水のちから

          

年は何かと水難にまつわる話題の多い年
なるのは間違いないだろう。

    

        

入梅の頃は、むしろ水不足が懸念されていた。

     

       

確か一部のダムでは取水制限をしていたはずだったがな・・・

などと記憶があいまいになるほどだ。

      

     

      

ところが、先月末には、東京をはじめ山口、兵庫など全国各地でゲリラ豪雨が発生し、大きな被害をもたらした。

    

   

    Dsc_5840
     あっという間に冠水する恐ろしさを何度も体験した

      

      

        

ここ福岡市田島地区では二度に渡り、
住民避難勧告が出るほどの浸水被害に遭い、
連日全国版のニュースで報道された。
    

       

      
Dsc_5846_3
      

      

Dsc_5912   

   

        

    

福岡は、例年の渇水から水害の街にすっかり変わってしまった。
      

    

         

Dsc_5908 
               

       
Dsc_5861_2  

            

         

画像は警報発令翌日の様子で、すでに水位は
下がっていたが、
爪痕は生々しく残っていた。

       

      

Dsc_5897

     
   

Dsc_5882


             

本当に恐ろしい豪雨だった。

   

    

     

先日、海外出張した時に手に入れた新聞の
台湾の記事である。

   

   

Dsc_8878
東方日報
    

      

日本でも大きく報道された「八・八水害(8月8日に発生)」の模様である。

     

   

Dsc_8877

    

       

まだ600名を超える不明者がいるともいわれるが、台風の多い台湾でも前例が無いほどの凄まじいものだったそうだ。

    

南部を中心とする山岳・農村地帯が寸断されているようで、とても心配である。

     

   

すぐに何人かの友人・知人にお見舞いの連絡を入れたが尋常ではない様子でとても気にかかる。

      

      

         

今、世界では、原油だ、食糧だ、稀土金属だ、とその偏在ぶりや不足が懸念されているが、もっとも深刻なのは水だとも言われている。

      

     

老子の言葉「上善は水のごとし。水は善く万物を利して争わず、衆人の悪む所に処る。故に道に幾(ちか)。」を引用するまでもなく、水という存在は、(どう)の根源といわれている

          

   

   

Dsc_9582_2

      

       

しかし、水というものは夏の渇きを癒し、変幻自在の柔軟さを持つ一方、その大きな勢いや忍耐強い水滴の力は、岩をも砕いてしまうほどの存在でもある。

    

          

農林水産業の外周のほんの一端に縁ある者として、これからもこの「水」というテーマは、さまざまな局面で影響を及ぼしてくるであろう。

    

    

僕のこれまでの海外体験の中から水にまつわる話題を、これから少しずつ紹介していきたいと思う。

                       

地産地消のパソコン!? (その3)

          
僕のためにオリジナルのパソコンを製作してくれたエンジニアのYさんは横浜出身のハマっ子だが、口数のとても少ない、
でも心から安心して付き合いのできる、これぞニッポンの技師である。

    

Dsc_8310

    

        
Yさんの話によれば、
メーカー製パソコンはもちろん「普通に」グローバル化が進んでいて、部品をはじめソフトも、組み立てだって海外委託生産は当たり前。

       

       

でも、とても控えめだが、きらりと瞳を輝かせて言った。

      
部品は確かにMade in CHINA や TAIWAN ばかりだけど、
それを吟味して、パーツ同士の相性やバランスを考え、
使ってくれる人のことをイメージしながら組み立てている
ので、
素人の工員さんがマニュアルどおりに部品を組み上げていくパソコンとは本質が違います。
          
どうか安心して使ってください。自信があります!

    

      
ニッポンの若き技師は、小声だが力強く言い放った。

   
   

傍らでコーディネーターのT嬢が大きくうなずいた。

     

   

     
ということは、
    
このマシンは地産地消のパソコンなんだよねッ!?

