今日、日曜日のニュースは、
アジアカップでのNIPPONサッカーの劇的優勝と
新燃岳噴火、そして日本海側・北日本の豪雪地域の
被災事情が終日報道され続けた。
サッカーの勝利は、感動の喜びと共に我々日本人の魂に火をつけた。
オーストラリアをはじめ欧米チームを基準に考えると、
体格は大きくなくてはならない、卓越した身体能力や個人技を備えていなければ勝つことが出来ないという、いわば暗黙の常識のようなものをニッポンの若武者たちが一丸となって覆してくれたような、そんな爽快感を感じたのは僕だけだろうか。
ある局のニュースキャスターが強敵・豪州に打ち勝って、
柔よく「豪」を制す とオヤジギャグを放ったが
(本当は「柔よく剛を制す」だよね)、言い得て妙だった。
野球だって、それまでは、パワーヒッターと剛速球投手がいるメジャーリーグやキューバには絶対に勝てないと言われていたのが、イチロー選手などの活躍やWBCでの日本・韓国の頂上決戦など、東アジア式野球(!?そんなのあったっけ?)も立派に通用することが証明されている。
僕は内心、実のところ経済のグローバル化(自由貿易)が本当にやってきた時は、中小企業や地方産業だって、アメリカ式や豪州式を追い求めることではなく、ニッポン式で堂々と渡り合ってやるんだ、という気概に一貫して満ちている。
アメリカやオーストラリアとは規模が違うから最初から勝負にならないと言っている人たちが多いが、僕は、臨まずして負けを認めているようで本当は悔しくて仕方が無い。
もっとも、欧米式のやり方も徹底的に学ぶし、必要があれば監督を招聘して積極的に交流し、いいところを吸収したっていい。
同時に、日本だけではなくアジア全体が強くなって、世界中にアジアの(自然共存農業の)理念を世界基準として広めてもいいではないか。
そんなの素人の妄想だと言われることなんて慣れっこだ。
少なくとも、今回のアジアカップで、世界相手にタフで立派に闘ったヒーローたちを見て、多くの子供や青少年たちがサッカーを志すことになっただろう。
サッカー界にとって喜ばしい好循環が生まれる。
これから農業はじめ地域産業に従事してみようと志す青年を増やすためにも、海外で夢を適える地方のヒーローたちを応援したいのだ。
(実際には、地域で黙々と頑張っている生産者や技術者は、すでに新時代の立派なヒーローなんだけど、残念ながら若い人からなかなか注目されていないし、第一ヒーロー自身がそう感じていないことも、僕にはまた悔しいのだ。)
今回、噴火の影響を受けた宮崎県と豪雪地帯の各地にも、
ニッポン代表クラスの生産者が大勢いる。
まずは、なんとか逆風を跳ね除けてもらうことを節に祈っている。
また、一緒にタフな海外試合をしましょう!
僕もまだまだ海外マッチのトレーナーとしては半人前。
明日からは北国仙台に行き、
3日には旧正月を迎える香港に2週連続で向かう。
武者修行と他流試合をひたすら重ねていく・・・。