未来志向の産業として

公益財団法人 九州経済調査協会から

今年も「九州経済白書」が刊行された。
 
1967年に創刊され、今年で47回目を迎えるという。
 
 
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常に九州の産業経済の指針である同白書であるが
その年に採用されるテーマは、
地域を展望するにあたっての有効な「切り口」であり、
いつも高い関心をもって注目している。
 
これまでも僕の専門である
「アジア・中国」や「フードアイランド」といったテーマになった時は
自分の観点・視点にお墨付きをもらったような気分がして
とても心強い存在であった。
 
 
今年のテーマは、ずばり農業である。
 
アグリプレナーが拓く農業新時代」とあり、
農業と企業家(アントレプレナー)を合成したものを
アグリプレナーと定義し、僕の好きな
「挑戦」、「開拓」という思想が全面に展開されており、
未来産業として農業が位置づけれられている。
 
 
九州の産業経済に最も深い知見を持つエリート集団である
調査協会が今回初めて農業に着目したことは、
感慨深いものがあり、同時に
単なる伸びしろのある成長分野というだけでなく、
将来、社会の価値観が変わる可能性をも含むのでは?などと、僕は勝手に解釈している。
 
 
7つの県を合わせたひとつの「島」としての九州では
その農業産出額は全国の2割を超えており(2011年)
関東とほぼ同水準の全国2位のブロックである。
 
 
この多様で特徴ある農業を内向きに捉えず、
戦略的に活かすことで
もっともっと元気で豊かな地域が各地で復活することだろう。
 
 
白書では、新たに挑戦する数々の農業事例が盛り沢山で
海外に向けた農産物輸出についても章を設けられており
体系的に理解したいのであれば、ぜひとも一読を薦めたい。
 

19年ぶりの“ハート”と“マル”のシンクロ

Happy Valentine’s Day!!

 
バレンタインデーを祝うのは
もちろん日本だけではない。
 
 
画像は去年の香港。
 
農暦の正月が明けて間もなかったので
この年は少し屠蘇気分だったな。
 
 
夕刻、九龍・尖沙嘴(チムサチョイ)の繁華街に出ると
いるわ、いるわカップルだらけ。
       
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女性が彼氏からもらった花束を抱えて
得意げな表情をしているのが印象的だ。
 
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ここでは、男性が女性にプレゼントをする。
      
    
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有名ブランドショップは遅くまで長蛇の列だった
 
 
もう7~8年前になるだろうか。
日本のイチゴの販促キャンペーンをしたことを思い出す。
 
当時、邦貨換算で6000円を超すギフトケースの
イチゴが飛ぶ様に売れて、本当に驚いたのを覚えている。
 
 
企画したら、花だって、フルーツだって、小物だって
ニッポングッズはまだまだ売れるぞ。
 
 
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レストランだって、この日はロマンチック路線だ。
 
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セットメニューが10%ディスカウント。
おまけに女性客にはもれなくプレゼント付きとある。
        
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中国の風水では、桃の花は恋愛運を呼ぶという・・・。
 
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今年は、19年ぶりにバレンタインデーと
元宵節(農暦1月15日の小正月のこと)が重なった。
 
新暦と農暦両方を使う地方ならではのこと。
 
 
あちこちでランタンが飾られ、
家庭では湯圓(タンユアン)を食べる。
日本で七草粥を食べるようなもの。
 
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もち米で作った団子で、
中にはゴマや小豆、クルミなどの甘い餡が入っていて
ショウガや砂糖、酒麹などの入ったスープで食べることもある。
 
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”は丸いという意味。
 
農歴新年最初の満月の日であり、また
家庭円満を願う意味で丸い団子を食べるらしい。
 
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円卓に代表されるように
角張ったものより丸いものを好み、
円満を尊ぶ中国人も
最近、少しとげとげしくなったような気もする。
 
日本人の絆、中国人の円満
丸くて甘いものを食べてハートを通じ合えないものだろうか。
 
  
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実は、インドネシア編をアップしていた
旧暦正月元旦の1月31日を挟んで
僕は、約2週間、台湾と香港に行っていた・・・。
 
