先のエントリでは日本の先端トレンドをゆく丸の内について紹介したが、その数日後、神田のオフィス街で、一見対極にありそうなもうひとつの「イカした」東京に触れた。
江戸三大祭のひとつである神田祭に遭遇したのだ。
足掛け25年近く東京に住んでいて、お江戸の祭りを観るのは初めてなのである。
しかも5月のひと月間のうちに、浅草三社祭、花園神社例大祭、練馬の照姫祭も観る事ができた。
祭りといえば、出身地の夏祭りしか知らないから、東京の粋なお祭りを観て最初は戸惑った。
地元の祭りがどんなものかは、私が中途半端に紹介するより、尊敬する先輩のブログを参照していただきたい。詳しく知ることが出来る。
http://blog.livedoor.jp/luckymentai/archives/cat_1466542.html
さて、ここは神田の街。
ある町内の出発前の慌しい中に入り込んでしまった。
街の取締り役のような年配者、力を蓄えているそ振りの青壮年たち、炊き出しや世話で大変なおかみさんたち、身なりを整える粋なお姉さん方、はしゃぎ回る子供たち・・・。
これから始まる祭りの前の緊張感漂う光景は何処も同じ。
顔役さんの挨拶の後、いよいよスタート。
街を練り歩くという表現がぴったりだ。
また、この祭りは女性もお神輿を担ぐのだ。
と、いうと東京の人はいぶかるかも知れない。
タイムレース、女人禁制の博多山笠に慣れている私にはなんとも不思議な光景に見えてしまうが、それ以上に小粋なお姉さんたち、いなせなお兄さんたちに目を奪われる。
なんとお神輿が神田駅の構内にまで入り込んで奉納をするのには驚いた。
神田駅長さんが感激の挨拶
街の繁栄のためにはまずは神田駅から・・・か。
天下祭とも呼ばれる神田祭だが、日程が異なり総鎮守・神田明神での参観ではなかったが、各町内での活動に触れたので、下町風情を体験できてとても面白かった。
町内総出で楽しく参加するところがとても好感が持てる。
東北や九州の壮大な祭り、雅な京都の祇園祭も印象的だが、江戸の祭りもまた素晴らしい。
最近、江戸文様やデザインと共に、江戸時代の仕草についても広く内外に紹介されているという。
丸の内や六本木、青山のトレンドスポットも世界に誇る日本のシンボル。
また、同様に伝統ある祭りの醍醐味も、美しい日本の象徴的存在だ。
祭りも海外に輸出講演(!?)してみたら、きっと瞬時に日本の良さを伝えられるだろうなあ。
いや、もっと外人観光客を誘致して観てもらうことと、長期滞在する外人にも参加してもらうことで、この感動を伝えてもらうことも考えてみよう。
祭りに夢中になっていたら、腹が減ってきたぞッ。
神田には昔から行きつけの江戸前蕎麦の店が3軒ある。
超辛口のつゆとツ~ンと辛みが鼻を抜ける薬味ネギの香りがたまらない。
でやんでぇ。
やっぱ蕎麦は江戸前ダ~ぃ!!

田中 豊

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コメントとブログの紹介ありがとうございました。江戸のお祭りは小粋でいいですねえ。女性が全面に出るというのも素晴らしいですね。都会らしさを感じて。博多は博多のよさ、江戸は江戸のよさがあるなあって感じです。
ラッさんコメントありがとうございます。また借用の事後のお許しを深謝!
本当に地域ごとに「カッコよさ」があっていいですね。日本はお祭りがあるから元気だという説に賛成です。皆で助け合ってひとつ事を成し遂げる文化的な背景かもしれませんね。農業を壊すと、これが無くなると言うのは真実。地方の祭りや文化が発展するためにももっともっと考えなきゃ。
luckymentaiさんの元気通信から飛んできました。はじめまして。
迫力大写真!ですね。
動画でYouTubeに載せたら、さらに見てもらえるかもしれませんね。
私もお祭り&日本文化PR、協力していきたいです。
あっこさん コメントありがとうございます。いろいろな地域が自前の資源と知恵を集めて元気になることを願っています。また、いろいろ交流させてください。多謝!