(先回より続く)
札幌市で「北海道農商工連携フォーラム」に参加させていただいた。
http://www.hkd.meti.go.jp/hokic/noushoukou_f/index.htm
会場のホテル
会場は300名を大きく越える参加者が集まり、さすが北海道は農林水産業の一大拠点であることを再認識した。
高橋北海道知事も駆けつけ、先頃行なわれた洞爺湖サミットを通じて世界中に北海道の素晴らしさを発信でき、これを契機に厳しい状況から大きな発展に換えていこうとエールを送った。
はじめに農商工連携88選の道内関係者の授与式が行なわれた。
http://j-net21.smrj.go.jp/expand/noshoko/88/01.pdf
(農商工連携88選)
地場産小麦を使った高品質麺の開発やIT農業の実践、酪農用自動給餌システムなど7団体などだが、ユニークかつ日々の挑戦と努力が結集した生産者ばかりで、その謙虚な姿勢にもとても共感した。
基調講演は慶応大学大学院(札幌)の林美香子教授による「農都共生のすすめ」。
しっかりしたフィールドワークによる説得力ある研究成果とキャスター出身の見事な話術に、つい引き込まれてしまった。
後半は農商工連携支援施策の説明とパネルディスカッション。
ディスカッションの中のやり取りの中で、北海道と九州を比較するような話題となり、
私が、
九州から観ると北海道の農水産品の層の厚さとバラエティーさ、作り込みの巧さに、国内のみならず海外でも引っ張りだこでうらやましい と水を向けたら、
コーディネーターの林さんに
北海道のスケソウダラの卵が辛子明太子として付加価値を加え、全国で有名な特産品に変えた九州の商売上手には適わない と切り替えされたのには面食らった。
博多名物辛子明太子もなるほど、考えてみたら確かに原料は北海道産だ、と言われてみればその通りだが、正直これまで考えてみたことも無かった。
でも同じような事は、大産地の鹿児島や宮崎の緑茶が静岡ブランドになっていたり、九州産の南高梅が紀州ブランドになって価値を上げていたりしてもいる。
それに、九州に旅行に来る台湾の人たちが、福岡市の中心街にある札幌出自のレストランに大勢押しかけて、大好物のタラバガニの鍋料理を頬張りながら、
やっぱり本場の[E:cancer]カニは旨いッ!!
などと喜んでいるのを観ると、なかなか興味深いものである。
パネルディスカッションの壇上で 皆さんユニークな発言で面白かった
右は㈱イソップアグリシステムの門脇社長、右2は㈱ナチュラルアートの鈴木社長
左奥はコーディネーターの林さん
いずれにしても、北海道や東北と九州・中四国という北と南のエリアが頑張ってこそ、真に日本は動き出すのかもしれない。
北端と南端で連携して、ものすごい事は出来ないだろうか???
北海道の空と大地は、本当に包み込まれるように雄大だ
いつもはのんびり構えている僕の脳みその一部がメラメラと動き始めてきたゾ。