       
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中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(最終回)

珍しく長い時間をかけて中部ジャワ料理の数々を楽しみ、
最後は究極のナシゴレンとも出逢い、お腹もいっぱい。

     
「まだまだ時間もあるのでデザートもどうぞ」
と促されるけど、もうギブアップ。
 
ここでも、もう若くないなと実感する…。
 
 
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「それでは目で楽しみますから」、と
コーナーを徘徊することに。
 
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色とりどりの菓子が並ぶ。
 
もち米やココナツを使ったものが多いように見える。  
 
   
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これはクレポンと呼ばれるバリ島の有名なお菓子ではないだろうか。だとしたら緑色した草餅のようなお団子の中には黒蜜みたいなものが入っているはず
 
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見ているだけで楽しい。
 
 
その中で甘い、いい香りを放つ菓子が目についた。
 
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ANGKRINGANと呼ばれるジャワの屋台や露店で
食べられるようなスナックらしい。
 
 
たくさんのデザートを見たら、やはり満腹感が込み上げて
何することなく立ちすくんでいると
ウェイトレスのお姉さんが気を利かせてくれて
  
「お茶でもいかがですか?」
 
 
温かい飲み物が欲しかったので、一杯所望した。
 
 
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コーヒーでなく、紅茶。
 
そう、ジャワティーということになる。
 
 
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丁寧に淹れてくれた熱いジャワティーの薫りを楽しんだ。
 
まだ見たことのないジャワ島山間部の茶畑などをイメージしながら。
 
 
 
と、急に果物が食べたくなった。
 
こうなると何故か腰軽く、果物コーナーへいそいそと。
 
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マンゴー、メロン、パイナップル、バナナ、スイカ、それに、見たこともない珍しい果物たちには一切目もくれず、
僕は始めから心に決めていた「我が恋人」に向けてまっしぐら。
 
 
 
で、その恋人の姿は、こんなもの。
 
ご覧あれ!
 
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見たことありますか?  知ってますか?
 
 
褐色に光る鱗のような外皮が
まるでヘビのようでしょう?
 
別名スネークフルーツとも呼ばれる
僕の恋人、サラック(SALAK)様である。
 
 
インドネシアに来たら必ず食べたい
それほどワクワクするフルーツなんだ。
 
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インドネシアではどこのお店でもよく見かけるポピュラーな果物だ
 
 
ところが、大抵の日本人はこれがあまり美味しくないらしく、
10人中8人くらいは、不味い、わざわざ買って食べるほどない
などと、僕の恋人のことを良く言わないのである。
 
 
まあ、それもいい。
 
奪い合いにならなくて…。 
 
 
外皮は、つまんでめくると比較的簡単に剥ける。
 
中からしっかりとして薄黄色い果肉が現われる。
 
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果肉を口に放り込むと、
ほのかな甘さ、ほのかな酸味、ほのかな渋味の三味が一体となって
乾いた食感になって拡がる。
 
きっと奥ゆかしい恋人なんだ。
 
 
ああ、至福のひと時…。
 
 
水分が少ないので、パリッとした食感がする。
これも賛否が分かれる所以だろう。
 
 
慣れると美味しいのに。
 
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すごく形容しがたい味で、
無理に例えて言うならば、リンゴに近いかな。
 
ほかに、乾ききったマンゴスチンやライチのようだと言ったら
イメージできるだろうか。ちょっと違うか。
 
 
香港でもサラックは見たことが無いので、
あの食いしん坊の中国人でもあまり見向きもしないようである。
 
 
僕が好きなら、それでいいのダ。
 
 
    *           *          *
 
 
とにかく長い長いコースを堪能した。
 
 
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中部ジャワ料理を通じて、今回、
インドネシア料理に対する認識が変わったような気がする。
 
 
異文化を理解するには、時間がかかることも多い。
 
 
 
今回、和食がユネスコの無形遺産登録されることになったそうだが、ニッポンの食文化、食材も世界に受け入れられるようになるには、長い年月と不断の努力が必要になることだろう。
 
 
(シリーズ終わり)

中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(その4)

