山深い里で農産物の輸出とはこういうもんだと知らされた

いよいよシーズンが始まった。

 
 
そう、台湾産のアーウィン(愛文)種マンゴー
海外輸出の季節がまたやって来たのだ。
 
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台湾新幹線・台南駅で
 
 
台湾のブランド名産地である台南市玉井区の選果場では
輸出向けマンゴーの選果、蒸熱処理、事前検疫の作業が
始まっていた。
 
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今から7月いっぱいまで食事を摂る時間もないくらいの
多忙に追われている。
 
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今年も立派なマンゴーが日本や韓国、中国などに向けて
化粧を施されて航空便の出荷を待っている。
 
 
 
今年から無添加のドライマンゴーも商品化され
先ずは台湾市場に売り出されるのだが
早くも注文に追い付かないほどの人気ぶりだそうだ。
 
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無添加で1年間保存でき、しかも素晴らしい食感を呈するその製造ノウハウは、驚くほど緻密な温度管理にあった
 
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見よ、この飴色の光沢を! 出来立てのアツアツは生果を凌ぐほどの濃厚な美味しさだ
 
 
そろそろ首都圏でも台湾産のアップルマンゴーを見つけたら、
最新鋭の処理機器と日本の検疫官が常駐する
この選果場から大切に送り出されたものである可能性が高い。
 
 
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東南アジアで目撃した農産物輸出の現実に身震いした瞬間(とき)

一週間で、台湾とベトナムを廻ってきた。
 
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ベトナム南部の街の市場で
 
 
これがハブ都市の台北とホーチミンだけなら
オーソドックスな行程だが
いつもながら僕の場合、そうではない。
 
 
台湾は南部の、ベトナムもホーチミンから
数百キロ離れた農業地帯を訪問。
 
5日間、連日自動車で5~6時間の移動で気力の勝負。
 
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ホーチミン市街から一歩外へ出ると延々と水田が拡がる
 
日本のように高速道路ではない荒れた道を
しかもハリウッド映画並みに対向車線にはみ出して
正面衝突寸前で回避するような暴走スタント運転するから
もう生きた心地がしないシビレるスリルを
トコトン味あわせてくれる。
 
 
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ベトナム地方都市の八百屋さんで
 
 
今回の目的は、ニッポンを売る!ではなく
現地の彼らが、グローバルマーケットに向けて
その広大さだけでなく、
深さも、スピードも、技術も、発想においても
全ての要素において徹底した近代事業化に向かって
ドンドン進化成長させている現実を目の当たりにしてきた。
 
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台湾最大のマンゴー産地ではいよいよ海外向けの出荷が始まった。職員は食事を摂る暇もないほど忙しい
 
 
僕は自分に向けて
農産物輸出戦略の在り方を根本的に問い直す契機にしたかった。
 
 
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360度広がるマンゴーの畑
 
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国情が違う、文化が違う、体制が違う
目を背けるための理由ならいくらでも挙げられる。
 
 
でも、野球でもサッカーでもそうだ。
 
いま世界で、そしてすぐ近くの成長アジアで
「何が起こっているか」ということを、
その国で一流を目指すプレイヤーなら自分の眼で確かめることだ。
 
 
これが素人の僕ではなくて、
若くて志のある生産者が観たら、どれだけ武者震いするだろうか?
と考えた。
 
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ベトナム・ファンティエット付近に拡がる、ある果物の畑。壮観!!  後日紹介する
 
 
世界はスゴイ!!!  
 
 
しかも、農業・農業技術の持つ可能性
地球規模で、その価値でも貢献性においても
「超」モノすごい夢と可能性を秘めている素晴らしい分野だと
認識する若者が続々と出てくると、僕は信じている。   
 
ハイテク産業や先端工業は、野球のように
やる国は限られているが、
農業や観光、地場産業なら世界中でみんなやっている。
サッカー人口のように世界規模だ。
 
 
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とんでもなく奥まったベトナムの山間地で、元気な日本の農業法人がこれからプロジェクトをスタートさせる。スゴイ発想だよ!
 
 
 
僕に残された人生でのこれからの使命は、
   
さらに多くのニッポンの若きサムライたち
この身震いするような 魂の感動と恐怖と
そして自信と誇りを感じてもらい
 
地球と歴史を意識するくらいの
スケール大きな心のタイマツ(松明)に点火していくことだと
心の中で誓っている…。
 
 
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ベトナム・ホーチミンで

海外販路開拓事業の答えは何処に在る?

