現場が第一 荒れるアジアを12日間巡り、自らの原点に立ち戻った

            
またまたご無沙汰してしまいました。

ごめんなさい。
         

8日から12日間、急きょ台湾、香港、中国広東、マカオを回ってきました。

        
       
目的はもちろん反日の嵐に揺れるアジア各地で、ニッポンの地方の販路開拓現場の実情はどうなっているか、自分の目と耳と肌の知覚アンテナで感じるためです。

     
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普段はいつも穏やかな香港・ビクトリア湾も今回はとても荒れた
         
             

思えば、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行したときも、香港・台湾に向かう大きなエアバス旅客機の乗客はたった数人という体験から、2度の鳥インフルエンザ、靖国参拝、さらに、一昨年の中国漁船体当たり事件、昨年の原発風評など、それらの渦中にあって、いち早くサービス現場の実情を観ておくことが、少しでも元気ニッポン全国の仲間の皆さんたちへの参考に供したいとの思いからなのです。

(断っておきますが、私が触れるべき現場というのは、デモの様子や、流行病で野戦病院化した医療現場なんかじゃありませんので。絶対に近寄ってはいけません)

 

      
各地では様々ビジネス関係者、支援機関サポーターの皆さんの生の話を聞いたり、販売サービス、物流などの現場に行ったり、テレビや新聞などの現地報道などに浸りっぱなしになるのです。
      
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いよいよ神戸BEEFが香港上陸
          
      
だから、いくら現場のライブとはいえ、
一部の見聞や伝聞ということになりますから、これだって部分的な体験談に過ぎない訳ですけど。
           

中国、香港、台湾というと
とかく同じ中華系と一括りにされがちですが、
それぞれに反応や行動パターンが違います。
           

中国大陸が一番過激だと思われがちですが、
報道では香港が最も強烈でしたよ。
           

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香港の街頭で売られている英字紙
         

親日といわれる台湾でも
戦後史を観れば必ずしもすべてがそうではないことは理解できるでしょう。

      
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台北郊外でプロジェクトが始まる
     
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今回は残念ながら路地裏歩きの時間はゼロだった・・・。 台北・天津街で
       
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台北世界貿易センター展示場では次の展示会の準備が進んでいた

      
とはいえ、あれだけ過激な報道、散発的な事件があるにもかかわらず、消費者・生活者としての市民多数の消費行動は目立って変化していません。

      
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香港の中心街で行われたドラえもんのイベントには大勢の人でごった返した
       

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子供の笑顔をみると、今回は一際ホッとする

 

もちろんこれが国家や組織、イデオロギーとなると、まるで違う見方をしているのですから十分に注意しなければなりません。

 

海を超えると、様々な視点、価値観等が、多様に複合的に存在しているのです。

 

最近、円高や景気動向にばかり目を奪われていましたが
改めて海外でチャレンジする原点に立ち戻った感覚が鮮明に蘇り、背筋が伸びる思いがしたのです。
                       

弾丸出張で大陸の距離感が全く変わった日

                                                             
最近、たまに一泊二日の海外出張をすることがある。
         

国際航空路線ほかアジアの交通インフラが発達した賜物だ。

    
先日もまた中国上海に一泊二日の弾丸出張を敢行した。
         

しかも今回は、上海だけでなく、浙江省杭州、江蘇省某市の
長江デルタ3都市を実質34時間で駆け巡る
超ウルトラハード強行スケジュールとなった。
    

福岡から上海まではわずか90分あまり。   

そのまま上海虹橋新幹線駅に直行。

    
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とてつもない広さの待合コンコースに、
とてつもない数の乗客が列車を待っている。
   

巨大中国。

  
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脅威と映るか、後進と映るか、
それとも市場と映るか、チャンスと映るか?

         
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あの事故からちょうど一年の新幹線(高速鉄道)に乗車し
わずか一時間足らずで杭州に到着。
         
    
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1980年代初めにプロジェクトで杭州に通っていた頃、
確か3~4時間かかっていたことを思うと
ほっぺたをつねりたくなるような信じられない速さだ。

      

しかし、駅に降りたら、雨模様も手伝って
タクシースタンドは長蛇の列。
     
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100人以上は並んでいた。
        

これも昔では考えられなかった光景。

     

