一週間で、台湾とベトナムを廻ってきた。
ベトナム南部の街の市場で
これがハブ都市の台北とホーチミンだけなら
オーソドックスな行程だが
いつもながら僕の場合、そうではない。
台湾は南部の、ベトナムもホーチミンから
数百キロ離れた農業地帯を訪問。
5日間、連日自動車で5~6時間の移動で気力の勝負。
ホーチミン市街から一歩外へ出ると延々と水田が拡がる
日本のように高速道路ではない荒れた道を
しかもハリウッド映画並みに対向車線にはみ出して
正面衝突寸前で回避するような暴走スタント運転するから
もう生きた心地がしないシビレるスリルを
トコトン味あわせてくれる。
ベトナム地方都市の八百屋さんで
今回の目的は、ニッポンを売る!ではなく
現地の彼らが、グローバルマーケットに向けて
その広大さだけでなく、
深さも、スピードも、技術も、発想においても
全ての要素において徹底した近代事業化に向かって
ドンドン進化成長させている現実を目の当たりにしてきた。
台湾最大のマンゴー産地ではいよいよ海外向けの出荷が始まった。職員は食事を摂る暇もないほど忙しい
僕は自分に向けて
農産物輸出戦略の在り方を根本的に問い直す契機にしたかった。
360度広がるマンゴーの畑
国情が違う、文化が違う、体制が違う
目を背けるための理由ならいくらでも挙げられる。
でも、野球でもサッカーでもそうだ。
いま世界で、そしてすぐ近くの成長アジアで
「何が起こっているか」ということを、
その国で一流を目指すプレイヤーなら自分の眼で確かめることだ。
これが素人の僕ではなくて、
若くて志のある生産者が観たら、どれだけ武者震いするだろうか?
と考えた。
ベトナム・ファンティエット付近に拡がる、ある果物の畑。壮観!! 後日紹介する
世界はスゴイっ!!!
しかも、農業・農業技術の持つ可能性は
地球規模で、その価値でも貢献性においても
「超」モノすごい夢と可能性を秘めている素晴らしい分野だと
認識する若者が続々と出てくると、僕は信じている。
ハイテク産業や先端工業は、野球のように
やる国は限られているが、
農業や観光、地場産業なら世界中でみんなやっている。
サッカー人口のように世界規模だ。
とんでもなく奥まったベトナムの山間地で、元気な日本の農業法人がこれからプロジェクトをスタートさせる。スゴイ発想だよ!
僕に残された人生でのこれからの使命は、
さらに多くのニッポンの若きサムライたちに
この身震いするような 魂の感動と恐怖と、
そして自信と誇りを感じてもらい、
地球と歴史を意識するくらいの
スケール大きな心のタイマツ(松明)に点火していくことだと
心の中で誓っている…。
心の中で誓っている…。
ベトナム・ホーチミンで
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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