公益財団法人 九州経済調査協会から
今年も「九州経済白書」が刊行された。
1967年に創刊され、今年で47回目を迎えるという。
![Img034 Img034](https://asianet.life/images/2014/img034.jpg)
常に九州の産業経済の指針である同白書であるが
その年に採用されるテーマは、
地域を展望するにあたっての有効な「切り口」であり、
いつも高い関心をもって注目している。
これまでも僕の専門である
「アジア・中国」や「フードアイランド」といったテーマになった時は
自分の観点・視点にお墨付きをもらったような気分がして
とても心強い存在であった。
今年のテーマは、ずばり農業である。
「アグリプレナーが拓く農業新時代」とあり、
農業と企業家(アントレプレナー)を合成したものを
アグリプレナーと定義し、僕の好きな
「挑戦」、「開拓」という思想が全面に展開されており、
未来産業として農業が位置づけれられている。
九州の産業経済に最も深い知見を持つエリート集団である
調査協会が今回初めて農業に着目したことは、
感慨深いものがあり、同時に
単なる伸びしろのある成長分野というだけでなく、
単なる伸びしろのある成長分野というだけでなく、
将来、社会の価値観が変わる可能性をも含むのでは?などと、僕は勝手に解釈している。
7つの県を合わせたひとつの「島」としての九州では
その農業産出額は全国の2割を超えており(2011年)、
関東とほぼ同水準の全国2位のブロックである。
この多様で特徴ある農業を内向きに捉えず、
戦略的に活かすことで
戦略的に活かすことで
もっともっと元気で豊かな地域が各地で復活することだろう。
白書では、新たに挑戦する数々の農業事例が盛り沢山で
海外に向けた農産物輸出についても章を設けられており
体系的に理解したいのであれば、ぜひとも一読を薦めたい。