中部ジャワ料理を一通り堪能したから

最後はさらっと主食を、と見渡したら
ジャワ風ナシゴレン(NASGOR DJAWA)があるじゃないか。
 
インドネシア料理で知名度が高い筆頭が
このナシゴレン
 
 
インドネシア風チャーハンなどと呼ばれるfried riceで、
イメージとしては色黒い焼き飯の上に、
目玉焼きが乗っかってて、
えび煎餅なんか添えられているあれでしょ、
なんて感じだ。
 
 
そもそも焼き飯ごときが有名だというから
インドネシア料理も大したことはないな、なんて
タカを括っていたら、
なんとこの日出逢った、一皿半人前の焼き飯は
僕の想像を遥かに大きく超える究極のナシゴレンだった。
 
 
このレストランでは、注文すると
シェフが目の前で腕を振るってくれる。
 
 
まずは熱した鉄鍋にパーム油をたっぷりと入れて
よくなじませる。
 
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前に作った米粒が残っているのはご愛嬌
 
 
 
最初に卵を割り入れる。
 
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鉄鍋とフライ返しのこすれる音がなんとも心地よい。
   
    
カッ、カッ、カカッ…
 
 
具材の鶏肉を加えられた後、 
いよいよ主役のご飯が投入される。
 
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もちろんインディカ米(外米)を炊いたもの。
 
 
カッ、カッ、カカッ…  
 
 
 
すぐさま加えられたのが赤いサンバルソース。
 
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辛みとコクを出すサンバルが馴染んだら
次は香味野菜みたいなみじん切りのハーブを放り込む。
 
唐辛子も一緒に。
 
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この後、唯一少々じっくりと炒め続ける。
 
 
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お米がほぐれてきて
そのうちに、焼けた鍋肌の上でパラパラと踊りだす。  
 
 
カッ、カッ、カカッ…
 
 
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表面の水分が跳んでしまったタイミングを見計らって
基本の調味料であるケチャップマニスを投入。
 
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ケチャップというと普通、赤いトマトケチャップをイメージするが、インドネシアではソース全般のことを言うらしい。マニスは甘いという意味で、黒くてドロッとしたソースをタップリと振りかける
 
 
 
それからは、強火に切り替わり、時間勝負だ。
  
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カッ、カッ、カカッ…
 
  
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あっという間に、今度は湯気が立ち上り、アツアツの状態に!
 
 
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そしていつの間にか褐色のテカリを発し始めているではないか。
 
 
食欲をそそる姿に変身した。
 
 
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絶妙のタイミングでサッと平皿に取り上げ、
揚げたエシャロットとハーブをまとい、
ピクルスが添えられる。
 
 
それまで集中していたシェフの表情が緩み、
そこはかとない笑顔で、その「作品」を渡してくれた。
 
 
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僕だけの為に作ってくれた、世界で一皿だけのオーダーメード。
 
 
立ち上る蒸気を吸い込んだ時から、もうメロメロになってしまった。
 
 
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口に運ぶと、すぐに舌の上で米粒が飛び跳ねる。
 
濃い色に反して、軽い舌触りで少しも幼稚な甘さを感じない。
 
奥深くて、むしろ黙りこくってしまう味というか。
 
噛みしめるほどに滋養のようなうま味が口中に広がる。
 
 
 
ショックだった。
 
ナシゴレンがこんなに美味しい料理だったなんて…。
 
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あの若いシェフが紡ぎだした錦織のような、
甘い芳香を放つ小宇宙。
 
 
たかが焼き飯。
 
されどナシゴレン。
 
 
口の中で縦横に踊る米粒たちを噛みしめながら
いつまでも心に残るあの音が、
 
 
カッ、カッ、カカッ…
 
カッ、カッ、カカッ…
 
 
(次回に続く)

中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(その3)

続いて僕が触手を伸ばしたのは

温かいスープ料理である。
 
バリ島などインドネシアの一部では
食事は朝の一度だけ作り置きをして
三度に分けて食べる家庭もあると聞いたことがあるためか
アツアツの炒め物や鍋物、汁麺などあまり見かけない。
 
