出島精神

(先回から続く)

長崎といえば、いにしえから続く交易の窓口

 

その活発な動きは、今にも通じている。
   

ニッポンを売る!」ことでも長崎は早くから取り組んでいる。

   

活魚の中国向け輸出に熱心なことはつとに有名である。

    
Dsc_9806
新鮮ピチッピチの鮮魚

     
   

最近はイチゴやビワなどの農産物を台湾や香港にも盛んにプロモーションしている。

   
Img_0581
海外でも長崎の味が手に入る

  
Dsc_4371

         

        
江戸時代には、長崎俵物といって、当時の高級海産物を中国に輸出していた歴史がある。

     
   
Dsc_0210

    

特に、俵物三品といって、フカヒレ、干しナマコ、干しアワビは中国大陸では珍重されたのだという。

    
Dsc_0213

    

今と同じではないか。

      

     
明治以降、土地の干拓で現存しなくなったけれど、出島が立派に再現されており、往時を偲ぶことが出来る。

     
Dsc_8998

     

出島は1636年に江戸幕府により建造された人工島である。
      

      
Dsc_9141

                
ここを訪れるとなぜかタイムスリップ感を味わえる。
   

なんだか映画撮影のセットのよう。

       

Dsc_9017

    
Dsc_9224

     
     
     
今、わが国では、エネルギーや食糧の高騰、政治不信、海外摩擦などで偏狭なナショナリズムや愛国心が高まっているようで私は危機感を覚えている。

    

Dsc_9194
精神の扉だけは常に開いておきたい・・・
異なる文化、他者を受け入れる精神を大切にしたい

        

世界の動きに敏感なはずの日本人が、かえって内向きの議論をはじめていることに危惧しているのである。

      

幕末や太平洋戦争前の様子と重ね合わせているのは僕だけなら良いのだが・・・。
     

    

ここ長崎は常に国際交流の舞台として大きな役割を担ってきた。

      
Dsc_9237

   

東京に行くより上海の方が近い長崎では、考え方が柔軟な人が多いことは財産である。

    

Dsc_9117

          

ぜひアジアの活力を取り込み、この国を元気にする最前線となってもらいたいものだ。
                               (終わり)

    
Dsc_9920

  
ここ長崎から熊本県に続く国道324号線は、なんと長崎中心街である浜町アーケードを貫いているという全国でも珍しい国道である

   
Dsc_9928
ここが国道なのだ

    

   
Dsc_0223
長崎蛇踊り

     

         

The following two tabs change content below.

田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“出島精神” への3件の返信

  1. はちみつ情報サイト

    ミツバチは、巣の出入り口や巣の枠、隙間、巣穴の壁などに、さまざまな植物の新芽や樹脂などからつくった「補強材」を塗りつけて雨風や冷気、および外敵の侵入を防ぎ、巣や自分たちの身体を、守っています。この「補強材」がプロポリスです。

  2. 長崎はまた美人の産地でもあります。美食家のニッポンを売るさんの審美眼をも十分満たせると・・・(笑)・・・次回かばん持ちでも連れてってください!道案内は得意です![E:flair]

  3. ジーコムラさんコメント深謝!
    長崎は美人多いですよね。ぜひ一度ご案内ください。
    最近平戸にもお仕事で通ってらっしゃるようで。僕は平戸の街をこよなく愛してます。もう10年くらい行っていません。またここの見所も教えてくださいね。

コメントは受け付けていません。