福島で被災した仲間のコンサルタントとようやく連絡が取れたが、住居の損傷が酷く、ライフラインも一向に改善されず、加えて放射線による影響も懸念して、家族で一時疎開されるという。
その時の思いを綴ったメールが送られてきたので
その一部を修正しないで掲載させていただく。
* *
(前略)
貴地からのご支援、バックアップに感謝しています。
今回の大震災によって、日本の仕組みや経済など、あらゆることが変わるでしょう。まさに大転換期になります。終戦の焼け野が原を迎えたことと同じですから、そこから新たな価値観や産業などあらゆる事物が生まれてくると思います。今までのように日本の良いものを継承するとか、今流行の6次産業化とか、そんなことではないと思います。
たまたま住んでいる場所で、世界でも未曾有の出来事に直面し、私の中であらゆる意味で覚醒されました。
(中略)
今後、最悪の事態を脱出して生き延びることが出来たら、今までとは全く違った観点からの仕事の仕方を展開したいと考えています。私の中には、どんなことをしても東北を復活させるため、あらゆることをしたいと思います。
今度の震災で、東北が、東京だけでなく海外も含む様々な地域と連携して、全く新しい改革が実現できたらと思っています。その時はあなたのお力をお借りしたいと思います。宜しくお願いします。
(後略)
* *
何も解説は付け加えないでおこう。
田中 豊
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メールを書かれた方をはじめとする地震と核災害の両方に見舞われた多くの被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。
メールを読ませていただいて、被災され日々恐怖にさらされているのにしっかりと明日を見据えてあることに心を打たれます。
福岡からこの1週間あまりにもひどい自然災害と核災害の恐ろしさを目の当たりにして言葉を失っています。とにかく一日もはやく復興できるようお祈りします。
luckymentaiさん コメントありがとうございます。昨日帰国しました。ラツさんの毎日のブログを改めて拝読して、今こそ、一人ひとりがこの問題に洞察を深め、守り抜くべきことと変えるべきことをきちんと議論し、毅然と行動をしなければなりませんね。また福岡が果たすべき役割は非常に大きいと考えます。ラツさんの益々のご活躍と我々後進に対する啓蒙を引き続き宜しくお願いします。