4月はスタートの月。
多くの人が気分一新して
「元気」に満ちていることだろう。
この元気という言葉は、
これまで僕は講演の場で多用してきたキーワードでもある。
地域の元気創りや全国の元気人たちの挑戦という風に
あまりアカデミックな言葉では無いけれど
自分らしくていいやと考えたし、
実際多くの人たちの共感を得た。
元はと言えば、この「気」という字に長年興味を
持っていたからでもある。
旧字体では「氣」と書き、中国語の繁体字圏では
今でも使っている。
この氣の字の成り立ちは、
大地を表す「米」の部分と
天空と地面の間の空間を表す「气」の
部分から構成されるという。
まさに大地に作用する眼に見えぬ
エネルギーを表しているのではないだろうか。
僕の知る限り元気という単語は日本語であり、
中華圏では日常的には使わない。
元気の訳語としては、
ニーハオ の好や精神、活力、精力などが普通だ。
が、台湾では元気ブームがあったのだろうか、
一時期、街のあちこちで元気の文字を見かけた。
![789998 789998](https://asianet.life/images/2017/789998.jpg)
台北の朝食スタンドの屋号にも使われている
日本語っぽい流行語としてはやったのでは
ないだろうか。
とにかく元気な台湾の人たちにピッタリの表現かも知れない。
屋台のどら焼きまで元気の二文字が・・・
もしかしたら、この10年ほどの大陸への産業空洞化や
韓国ほかの途上国との経済競争によるお疲れ気味で
「元気だそうよ!」と自ら鼓舞しているのかもというと
勘繰りに過ぎるだろうか。
高雄のファストフード店で
元気ブランドといえば、
もう20年以上も前から香港や東南アジア各国で
成功を収めた日本の元気企業を忘れてはいけない。
香港にて