現場主義

 
言うのは簡単だが、
なかなか実行することは難しい。
 
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熊本県湯前町。 宮崎県境にあるこの村でも知恵と工夫でヒット商品が出来上がっている。写真は、流行している健康食品雑穀米用に使われるはだか麦の畑
 
 
僕が「ニッポンを売る!」と呼んでいる
我が国が誇る地場産品の海外販路開拓の支援の現場というのは、
一般に海外のマーケットでと思われがちだが、
僕は一貫して国内の生産現場に在りだと主張し続けている。
 
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麦秋というのかな。収穫を迎える麦穂が美しい
 
 
生産者、農業の現場に寄り添うことのない発想の支援などあり得ないと考えているからである。
 
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僕が支援させて頂く地域では、
必ず丹念に現場を訪ね、
現場で汗を流す皆さん、支援者の方々と
コミュニケーションを図ることをモットーに
している。
 
    
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ここ熊本県でも、事務局の集計によると
2年余りで僕は100軒を超す生産者さんを訪ねたそうである。
 
だから支援事務局と実際輸出に挑戦する事業者との間の連携がとても円滑だ。
 
 
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熊本県宇土市のトマト農家を訪ねて。 熊本県はトマト生産量日本一である
 
 
農業について少しだけ理解が深まったこと、
全くの無知を知らされたことなど
とにかく勉強になることばかりの中で
地域の奥深さ、農林水産業の現実と向き合っているつもりである。
 
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燃料費の高騰等でコストは上がる一方で、豊作や参入者の増加で出荷量が急増したためトマト価格が低落。売り上げも収益も減収する中でTPP、農政変化など不安材料が持ち上がっている今の生産者の思いに、まずどれだけ耳を傾けることが出来るかが出発点となる
 
 
 
生産者は日々、知恵と工夫を凝らして何とか勝負できると信じて
付加価値を上げたり、用途開発をすることに執念を燃やしている。
 
 
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八代で生まれた塩トマト。今や全国区の知名度を持つ
 
 
自然災害や日々の天候等に左右され、価格も自分で決められない生産者にとっての海外輸出で、産地の動機や背景は千差万別。過去の成功体験など、まるで役に立たない。       
 
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北海道のおへそを旅する(その5)

延々と広がる北海道中央部の丘陵地帯。

 
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その印象深い雄大な光景は
道中で出会ったわずか数十センチ四方の白磁の皿の上でも再現され、昇華されている。
 
    
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緑、白、紫のアスパラガスに、ハート形のトマト、マイクロトマトが散りばめられた小宇宙
 
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野菜が主役と呼べるほどの存在感を発揮している。添え物なんかじゃない
 
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春ウドの爽やかな食感も中国人の心をつかんだようだ
 
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デザートにまで繊細な心遣いをする姿勢に、日本びいきの外国人は益々虜になっていく…。
 
 
地元の居酒屋に行っても、
食材の豊かさを感じる料理の品々と
背景にある物語やこだわりを
店主とのやりとりを通して味覚が醸成され、
より強い満足感に心が浸っていく。
 
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南蛮エビの滋味深い味は、殻と一緒に食べて倍増された
 
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旬を迎えるアスパラを味わうためのシンプルな素焼きの調理法で、その奥深い味を確かめる
 
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富良野産きたあかりと男爵を食べ比べる。その滑らかな舌触りを通して、北海道の大地の薫りを堪能した
 
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中華系の人たちが大好きなタラバガニ(帝王蟹)。この日のカニはとにかく巨大。ここまで大きなタラバは僕も見たことない。このボリューム感がまた外国人をグッと泣かせる
 
 
 
連日の存在感大きな食材と巧みな調理法に圧倒されて
朝のバイキングは、乳製品とフルーツだけになった。
 
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本当は、このホテルのバイキングは全国的にも有名で、
宿泊客のほとんどがこれを目的に来訪し、
1時間以上かけてすべての料理を試しているという
垂涎の機会にもかかわらずにだ。
ホント、もったいなかった。
 
 
 
圧巻は、ランチで頂いた北海道野菜のチーズフォンデュ。
 
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カボチャ、ニンジン、ナガイモ、ニョッキ、アスパラガス・・・。体にも心にも優しい
 
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道産チーズは、常に素材の持ち味の引き立て役を演じる助演賞。
 
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ナガイモを信奉する台湾人、香港人にとっては夢のような演出だ
 
