一陽来復

初春のご挨拶を申し上げます

 
 
Dsc010201231
オーストラリア・ゴールドコースト
 
 
老馬の域にさしかかりましたが
新たな年も 良心と信念に従い
変化と動乱のこの時局を駆け抜けていきたいと思います
 
 
 
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
 

食品に関する話題で沸騰する台湾

先週、約一週間、また台湾に行ってきた。
     
ひと月の間に3回通っていることになる。

    

 
滞在中、曇天、小雨続きであいにくのコンディションだったが
様々な実績、情報、アイデアの収穫があった出張となった。
 
 
Dsc00603
 
商業圏では、週年慶と呼ばれる創業祭と銘打って
大バーゲンセールを行なう量販店、デパートが集中する季節に突入。
      
Dsc00577
 
 
多くの買い物客でごった返す中、
しっかりと販路を開拓する日本の農産物、食品も、あちこちで
地元に根付いた対応力を発揮するプロモーション活動を
行なう自治体も増えてきた。
 
私の支援する地域も、単に価格を合わせて並べるだけでなく
シーズンに即した効果的な投入、パッケージの工夫、
強みを活かした販売手法、様々な訴求の挑戦など
事業者、支援者自らが考案し、行動する段階を迎えている。
 
 
 
ちょうど日本の高級ホテルやデパートなどでの
産地偽装問題を台湾でも報じていたら
当地でも食用油、乾麺、米酒などで
偽装問題が相次ぎ、大問題に発展している。
  
Dsc08826
東森ニュース
 
 
どのマーケットでも、
食品安全に対する消費者の関心は
高いというより、とてもシビアであると言った方が正しそうだ。
 
   
Dsc04830

   
Dsc04894
 
 
Dsc04924
   
Dsc04929
 
 
日本と台湾はもはや
流行も、課題も、同時進行かも知れない。
 
 
Dsc04691

宣伝部長 台湾に現る!!

中秋節によく売れる日本の農産物と言えば
がすぐ頭に浮かぶ。
 
 
満月に見立てた大きな梨は、
化粧箱に入れられて、中元のように
贈答品としてもとても喜ばれている。
 
なかでも鳥取県の二十世紀ナシは
香港や台湾でも特に人気が高い。
       
Dsc04815
台北の青果市場でももうすっかりお馴染みの鳥取梨
 
 
長年に渡る関係者の努力が実を結んだもので
現地の人たちは心待ちにしているし
またかつて日本でも
そのみずみずしさが光り輝いていたこの品種は
海外市場は、なくてはならない重要な存在なのである。
 
Dsc05168
最近の韓国勢の売り込みは激しい
    
Dsc05159
地元台湾の高接梨(台中・東勢産)も侮れない 
 
 
他にも大分県の日田梨も近年台湾などの販路拡大に熱心だ。
 
 
今年、特に目立ったのが、熊本県JAやつしろの吉野梨だ。
 
Dsc04868
青果卸売市場で最上顧客向けにギフト
 
 
高級デパートだけでなく、青果市場や街の大きな果物屋にも並んでいて、あちこちで見かけることが出来た。
 
Dsc05162
 
     
   
ギフト用にパッケージも一新され、目の肥えたプロたちも
お気に入りのようだ。
 
 
 
と、
台北の中心部で週末、大勢の人が集まっていて
たいへんな騒ぎになっていた。
 
Dsc05317
    
     
どこかで見たことがあるような…。
 
 
Dsc05448
 
そう。くまもんだ。
 
 
もうあちこちで大フィーバーである。
 
 
 
小さな子供はもとより、若い女性やお年寄りまで
大変な人気ぶり。
 
Dsc06767
“ゆるキャラ”のことを吉祥動物なんて訳してた
 
 
あまりの熱狂ぶりに近寄ることも出来ない始末だった。
 
 
そして傍らには、サツマイモをはじめ10種類を超える
熊本県の秋の青果物がしっかりと販売されいて
地元の消費者が手に取って、試食して、買い物を楽しんでいた。
 
 
よくこのようなイベント傾向を良しとしないと唱える人もいるが、
ただイベントで終わらせるか、これを活用して動きを創るかであって、
それは当事者の取り組み意識と知恵の問題だ。
 
くまもんの追い風を背景に
これだけ多様なチャネルに、拠点も台北だけでなく
しかも中秋のギフトシーズンに合わせた
商品の作りこみと販売先を多様化し緊密化を図り、
しっかりと継続的な販売に向けて一歩を踏み出している。
 
 
 
熊本県の宣伝部長も大いに貢献してくれている。
 
 
Dsc05771
観光夜市にも突然現れた!!  この数十秒後にはあっという間に人垣が…
 
 

猛暑のアジアで朦朧となりながら何をか思う

残暑お見舞い申し上げます
 
 