暑い地域とはいえ、熱い料理も恋しくなるもので
温度もまたバラエティー感を感じる大事な要素だと思う。
 
 
そこで所望したのが、
TENGKLENG KAMBINGというラムの骨付きリブのスープだ。
 
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しっかりとコク味の強いラムのスープだが、
揚げたエシャロットや刻んだリーキ(ポロ葱)などの香味野菜や
スパイス・ハーブがしっかり味のバランスを補っていて
ホッとする絶妙な一品だった。
 
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昔は天秤棒を担いで売っていたのだろうか?温めて供してくれる
 
 
得てしてこの種の料理は、羊臭かったり、香料が強すぎて
閉口することが多いのだが、全く僕のストライクゾーンだ。
 
ジャワ風おすまし というところか。
 
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なんか中部ジャワの料理ってホッとする味、癒される味なのかなと
ひとりで勝手に得心してしまった。
 
 
また、中部ジャワの代表的な料理なんだそうだが
GUDEG BU AYU (グドゥッ)を食した。
 
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これは、世界最大のフルーツと言われている
ジャックフルーツ(現地ではナンカ、和名は波羅蜜)
若い果肉と鶏肉、ココナッツミルク、牛皮などを煮込んだ料理。
  
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ジャカルタの屋台で見かけた巨大なジャックフルーツ
 
 
これも味のメインは椰子砂糖で甘口だが、
噛みしめるほどに口の中に豊かさが拡がるような味わい。
 
ここでしか味わえない逸品でございました。
 
 
ジャワ料理のフルコースにも似た品々を味わい、
それらを支える食材、副材に思いを馳せる。
 
スパイス、ハーブ、調味料を眺めると
その一端を垣間見ることが出来る。
 
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主役級の調味料の椰子砂糖(パームシュガー)をはじめ
クローブ、クミン、ショウガ、タマリンド等のスパイス、
レモングラス、エシャロット等のハーブ類が脇を固める。
 
 
またこの国の料理に欠かせないのが、
サンバルソースだ。
 
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唐辛子をベースに、ニンニク、タマネギ、トマト、エビの発酵品などを煮詰めて作る
 
 
毎回食事のお伴に登場するけれど
これまではあまり深みのないものだと思っていたが
今回は地方やメーカーによって味が違うことが解るに至り
その奥深さの一端を知った。
 
 
もしかしたら、人間と同じように
異文化の料理を理解するのにも
思い込みや伝聞を廃し、
時間をかけながら興味と関心をもって
素直な気持ちで向き合い続けることが大切なのかもしれない…。
 
 
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(次回に続く)
 

中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(その2)

さて、サテに続き・・・。

 
インドネシアはイスラム教徒が88.1%(宗教省2010年)いると言われるから、肉と言えば、やはりなのだろうか、このレストランでもメインの呼び物は、ラム肉丸焼きのカッティッグだ。
  
   
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Kambing Guling と呼ばれるこのラムローストは
いったいどこの部位なんだろう?
 
目の前でカットされ供されるこの臨場感に
思わず手が伸びる。
 
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細かくスライスカットされたラム肉に
ニンジンやキュウリのピクルスと餅のような付け合せが共に供される。
 
 
舌なめずりしながら、岩塩とレモンなどで食べたいところだが
ここはインドネシア。
 
またもや超甘口の溜まり醤油が登場し、ネットリとかけられてくる。
 
 
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手前右が付け合せのピクルス。左が甘い醤油
 
 
理想とする味付けと、超甘口の現実に
一瞬、僕の舌の上で混乱するが、
これはこれで旨いな!」と
穏便に解決してしまった。
 
 
大人になったなぁ、と自分を誉める。
 
    
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肉を頬張ったら、野菜も頂くのは
子供の時からのお決まり事。
     
   
ソロ風のガトガトというような
茹で野菜のサラダのコーナーに移る。
    
   
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見たこともない葉物野菜もあり
これらもすべてピーナッツソースで和えて食べる。
 
 
九州に茹でた分葱(わけぎ)などを酢味噌に付けて食す
あれと同じ感覚だ。
 
 
そう思うと、急に親しみを覚えるようになってきたぞ。
 
   
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(次回に続く)
      