 
年配ゆえ、食が細い夫婦だという事前情報の確度が疑われるほど
モリモリと食腑に収めてくれて、接待側を安堵させてくれた。
 
 
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番組を通じてノウハウが学べる

ジェトロ(日本貿易振興機構)が製作するTV番組「世界は今-JETRO Global Eye」が面白くて役に立つので、よく視聴している。
 
 
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©JETRO
 
 
5月1日にアップされた「特集 海外へ売るための知恵と工夫 -日本産食品の挑戦」はインターネットでいつでも観ることが出来るので、海外に販路開拓を目指す諸氏にはぜひご覧頂きたい。
     
(約9分半)
 
 
まずはタイトルに共感。
僕は常々「ニッポンを売る!」ためには、知恵と工夫を徹底的に使うことだと訴えてきたから。
 
 
番組では、トロントで繁盛する居酒屋の日本人マネジャーの行動を軸に、出口戦略としての業務レストランに着目。Foodex Japanでの商談会風景や養殖・加工の現場を織り交ぜながら日本産農水産物輸出の様々な知恵と工夫を紹介している。
 
 
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©JETRO
 
 
ジェトロならではの視点とネットワークで、現場取材と事業者の生の声が聞けるのが特徴だ。
 
 
 
食品輸出の原理原則や成功のポイントを平易に紹介しているので、ぜひ参考にして頂きたい。
          

恭喜發財!! 新年おめでとうにもお土地柄が

   

アジア各地で祝う旧暦元旦の翌々日の
2月12日から香港に行ってきた。

 
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元旦を挟んで台湾に二週間、
香港に一週間滞在したことになり
またほんの少しだけ異文化理解を深めることが
出来たのかもしれない。
 
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前年は中国大陸の経済も減速したためか
ひと頃の様なバブリーな感覚は影を潜めた感もあるが
新しい歳は景気良く迎えたいという人々の思いもまた
殊の外強く感じた正月期間でもあった。
 
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数多くの善男善女が初詣で
ここ紅磡(ホンハム)観音堂にも訪れ、
願い事や占いに真剣に向き合う姿が
日本人のそれとは違う印象なのだ。
 
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もちろん正月期間中、
中国大陸からの観光客も多数香港を訪れ
ショッピングに観光にと、見慣れた光景とはいえ
その凄まじさは少しも変わらない。
 
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ビクトリア港の夜景スポットには、大勢の中国人観光客の姿が…
 
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正月期間中も内外のニュースには事欠かず、
北朝鮮の核実験や尖閣沖での日中のにらみ合い
また、かつての宗主国イギリスで
牛肉に馬肉が混ぜられていたという事件は頻繁に報道され、
食の安全に対する香港市民の強い関心
改めて知らされることになった。
 
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正月の香港市場を巡って、イチゴだけでも
世界中から春節商戦に参入する様は
さながらワールドカップ大会のようだ。
 
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縁起担ぎが好きな広東系人は
大吉大利とよんで、吉と橘が近い発音であることから
金柑やザボン、ミカンなどの柑橘類を特に好むようだ。
 
    

また、旧暦正月のこの期間は春節と呼び
春の到来を祝う習慣でもある。
 
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花開富貴といって、広東人は
多くの家庭で鮮花を買い求めて部屋に飾る。
 
 
一年で最も賑やかで盛大な節句であり
また消費も活発になる一時的な季節とはいえ、
このような風俗習慣を知り、
生活に根ざした商品の発掘や改良に挑戦するのも
ひとつの考え方かもしれない。
 
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香港人も商売繁盛を一際強く願うようだ
 
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普通“新年快楽”が一般的な明けましておめでとうが
ここ香港では“恭喜發財”とストレートな表現。 
 
 
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この子にとっても今年は良い年になりますように…
 
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寒中に酷暑あり。アツいのは気温だけじゃなかった (その10/ThaiFoodから学んだこと )

 
タイ料理が好きな人も多いだろう。
 
タイめしなんて呼んで日本でも大流行した。
 
 
もちろん僕も大好きである。
 
 
久しぶりのバンコクでも
着くとすぐに駆け込むお気に入りの店、逸品もある。
 
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SaWaSDee Restaurant のトムヤムクン。初めて飲んだ時、調和のとれたスープのコク深さに衝撃を受け、それまでの単なるエスニック風味のトムヤムクンのイメージが一変してしまった。
 
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Khao Kluk Gapi と呼ばれるエビ味噌チャーハン  混ぜて食べるチャンプルー式
 
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洗練されたタイ料理を本場で味わううちに、
この食文化を支えるのは、やはり、お皿の向こうに広がる豊富な食材あってこそだと実感。
 