しばらくご無沙汰していました。

 
連日の全国的な猛暑で、
滋賀や京都、東京、大阪、熊本と
この間、どこへ行っても蒸し暑く
普段鍛えていない体には負担が大きく
夏バテしていました。
   
(寝込んでいたわけではありませんが
それだけに、いまだに夏バテ継続中です)
 
 
皆さんはいかがでしょうか?
夏休みに入られた方も多いと思いますが
くれぐれもお体にはご自愛ください。
 
 
8月8日は、台湾では父の日だそうです。
 
BaBaと発音が同じだからでしょうか?
こんな暑さ真っ盛りに祝われるお父さんも辛いでしょうね。
 
Dsc_2366
台湾・淡水付近  今年6月
 
 
この日、台北の街でも
観測史上最高の39.3℃を記録したそうです。
 
 
上海でも40℃を超える気温を記録したそうで、
友人から悲鳴のようなメールが入りました。
 
Dsc_8459
上海  2012年夏
 
 
 
私の住む福岡も、今夏はとりわけ暑く、
7月の月間平均気温が30℃の大台に
観測史上初めて乗りました。
 
調べてみたら、
タイのバンコクでは、最も暑い月が4月だそうで
その平均気温が30.1℃だとか。
 
Dsc09690
バンコク  2012年11月
 
 
これじゃあ、熱帯並みの気候じゃありませんか!?
 
 
さあ、
ここから何をチャンスメイクにイメージしましょうか?
 

深刻な国際問題を九州の山ふところで目の当たりにしてショックを受けた日

    

九州のおへそ熊本阿蘇地方も
初夏の爽やかな風景が広がり・・・
 
Dsc09009
 
 
と言いたいところだが、
なんと目の前に広がっているはずの
阿蘇五岳や外輪山が
煙っていて何も見えないのである。
 
Dsc08982
眼前にはくっきりと阿蘇山の雄大な姿が拝めるはずだったのに…
 
 
一年で最も爽やかで、
澄んだ空気を胸一杯に吸い込むこの季節に
濃いガスが立ち込めたような
これまで経験したことがない光景。
 
Dsc09043
 
そう、微小粒子状物質 PM2.5等による大気汚染が
原因だと考えられる。
 
 
この日、連続3日に及ぶ基準値越えによる注意喚起が出され、
不要不急の外出は避けるようにと
朝のテレビやネット等をとおして通達された。
 
 
Dsc08988
 
都会の真ん中でない
日本の誇る大自然の良質オゾンの発生源にまで
これほど深刻な影響が出ようとは
僕はかなりショックを受けた。
 
 
Dsc09033
外輪山頂から阿蘇の街を眺める事すら出来ない。霧じゃないのだ
 
 
もう、環境、食糧、エネルギー、医療などの生命安全分野
もう自国を守るだけの発想では太刀打ちできないところまで来てしまった。
 
つくづく商品でなくて、技術やマネジメントの国際展開のことを
真剣に考える段階に入ったのではないだろうか?
 

オオトリに出会う

5月14日に札幌入りした。
 
 
飛行機内のニュースで、
前日に札幌市で桜が開花したと宣言された。
 
   
Dsc04048
札幌・円山公園
    
Dsc04069
    
Dsc04033
 
 
これは、平年に比べて10日遅く、
史上2番目に遅い記録となったということであった。
 
 
福岡では史上最速、札幌では記録的な遅さ。
 
自然相手の農業や観光業などの辛苦を改めて思い知らされる。
 
Dsc03779
すすきの界隈
         
Dsc03837
          
 
思えば、2月初旬に那覇で緋寒桜を見て、
3月20日前に福岡と東京で史上最速のサクラを観て驚いたら、
連休明けの今回の出張で、まさか北海道で花見が出来るなんて思ってもみなかった。
 
 
まさに「桜前線のオオトリ」に出くわしたことになる。
 
 
Dsc08092
札幌・大通公園
 
 
澄んだ青空に映えて
ニッポンのサクラ前線のオオトリを飾るにふさわしい美しさだった。
 
今年は各地で桜を堪能できた。
 
 
 
図らずも、リレー開花を体験をしたことになる。
 
 
Dsc08146
            

番組を通じてノウハウが学べる

ジェトロ(日本貿易振興機構)が製作するTV番組「世界は今-JETRO Global Eye」が面白くて役に立つので、よく視聴している。
 
 
Photo
©JETRO
 
 
5月1日にアップされた「特集 海外へ売るための知恵と工夫 -日本産食品の挑戦」はインターネットでいつでも観ることが出来るので、海外に販路開拓を目指す諸氏にはぜひご覧頂きたい。
     
(約9分半)
 
 
まずはタイトルに共感。
僕は常々「ニッポンを売る!」ためには、知恵と工夫を徹底的に使うことだと訴えてきたから。
 
 
番組では、トロントで繁盛する居酒屋の日本人マネジャーの行動を軸に、出口戦略としての業務レストランに着目。Foodex Japanでの商談会風景や養殖・加工の現場を織り交ぜながら日本産農水産物輸出の様々な知恵と工夫を紹介している。
 
