いつもビジネスでバンコクを訪ねる時は
空港とホテルとオフィスを行き来することばかりで、
最近は近代ビルのジャングルしか印象がないのだが、
今回、空き時間を利用して旧市街を歩いてみたら、
バンコクは「水都」だと改めて認識。
バンコクの街をゆったりと流れるチャオプラヤー川の河畔に佇むと、なぜか心が落ち着いてくる。海原とも違う気分。
大都会の河川にも人々の日々の生活が息づいている。
時間が少しあるから、河川交通手段のひとつであるチャオプラヤエキスプレスというボート船に乗ってみた。
切符を買って乗り込むだけ。バス感覚。
川面から吹いてくる風が、火照った体に気持ちいい。
当てずっぽうに、知らない船着き場で下船したら、
偶然、香辛料の卸売市場に踏み込んだ。
僕には不思議なアンテナが備わっているらしく、
国内外どこへ行っても何故か市場やマーケットに出くわす。
予備知識も地図がなくてもである。実に不思議な習性。
犬も歩けば市場にあたる…
界隈には、トウガラシ、ニンニク、エシャロット、ライムなど
タイ料理には欠かせない香辛料の数々が売られている。
プリッキーヌと呼ばれるトウガラシの種類だけでも様々。
トムヤムクンやタイカレーに欠かせないバイマックルー(こぶみかん)の葉
レモングラスに カー(タイショウガ)
タイもまた地大物博の農産国だと改めて感じる。
隣接する花卉市場(フラワーマーケット)に潜入。
花卉の海外取引は、これからの課題でもある。タイもその舞台のひとつ。
プミポン国王崩御前だったが、とにかく広く敬愛の対象であった
多忙なスケジュールの合間に、
時を忘れて川の流れに身を任せるのもいい・・・。
田中 豊
最新記事 by 田中 豊 (全て見る)
- 人生で一番高いところに登った日(その3) - 2021年2月10日
- 人生で一番高いところに登った日(その2) - 2021年2月5日
- 人生で一番高いところに登った日(その1) - 2021年2月1日