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トムヤムクンにも使うエビだろうか? とにかく種類が豊富
    
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もうひとつ、路地の食堂で気軽に食べられている米の麺料理も見逃せない。   
 
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米を活用した製品のヒントが沢山転がっているかのよう。
 
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このような幅の広いものもあれば、素麺より細いものまで多種に及ぶ
 
 
食べ方にも気づかされたことがある。
 
 
アツアツのタイ式ラーメンが出来上がると、
みな思い思いの調味料や薬味を次々とお椀に入れる、注ぐ、放り込む
       
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この女性は、しょっぱいナンプラー(魚醤油)と酢を入れた後、更にこれでもかというほどのグラニュー糖をラーメンに加えた。僕も以前、清水の舞台から飛び降りた気持ちで、汁ソバにも焼きそばにもグラニュー糖を入れたことがあるが、文句なしに旨かった。試してみる価値あり
 
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卓上の数種調味料をクルワンプルンと呼ぶそうで、基本はナンプラ、粉唐辛子、酢、砂糖で構成されるそうだ
     
  
まだひと口も食べていないのに、ドンドン放り込んでいく。
   
まるで手料理でも作っているかのように…。
 
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高級レストランにも調味料が常備されている
 
 
これが日本なら、まして家庭料理なら
作った人はみるみる顔を赤くして怒り出すだろう。
 
せっかく調整した味に何てことするんだッ! って。
 
 
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でも、もしかしたらタイ式は
味付けは8割程度で供せられ、残り2割は
食べる本人が食卓上で調味して初めて完成されるように
システム化されたレシピなのではないかと。
        
     
手にしたラーメンを一口すすると解る。
 
物足りないのではなく、
どうぞカスタマイズしてください
と訴えかけているかのようだ。
 
 
決して料理としての完成度が低いのではない。
 
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間違えるリスクもあるけど、
慣れていれば多様な客の好みに合わせられるから
合理的だともいえる。
 
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そこで僕は、ハタと気が付いた。
 
仕事や作業にも考え方として応用できるのではないかと。
 
 
若いころよく注意されたのだが、
スピード感を要求される提出仕事の多くは、
自分が完璧だと感じるまで練りに練って
時限ギリギリに提出するより、
8割ぐらいでザッと見返して 時限より早く提出しておき、
提出先の上司や相手先に再調整・修正を委ねる方が、完成度も高くなるし、進捗も伝わって上手くいくことが意外に多いと。
 
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また、机上や本部で議論を重ねて、プロジェクト工程表を徹底的に造り上げても、想定外の現場環境変化や時間経過によって、実行過程で混乱をきたしたり、目的手段が本末転倒になることがある。
 
予算制度などで制約が多い行政のプロジェクトで結構見られる現象だ。
 
 
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確かに周到な準備は成否のカギを握る。
 
要は現場で対応できる判断や機動性と体制準備もとても大切だということである。
 
  
まずはスピーディーに、8割の仕上がりを以って良しとする。
 
それから残り2割を集中して仕上げるのだ。
 
 
 
そんなことをあれこれ考えているうちに、
すっかりラーメンが延びてしまった…。
 
  
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寒中に酷暑あり。アツいのは気温だけじゃなかった (その8)

      

狭い路地に囲まれた住宅街を抜け

大きな通りに出てみた。
 
 
ほどなく歩くと、どこかで見たことがあるような。
 
    
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鯉のぼりが飾られている。
 
こういう時、僕は俄然興味をそそられる。
 
 
このようなデザインが好きなのか?
    
アイデアが面白いのか?
 
色使いが好きなのか?
 
日本を意識しているのだどうか?
 
 
ニッポンをアピールするときのツールになるかも…。   
 
 
 
しばらくの間しげしげと見まわしていると
向こうで食器のようなものを洗っているおばさんが
僕に向かって何やら話しかけてくれている。
 
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タイ語なので全く意味が解らない。
 
残念・・。
 
 
「何がそんなに面白いの?」
    
「それあなたの国のものでしょ? 
ホントは何に使うのよ?」
 
なんて訊かれてたのかな。
 
 
などと考えながら歩いていたら
急におなかが空いてきた。
 
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朝食も抜いていたので
昨夜から何も食べていないことになる!
 