 
1
©JETRO
 
 
ジェトロならではの視点とネットワークで、現場取材と事業者の生の声が聞けるのが特徴だ。
 
 
 
食品輸出の原理原則や成功のポイントを平易に紹介しているので、ぜひ参考にして頂きたい。
          

熱い開拓者精神を持つ北国で農水産物輸出のサポート体制が強化される

ジェトロ(日本貿易振興機構)北海道パワーアップした。
 
   
Dsc06128
秋まき小麦の芽が、緑色の絨毯のように美しい   帯広市郊外
 
 
従来の札幌オフィスが強化された上に
旭川、帯広、函館の3か所
農水産物・食品専門のアドバイザーが着任して
相談窓口が今月より開設されたのである。
 
 
その相談窓口開設を記念して
当3都市でビジネスセミナーが盛大に取り行なわれた。
 
 
このセミナーには石毛博行ジェトロ理事長をはじめ、
東京本部・札幌からも幹部職員が参加した。
 
 
Dsc08120
石毛ジェトロ理事長による挨拶
 
 
セミナーに前後して、高橋北海道知事、および
三都市の市長や商工会議所会頭、農業団体、メディアと会見。
 
 
Dsc06783
米沢則寿 帯広市長
 
Dsc07282
西川将人 旭川市長
 
Dsc08141
工藤壽樹 函館市長
 
 
知事、市長、商議所会頭はじめ、
地域の官民によるリーダーからは、
今後のアジアを中心とする有望な海外市場に
攻めに出て行く戦略について、大きな可能性と強い期待が表明された。
 
 
 
帯広、旭川、函館の3会場とも100名を超える参加者を集め
ジェトロの強化された支援プログラムや着任したアドバイザーの紹介
そして講演と盛り沢山の内容であった。
 
 
Dsc07252
旭川会場には150名近い参加者が集まり、熱心に耳を傾けて頂いた
     
   
各会場はどこも熱気を帯びていたが
やはりTPP交渉参加承認直後だっただけに
参加者から発せられる緊張感を
体全身で受け止めるような
これまで以上に真剣なセミナーとなった。
      
      
Dsc06218
春の作業が始まっている    帯広市郊外
 
 
 
北海道は、耕地面積も広く、生産額も大きく、生産性・専業化率も高いので、自由貿易の条件下では、唯一競争力を持つ地域かと うらやましく思っていたら、穀物、酪農、畑作どれも海外の農業国とまともに競合する品目が多く、第一次産業、食品加工業が経済の柱になっているだけに、北海道各地は大変な危機感を持っていることを改めて認識することになった。
       
     
Dsc07999_2
水産業の主要基地   函館
 
 
それでも海外販路開拓に関する話題には、
とても冷静に、熱心に耳を傾けて頂いた。
 
 
日本を代表する農林水産物の生産基地であり、
また海外輸出のトップランナーの一翼を担うここ北海道。
       
より現場に近い3拠点における新たな挑戦に対して
ジェトロ北海道貿易情報センターの果たす役割に
大きな期待が寄せられている。
 
 
Dsc08450
函館でも桜のつぼみが膨らんできた  5月3日頃が開花予想
 

無題の日

千葉・幕張メッセで開催されたFOODEX JAPANに参加したが、
このブログのエントリを見てくださって、
本当に多くの方にご連絡を頂いた。
      

久方ぶりの再会が実現できた方もあれば、
お目にかかれず失礼した恩人・知人もありで
いずれにしても感謝・感激です。

        
海外からも招請を受けられて来日・帰日された
これまで各国でお世話になってきた恩人にも
多数ご挨拶ができました。
          
この場を借りて厚くお礼申し上げます。

 

          
今日は3月11日。

 

日本国中が改めて哀悼の気持ちに包まれた日。
      

この2年間、僕は満足に何も役に立っていない。

   
    

それでも、宮城と福島には大切な仲間がいるので
この間、2週間は空けずメールか電話を入れて
交信を続けている。

       
   
図らずもそれぞれ別の
地域サポーターとして奮闘する二人に共通した視点があった。
      

この2年間で大きく変わったことがあった。
   

この2年間で大きく変わって「しまった」ことがあった。

    
そして、    
この2年間、まだ何も変わっていないことがたくさんあるんだ
、と。

 

それが具体的に何を指すのかは、
僕たちひとりひとりのイメージする力による。

   
   

また、新たな一年の節目を迎えた。
       

お知らせ

ご無沙汰してしまいました。

ずっと出張が続いています。

 

3月5日~8日まで幕張メッセで開催される
FOODEX JAPAN 2013の会場に終日参加しています。
 
「福岡・九州輸出連合」ブースにおりますので
お立ち寄りの節は声をかけてくださいね。