中部ジャワ地方の奥深い味を堪能し、インドネシア料理に対する認識が変わった(その1)

食べ物の話題が出たところで、

現地で頂いた料理のご紹介を。
 
今回6度目の訪問で
これまで印象薄かったインドネシア料理に対する
認識が変わったことは、前のエントリで語ったとおり。
 
 
特別に高級なレストランに行ったわけでもなく
また家庭料理を食べた訳でもない。
 
慌ただしいスケジュールの合間に摂る食事だから
ほとんどがホテルで済ますことになったので
市民が楽しむ地元グルメではないけれど、
ある意味、初めて
落ち着いた空間で皿の上の世界と向き合うことが
出来たのかもしれない。
 
 
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今回は、特にジャワ島中部地区に足を延ばし
地元「ジャワ風」料理を味わうことで
ようやく複眼視点を持つことで
多少は立体的にとらえることが出来たように思う。
 
 
食事処は、Hyatt Regency Yogyakarta の
「Kemangi bistro」。
 
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まずは、インドネシア料理の定番 サテ(Sate)から。
 
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東南アジアでは広く食されいるサテは、
ジャワ島が発祥だとも言われいてる。
 
 
牛、鳥、山羊などの小ぶりの肉塊の焼き鳥と言えば
イメージしやすいかも。
 
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でも日本と違うところは、
甘いピーナッツソースを付けて食べるところ。
 
 
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日本では塩だけなどシンプルな味付けが好まれる傾向にあるから、
このなんともベタ甘いソースに閉口していたが、
今回はこのソース付きが「意外に美味しいな」と
思えるようになってきた。
 
 
何もつけない、あるいは醤油系のタレだと
もうひとつしっくりこない。
 
 
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シーフード版もある
 
 
ホテルレストランだと
焼き立て、炭火焼きとは違うから、サテは今一歩の印象。
 
それに、もともと上品に食べる代物ではないし…。
   
   
(次回に続く)

御見それしました。インドネシア料理に初めて脱帽したその時が来た

正直、僕は心の中で馬鹿にしていた。

 
 
交通渋滞と共に、今一つ
インドネシアに行くことに腰が重い理由・・・。 
               
    
 
それは、食べ物
 
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世界どこに行ってもその土地の風土に合った食材があり
その土地の生活文化になじんだ料理がある。
 
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インドネシアのデザート  米粉やもち米、ココナツなどを使ったものが多い
 
 
もちろんインドネシアにも多様な食文化がある訳だけれども、これまで5回くらいしか行ったことがない僕だからなのか、どうにも印象強い料理に出逢ったことが無い。
   
    
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今一つ、個性がないというか、パンチがないというか、
「食べた気がしない」、「そそらない」のだ。
 
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バイキングで色々な料理を選んでも味付けはほぼ同じ。いつもチャンプルー(混ぜ)状態になってしまう
 
 
タイやベトナムの料理はとても口に合うし、
現地で個性的な味に出会うと狂喜してしまうほどなのに。
 
 
串焼きのサテにしろ、サラダのガトガドにしろ
「甘め」ではなく、「ストレートに甘い」味付けには
さすがに味覚のストライクゾーンが広い僕でも
かなわないものだった。
 
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インドネシア風サラダのガドガド(Gado-gado)。茹でたジャガイモ、さやいんげん、ニンジン、キャベツ、もやし、油揚げなどに、ピーナツや椰子砂糖などを使った甘~いソースをかけ、クルプッと呼ばれるえびせんべいを添えて食べる。実はこの店のガドガドがめちゃくちゃ美味しかった。僕がようやく馴染んだ一品だ
 
 
 
ところが、今回の旅では、
決して有名レストランばかりでなかったのだけれど
インドネシア料理の味を美味しく堪能することが出来て
とてもハッピーだった。
 
 
もしかしたら、これも経済成長のおかげで
料理も洗練されてきたのかな?
 
いや、僕の心が受け入れ始めている、
ということの方が正しいような気がする。
 
   
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