 
と思った瞬間から
もう食べ物しか目に入らなくなってきた。
 
 
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年頭のご挨拶   見えない時代を乗り越える時  

        
新年あけましておめでとうございます
 
 
年末に総選挙と政権交代があり、
今年は元旦から期待と不安が入り交じった幕開けです。
 
 
デフレ克服、インフレターゲット、原発、領土、TPPなど
どれもグレーゾーン、中間を取るような結論はありえない、
待った無しの問題が立ちはだかっている。
 
 
誤魔化して先送りされることはあるかも知れないけれど…。
しかし、その時の副作用はきっと計り知れない。
 
 
私たちは、すぐ先ですら見通せない時代の転換期に立ち往生しているかのようだ。
 
我々の前を歩む国もない。
 
 
だからこそひとり一人の構想力が試されるのだ。
 
 
変化する時代にどう向き合うべきかの答えは、
必ず現場に在り だと、ますます僕は確信を深めつつある。
 
 
今年一年もまた、皆さんとご一緒に
現場を通じて、この時代の答えを探索しましょう!!
 
 
2013年が皆さまにとって幸多き年になりますように…
 
 
本年もブログ“ニッポンを売る!”を
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

年末のご挨拶 スカイブルーの2013年を目指して

         
今年一年間、ブログ“ニッポンを売る!”に
沢山の皆さまにお立ち寄り頂きまして
本当にありがとうございました。
 
 
未曽有の被害を受けた昨年の東北大震災を受けて
今年は少し無理をして日本全国を飛び回りました。
 
 
再会を果たした相変わらず元気な皆さん、
初めて出逢った目を輝かせていた皆さん
本当に多くの方々と出会い、大いに刺激を受けました。
 
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兵庫県神戸港の眺望  5月
 
 
そのたびに、心の中に抜けるような青空が広がり
爽やかで、しかも頼もしい気持ちにあふれたのでした。
      
   
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那覇の街頭で 11月
 
 
しかし、実際の天気は、特に秋以降、
全国的に日照不足に見舞われ
農産物ほか様々な産業に影響を与えています。
 
 
来年はぜひ青い空を眺め続けられるよう、希望を込めて
今年訪ねた青空美しい思い出のカットを紹介します。
 
 
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開業前のスカイツリーと桜の花  東京都墨田区 4月
 
 
全国のどの都市、どの街に行っても
ニッポン再興をスローガンに多くの人たちが
現状打破を目指して立ち上がった印象が深い一年でした。
 
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津波に襲われた街も道路が貫き、復興が加速される  宮城県亘理町 5月
 
 
各地でワクワクするようなプロジェクトが生まれており
これからの推移が楽しみです。
 
  
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国宝・松本城(長野県)の美しさに絶句 3月 今年は名城を抱える街との縁が多かった
 
 
過度に周りの眼やこれまでの常識にとらわれることなく、(自分で作り上げている)壁や限界を乗り越えてもらいたいと願っています。
 
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  香港の寺廟の門前で  6月
 
 
海外でも、今年は変節の一年となりました。
 
 
1月の台湾を皮切りに、
香港、ロシア、フランス、アメリカ、中国、韓国と
各国で元首級の交替や改選が行なわれ
国民世論を意識した政治が行われました。
 
 
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並立する中国銀行とカジノビル   マカオ 9月
 
 
我が国も毎年恒例の首相が替わっただけでなく
政権交替まで起こり、閉塞打破の風が吹きました。
 
 
来年は、世界中で新しい秩序、価値観を求めて
経済・社会情勢に大きな変化や、
重大な決断が次々と求められそうな予感がします。
 
 
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寒中に日差しが差し込み、思わず歩みにも力がみなぎる  札幌で 2月
 
 
変化はチャンス!
 
私はずっとそう言い続けています。
 
 
素晴らしい伝統や文化、技術を守るためにも
また長年守り続けてきた人の姿勢を見るにつけ
変化の時こそチャンスなんだと
向き合う気持ちを持ちたいと思います。
 
      
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大勢の人たちと異なる視座を常に持ち続けていたい…  シンガポール 2月
 
 
全国・全員が一律ではなく、
多様な考え方、価値観、戦略戦術で行動する人たちが
生き生きとチャレンジできる地域、組織、ネットワークを
来年も応援し続けていきたいと考えています。
 
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俯瞰できる高い視点からも、時代の変化や潮目を見逃したくない
 
 
 
どうか皆さん、佳いお年をお迎えください。
 
  
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台湾中部の古都 鹿港にて 6月
 
 
賀状、年始メール等は欠礼させていただきますことを
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
 
 
高い志と自信を持って、一歩ずつ昇っていきましょう!!
 
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7月に水害に見舞われた熊本県阿蘇の草千里。右上の雲が昇天する龍に見えませんか?    
 
 
 
今年一年間、本当にありがとうございました。