海外販路開拓事業の答えは何処に在る?

現場主義

 
言うのは簡単だが、
なかなか実行することは難しい。
 
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熊本県湯前町。 宮崎県境にあるこの村でも知恵と工夫でヒット商品が出来上がっている。写真は、流行している健康食品雑穀米用に使われるはだか麦の畑
 
 
僕が「ニッポンを売る!」と呼んでいる
我が国が誇る地場産品の海外販路開拓の支援の現場というのは、
一般に海外のマーケットでと思われがちだが、
僕は一貫して国内の生産現場に在りだと主張し続けている。
 
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麦秋というのかな。収穫を迎える麦穂が美しい
 
 
生産者、農業の現場に寄り添うことのない発想の支援などあり得ないと考えているからである。
 
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僕が支援させて頂く地域では、
必ず丹念に現場を訪ね、
現場で汗を流す皆さん、支援者の方々と
コミュニケーションを図ることをモットーに
している。
 
    
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ここ熊本県でも、事務局の集計によると
2年余りで僕は100軒を超す生産者さんを訪ねたそうである。
 
だから支援事務局と実際輸出に挑戦する事業者との間の連携がとても円滑だ。
 
 
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熊本県宇土市のトマト農家を訪ねて。 熊本県はトマト生産量日本一である
 
 
農業について少しだけ理解が深まったこと、
全くの無知を知らされたことなど
とにかく勉強になることばかりの中で
地域の奥深さ、農林水産業の現実と向き合っているつもりである。
 
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燃料費の高騰等でコストは上がる一方で、豊作や参入者の増加で出荷量が急増したためトマト価格が低落。売り上げも収益も減収する中でTPP、農政変化など不安材料が持ち上がっている今の生産者の思いに、まずどれだけ耳を傾けることが出来るかが出発点となる
 
 
 
生産者は日々、知恵と工夫を凝らして何とか勝負できると信じて
付加価値を上げたり、用途開発をすることに執念を燃やしている。
 
 
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八代で生まれた塩トマト。今や全国区の知名度を持つ
 
 
自然災害や日々の天候等に左右され、価格も自分で決められない生産者にとっての海外輸出で、産地の動機や背景は千差万別。過去の成功体験など、まるで役に立たない。       
 
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。