(先回から続く)
長崎といえば、いにしえから続く交易の窓口。
その活発な動きは、今にも通じている。
「ニッポンを売る!」ことでも長崎は早くから取り組んでいる。
活魚の中国向け輸出に熱心なことはつとに有名である。
新鮮ピチッピチの鮮魚
最近はイチゴやビワなどの農産物を台湾や香港にも盛んにプロモーションしている。
海外でも長崎の味が手に入る
江戸時代には、長崎俵物といって、当時の高級海産物を中国に輸出していた歴史がある。
特に、俵物三品といって、フカヒレ、干しナマコ、干しアワビは中国大陸では珍重されたのだという。
今と同じではないか。
明治以降、土地の干拓で現存しなくなったけれど、出島が立派に再現されており、往時を偲ぶことが出来る。
出島は1636年に江戸幕府により建造された人工島である。
ここを訪れるとなぜかタイムスリップ感を味わえる。
なんだか映画撮影のセットのよう。
今、わが国では、エネルギーや食糧の高騰、政治不信、海外摩擦などで偏狭なナショナリズムや愛国心が高まっているようで私は危機感を覚えている。
精神の扉だけは常に開いておきたい・・・
異なる文化、他者を受け入れる精神を大切にしたい
世界の動きに敏感なはずの日本人が、かえって内向きの議論をはじめていることに危惧しているのである。
幕末や太平洋戦争前の様子と重ね合わせているのは僕だけなら良いのだが・・・。
ここ長崎は常に国際交流の舞台として大きな役割を担ってきた。
東京に行くより上海の方が近い長崎では、考え方が柔軟な人が多いことは財産である。
ぜひアジアの活力を取り込み、この国を元気にする最前線となってもらいたいものだ。
(終わり)
ここ長崎から熊本県に続く国道324号線は、なんと長崎中心街である浜町アーケードを貫いているという全国でも珍しい国道である。
ここが国道なのだ
長崎蛇踊り

田中 豊

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ミツバチは、巣の出入り口や巣の枠、隙間、巣穴の壁などに、さまざまな植物の新芽や樹脂などからつくった「補強材」を塗りつけて雨風や冷気、および外敵の侵入を防ぎ、巣や自分たちの身体を、守っています。この「補強材」がプロポリスです。
長崎はまた美人の産地でもあります。美食家のニッポンを売るさんの審美眼をも十分満たせると・・・(笑)・・・次回かばん持ちでも連れてってください!道案内は得意です![E:flair]
ジーコムラさんコメント深謝!
長崎は美人多いですよね。ぜひ一度ご案内ください。
最近平戸にもお仕事で通ってらっしゃるようで。僕は平戸の街をこよなく愛してます。もう10年くらい行っていません。またここの見所も教えてくださいね。