   

   

またもや機械オンチの間抜けな事を口走る僕。

    
   

でも、二人とも顔をほころばせて笑ってくれた。

   
   

これは外国産と日本産の性能を比較して誇るような
安直な愛国ばなしではない。

     

      

ユーザーがどこに価値を認めるか、
また、作り手の顔や哲学が見えるということにも、
口に入らないグローバルハイテク商品のパソコンにだって満足することに改めて気づかされた。

    

    

     
もちろん同じスペックなら、今回のオリジナルパソコンは、
市価の半額か3分の一程度となったことは言うまでもない。

    
    

かなり面白いことが出来るマイパソコンなのだ。

    

Dsc_8325_2

   
    
     

ありがとう  Tさん!!  Yさん!!

      

     
     
でも、組み上がって、はや一週間を過ぎるのに
まだ機械を優しく撫で回すだけで、何も始まっていない。

      
    

あまりに圧倒的なパフォーマンスを演じてくれるパソコンなので、
普通に使い慣れるまで暫く時間がかかりますので
どうかお許しください。

     

F1マシンに乗り込む仮免許運転者のような気分か・・・。

                                   (シリーズ終わり)

         

地産地消のパソコン!? (その2)

     
(前回より続く)
    

かないパソコンを前にして、どうしたらよいか困っているところへ
ITコーディネーターをしているTさんと関連機器や電気工事を専門とするYさんが相談に乗ってくれて、それならニーズに合わせて
使い勝手の良いオリジナルのパソコンを組み立ててあげましょう、ということになった。

    

えらい大げさなことになった、と驚いたが、
Tさんがまず、僕がパソコンを使って何をしたいかのニーズを細かく問診してくれて仕様書を設計。

    

それに従って、Yさんが機械を組み立ててくれて、
さらに、必要なソフトだけを組み込んでもらった。

    
   

お盆期間中にもかかわらず、設置に2回も足を運んでくれた。
     

      

そうして完成した世界に一台しかない僕の新兵器君がこれだッ!!

  
    

Dsc_8325  

    

    

なんとモニターが二台!!
       
  

これもTさんの提案のひとつ。

これがスンバらしく使い勝手が良い。

     

    
Dsc_8308_3毎日使う道具だから体に負担の少ない良い物を、という素人っぽい僕の注文に合わせて、キーボードとマウスは特に吟味してくれている。

   

他にもスカイプ通信用の機器や動画作成を目指す僕のためにブルーレイディスクドライブまで細身のパソコン本体に組み込んでくれた。

       

そして、プリンター複合機、大容量外付けハードディスク、インターフェイス機器に至るまでトータルでコーディネートしてくれたのだ。        

     

しかも、外観も渋いブラックで統一ときたもんだ。

     

最初の3日間はただただ撫でて触って、独り悦に入っていた。

       

              

           

        
これで子供を生むこと以外はパソコンで何でも出来る・・・。
      

      

相変わらず機械オンチな事を考えるオメデタ野郎である。

       

       

       
シャープな外見に惚れ込んでただただ喜んでいる僕に対して、
組み立ててくれた神様のYさんがしみじみと諭してくれた。
                                   
                                    (次回に続く)

     

地産地消のパソコン!? (その1)

        
僕はもうずっと滅入ってしまっていた。

  
    
ブログをこんなに長い間アップしなかったのは
おそらく初めてではないだろうか?

     

5年ぐらい前から使い続けていたノートブックタイプの自宅の
メインパソコンが半年前からおかしくなっていたのだが、
8月に入ってから全く動かなくなってしまった。

   
   

僕という人間は、パソコンだけでなく、カメラや車、テレビなど
あらゆる箱型機械は文字通り“ブラックボックス”
その機械を使うことによって得られるOUTPUTだけを享受する人間だから、思い通りに動かなくなると、もうどうすることも出来なくなって、まるで野生のサルにお菓子を奪われた子供のように
ただ成すすべ無く、滅入ってしまうのである・・・。

   
   

そんな僕の解決する手立ては買い換えることだけなのだけれども、
車から着る物まであらゆるものの更新時期がいっぺんに重なり、
買い物が苦手な僕は、それでヘトヘトになっていたから
難解極まりないパソコンの更新など
忘れてしまいたいくらい億劫になってしまって
いたずらに時間だけが過ぎてしまった。

   

     

ああ、神様! 何とかしてください!

    
    

天に声が届いたかどうかはわからないが、
それがホントに神様のような二人が僕を救ってくれたのである。

                                        (次回に続く)