世界文化遺産に指定され、万里長城クラスの
中国を代表する観光資源である西湖を横目に
ビジネスは時間との闘い。
    

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この日も水墨画のごとき絶景 -西湖
    
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その名も高き名料亭で打合せ。発祥とされる東坡肉(トンポーロー)など杭州名菜を一口も食することなく後にした…

      

ここで最も有名なレストラン「楼外楼」、
かつては杭州飯店と呼ばれた有名ホテル「シャングリ・ラ」で面談して
とんぼ返りで上海に戻る。

  
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新旧織りなす上海の外景
          

慣れた街とはいえ、毎日変わる外観にいつも戸惑うメガシティー。

   
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常態化した上海の交通渋滞

       

     
翌朝、専用車で江蘇省へ。

  
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場所も、目的も明かせないが、
今、世界で最も注目されているハイテク機器の成約調印に立ち会う。

  
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上海ガニで余りにも有名な地域ブランド「陽澄湖(ようちょうこ)を通り過ぎる

     

生産も消費も、そして技術レベルも中国が世界一という
まさに世界中が注目している分野の最前線事情について
どうして日本人は、マスコミを含め理解を深めようとしないのか?
            

領土問題も当然重要だが、
世界やアジアがどんどん変わっている現実から目を背けることの方が
もっともっと脅威である。
       

調印を終え、これから日本が望むも望まぬとも関わらず
漕ぎ出さねばならないグローバルビジネスの厳しさを噛み締める間もなく、上海経由で忍者のごとく帰国した。

     
    
日本との往復を含め、わずか2日間で
これだけの行程を走破し、
これだけの案件を処理する時代となった。

       

ニッポンは、日帰りでさえ行ける伸張アジアの真っ只中にいる。

    

この現実も忘れてはいけない。
            

巡回してきました。

                   
先週、台湾・鹿港の記事を自動アップしていた10日間で、
香港、中国、そして台湾に2度行ってきました。

        
    
日本は梅雨の真っ只中で水害にも見舞われているが、
香港は雨期が終わったのだろうか、
6月末のその日は過酷な暑さだった。
    

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香港・ネイザンロード   
     
     
ちょうど、7月1日は香港が中国に返還されて15周年という節目にあり、
胡錦濤主席が香港を訪れることもあり、結構騒がしかった。
    

新しい行政長官の就任に当たり、
香港市民の政治不信は神経質に思えるほどで、
民主化実現へのプロセスの難しさを改めて強く感じた。

 
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それはお隣、中国広東省もかなり荒れたニュースが飛び込んおり、
新体制のかじ取り手腕が問われそうだ。

   
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香港コンテナターミナル

     

とはいえ、香港の元気な仲間たちは相変わらずパワフルで
日本から来た元気人たちとの交流が実現し、
面白いアイデアや情報を交換できた。

  
ヒントや答えは、常に現場にある…。

        
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異常に蒸し暑い香港での一服の清涼剤  “港式檸檬茶(レモンティー)
      
   
           
香港・日本のチャレンジャー諸氏の熱気たるや
震災前とも違うし、震災後の去年ともすっかり変わってきたぞ。

  

台湾も、二期目の馬英九政権がスタートしたが
ここでも多くの不安定要素を抱えている。
     

日本も政治がガタガタだとよく言われるが、
僕の眼には、近隣アジアはどこも同じに映る。
   
そういう時代の過渡期なのだ。

    
    

一回目の訪台は、台北とその郊外。

  
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動き出す農業プロジェクト  日本の農業者にとっても今や輸出だけが海外チャレンジではない   

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久しぶりに訪ねたらすっかりベットタウン化していた淡水の街

      

二度目は台北ではなく、さらに北部の淡水や中北部の桃園県、ハイテク園区で有名な新竹市を廻り、これからの台湾の「延びしろ」を舞台にしたプロジェクトの可能性を探ってきた。

  
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桃園県のアクセス良好な土地でニッポンを売る!!仕掛けが始まる 
    
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「東洋のシリコンバレー」新竹科学工業園を目指す道 

      
    
ニッポンの外に、
グローバル市場という名の桃源郷があるわけではない。

   
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ハイテクシティー新竹も、夜になるとアナログ・ホットな夜市も現れる     城隍廟夜市  

     

いつも強調しているように
        
探すものではなく、創るもの

  
    

改めてそう感じた巡回出張だった。
                      

大寒の北国4話(最終回)

(前回より続く)
       
 
夜の札幌の商店街(狸小路)を訪ねてみた。

  

いるいる・・・
       

ここにも大勢の中国系の団体観光客の姿が。

  

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手に沢山のお土産を持った観光客  ちょっとした迫力
   
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念願のお買い物を終えて、みんな嬉しそう…

  
     

街を挙げての歓迎ムードの装い。

   
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逆さまの福の字“倒福”で正月気分を

   
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これ札幌名物料理。 何だか解かる?
   
