   
     
Dsc_7922 Dsc_8008オーディションで選ばれたという照姫が主役
   

大規模な歴史再現のお祭りで屋台やイベントも盛りだくさんだ。
   

この広い会場では、多くの来場者がゴミ清掃に積極的に参加している。

   
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親も子も、青年もとっても意識が高いのに驚いた。
   
地方ではどうだろうか?

   

また、この祭りでは、地域通貨を使って売る側、買う側が共に地域コミュニティーを考えることが楽しみながら体験できる。

    
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この貨幣を使って買い物をする

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地元産農産物を子供たちが売る

     
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練馬の大根キャラクターが地産地消を訴える

    

街のイベントもすっかり変わった。

  
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石神井公園
   
    

都心では分煙化が一層すすんでいた。

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都心ビルの脇に路上の指定喫煙コーナーが。
    
歩きタバコの取り締まりも厳しいからなのだろうか。

         

そんなの当たり前だろう、という意見があるとしたら、すでにその意識にも地域格差が生じているのだ。

      

リサイクルといえば、先日、埼玉県所沢にある航空記念公園巨大なフリーマーケットに出くわした。

         

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 すごい! の一言。

       
一体どれくらいの人たちが売ったり買ったりしているのだろう。
       
しかも皆、すっかり慣れ親しんでいて、とても楽しんでいる様子だ。

     
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ちょっと前までは考えられなかった光景だ。

    

15年前、半年間ほどアメリカオレゴン州のポートランドに滞在した事があるが、その時、毎週末に屋台やストリートパフォーマンスと共にリサイクル品を持ち寄るフリーマーケットがあった。
    

「やっぱりアメリカ人は違うなぁ。人が使ったものを売ったり買ったりするなんて日本じゃとても考えられないよ、この意識は」
        

などと人ごとのように思っていたら、いつの間にか日本もすごい事になっているじゃないか。

    
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やはり遅れてアメリカのあとを追っているのかなあ、と感じつつも、いいことなんだよな、と改めて思う。

  
休日といえば、ショッピングにドライブ、遊園地、グルメに温泉のような過ごし方に加え、フリマや地域イベントで主催者側や売る側やになったり、スポーツイベントを行なったりと参加型、運営型もあるとニュースや雑誌で知ってはいたが、ここまで盛んだとは思わなかった。

    
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とにかく、ビジネスの世界だけでなく、生活者の意識も変わり、ここでも格差を感じてしまう

     

もちろん大都会だけでなく、元気な地域、コミュニティーも次々と現れているが、そのほとんどがマンパワー、やる気、元気が源だ。

        

閉塞感、停滞感に悩む地方の人たちは少なくないが、単に政治セクターが解決すべき課題なのではなく、一人ひとりのアイデアや実行力で現状を打破することを今一度考えるべきではないだろうか。

        

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山手線ガード下から新橋方面を眺める

       

江戸の粋

   
先のエントリでは日本の先端トレンドをゆく丸の内について紹介したが、その数日後、神田のオフィス街で、一見対極にありそうなもうひとつの「イカした」東京に触れた。
   

江戸三大祭のひとつである神田祭に遭遇したのだ。

       

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足掛け25年近く東京に住んでいて、お江戸の祭りを観るのは初めてなのである。
   

しかも5月のひと月間のうちに、浅草三社祭、花園神社例大祭、練馬の照姫祭も観る事ができた。

   
   
祭りといえば、出身地の夏祭りしか知らないから、東京の粋なお祭りを観て最初は戸惑った。

   

地元の祭りがどんなものかは、私が中途半端に紹介するより、尊敬する先輩のブログを参照していただきたい。詳しく知ることが出来る。

http://blog.livedoor.jp/luckymentai/archives/cat_1466542.html

   
    

さて、ここは神田の街。
   

ある町内の出発前の慌しい中に入り込んでしまった。

  
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街の取締り役のような年配者、力を蓄えているそ振りの青壮年たち、炊き出しや世話で大変なおかみさんたち、身なりを整える粋なお姉さん方、はしゃぎ回る子供たち・・・。

    
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これから始まる祭りの前の緊張感漂う光景は何処も同じ。

   
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顔役さんの挨拶の後、いよいよスタート。

      

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街を練り歩くという表現がぴったりだ。

    

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また、この祭りは女性もお神輿を担ぐのだ。

と、いうと東京の人はいぶかるかも知れない。

        
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タイムレース、女人禁制の博多山笠に慣れている私にはなんとも不思議な光景に見えてしまうが、それ以上に小粋なお姉さんたち、いなせなお兄さんたちに目を奪われる。
     
    
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なんとお神輿が神田駅の構内にまで入り込んで奉納をするのには驚いた。

    
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神田駅長さんが感激の挨拶
      

街の繁栄のためにはまずは神田駅から・・・か。

    

天下祭とも呼ばれる神田祭だが、日程が異なり総鎮守・神田明神での参観ではなかったが、各町内での活動に触れたので、下町風情を体験できてとても面白かった。

     
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町内総出で楽しく参加するところがとても好感が持てる。

    
東北や九州の壮大な祭り、雅な京都の祇園祭も印象的だが、江戸の祭りもまた素晴らしい。

   

最近、江戸文様やデザインと共に、江戸時代の仕草についても広く内外に紹介されているという。

   
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丸の内や六本木、青山のトレンドスポットも世界に誇る日本のシンボル。
  

また、同様に伝統ある祭りの醍醐味も、美しい日本の象徴的存在だ

   
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祭りも海外に輸出講演(!?)してみたら、きっと瞬時に日本の良さを伝えられるだろうなあ。

   
いや、もっと外人観光客を誘致して観てもらうことと、長期滞在する外人にも参加してもらうことで、この感動を伝えてもらうことも考えてみよう。

   

祭りに夢中になっていたら、腹が減ってきたぞッ。

      

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神田には昔から行きつけの江戸前蕎麦の店が3軒ある。

    
超辛口のつゆとツ~ンと辛みが鼻を抜ける薬味ネギの香りがたまらない。

    
    

でやんでぇ。 
やっぱ蕎麦は江戸前ダ~ぃ!!

    

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