宣伝部長 台湾に現る!!

中秋節によく売れる日本の農産物と言えば
がすぐ頭に浮かぶ。
 
 
満月に見立てた大きな梨は、
化粧箱に入れられて、中元のように
贈答品としてもとても喜ばれている。
 
なかでも鳥取県の二十世紀ナシは
香港や台湾でも特に人気が高い。
       
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台北の青果市場でももうすっかりお馴染みの鳥取梨
 
 
長年に渡る関係者の努力が実を結んだもので
現地の人たちは心待ちにしているし
またかつて日本でも
そのみずみずしさが光り輝いていたこの品種は
海外市場は、なくてはならない重要な存在なのである。
 
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最近の韓国勢の売り込みは激しい
    
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地元台湾の高接梨(台中・東勢産)も侮れない 
 
 
他にも大分県の日田梨も近年台湾などの販路拡大に熱心だ。
 
 
今年、特に目立ったのが、熊本県JAやつしろの吉野梨だ。
 
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青果卸売市場で最上顧客向けにギフト
 
 
高級デパートだけでなく、青果市場や街の大きな果物屋にも並んでいて、あちこちで見かけることが出来た。
 
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ギフト用にパッケージも一新され、目の肥えたプロたちも
お気に入りのようだ。
 
 
 
と、
台北の中心部で週末、大勢の人が集まっていて
たいへんな騒ぎになっていた。
 
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どこかで見たことがあるような…。
 
 
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そう。くまもんだ。
 
 
もうあちこちで大フィーバーである。
 
 
 
小さな子供はもとより、若い女性やお年寄りまで
大変な人気ぶり。
 
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“ゆるキャラ”のことを吉祥動物なんて訳してた
 
 
あまりの熱狂ぶりに近寄ることも出来ない始末だった。
 
 
そして傍らには、サツマイモをはじめ10種類を超える
熊本県の秋の青果物がしっかりと販売されいて
地元の消費者が手に取って、試食して、買い物を楽しんでいた。
 
 
よくこのようなイベント傾向を良しとしないと唱える人もいるが、
ただイベントで終わらせるか、これを活用して動きを創るかであって、
それは当事者の取り組み意識と知恵の問題だ。
 
くまもんの追い風を背景に
これだけ多様なチャネルに、拠点も台北だけでなく
しかも中秋のギフトシーズンに合わせた
商品の作りこみと販売先を多様化し緊密化を図り、
しっかりと継続的な販売に向けて一歩を踏み出している。
 
 
 
熊本県の宣伝部長も大いに貢献してくれている。
 
 
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観光夜市にも突然現れた!!  この数十秒後にはあっという間に人垣が…
 
 
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。