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「醤湯面」って味噌ラーメンの事。醤油ラーメンじゃぁないよ   

   

        
中心部のデパートに行くとさらにビックリ。

     

まずは洋菓子売場。

  
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有名なチョコレート、クッキー売り場は人だかり。

  
嬉々としてお買い物に興じるお母さんやお姉さんを尻目に、少し離れた所でお父さんが退屈そうで疲れた表情を見せているのは、いずこも同じ。

   

   
またホタテ貝柱やイクラ、鮭などの水産加工品売り場もモノすごいではないかッ。

  
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カニ脚やイクラが山盛りの海鮮弁当コーナーは、
夕方の時間、観光客に乗っ取られ状態かと思うほど。

   

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日本語の表示のようで、明らかに中国人観光客に向けたPOP  新千歳空港で

    
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タッチパネル式の回転寿司の呼び込み案内書き
           
        

さらに度肝を抜かれたのは、デパートの精肉売り場で、
黒毛和牛のすき焼き用の高級霜降り肉を、広東語を話す毛皮をお召しのご夫婦が5万円分お買い上げで、発泡スチロールのボックスに入れてもらっていたシーン。

  
ようやく手に入れたとご満悦そうな表情が印象的だった。
    
     

あとで店員のお姉さんに訊いたら、一日数件売れてるんですって!
      
しかももっと高額な買い物をするお客さんがいるそうだ。

       

      
北海道ブランド農水産物は、国内外でアジアや海外の人たちに間違いなく愛され始めている。

      
    
円高とはいえ、日本人が輸入物を盛んに食べて、
アジアの中間層庶民までもが日本人はうらやましいとばかりに、新鮮、安全、美味な地場産食品に触手を伸ばしてくれていることを目の当たりにすると、隔世の感を感じるのは、ひとり僕だけではないだろう。
                             (シリーズ終わり)

         

    

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最も寒い朝だったが、札幌時計台の街路樹は春に備えて、もう芽を出している…
                 
    

大寒の北国4話(その2)

           
この日、北海道経済センタービルで
農林水産省輸出倍増リード事業「輸出オリエンテーションの会」北海道地区研修会が開催された。   
http://www.nousui-orien.jp/hk.html

          
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会場には全道各地から幅広い分野の事業者、団体、行政の方々より
160名を超えるエントリーがあったという。

  
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さすが食と農の王国だけあって、その層の厚さと裾野の広さから
海外販路開拓への強い意欲を感じた。

      
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研修会では、北海道農政事務所から放射能など海外の規制に関する最新事情と今後の施策説明、また帯広市川西農協の常田部長による十勝川西長いもの海外展開についての事例紹介があった。

   
    
十勝川西長いもは、台湾で圧倒的な人気ブランドに成長し、いまや不動の地位を占めるにまで至っている。

  
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台湾では圧倒的人気の十勝川西ブランドの長いも  2006年11月台北で撮影

        

その裏に秘められた生産、販売、輸出に関わる傑出した発想と不断の努力の成果の報告は、会場の参加者の皆さんの大きな共感と貴重な参考になったことだろう。
      

私も前々からこの十勝長いもの成功譚を伺いたかっただけに、大いに勉強になった。

     

 ニッポンは広い! 上には上がある。

   
    

先人の貴重な財産の賜物と語る謙虚な常田部長が、
なぜか北の若き英雄・ダルビッシュ投手に重なってしまった。

       

      
研修会終了後も、ビックリするほど沢山の皆さんと情報交換をさせて頂き
終日・翌日まで面会の機会を与えてくださった。

   
    
北海道は、今回、国より「北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区」の指定を受け、全道的に各地の個性を生かした食と農のプロジェクトが次々と展開されることになる。

      
         
    
関係者の皆さんの気迫と熱意を十二分に感じる
大寒さ中の「アツい」研修会となった。  (続く)
          

風向きの変化を感じた五都歴訪

             
この間、台湾、香港、四川省、浙江省、上海を廻ってきた。
     
    

10日間でこれだけだから、文字通り駆け足の出張だったが、
僕にとって極めておおきな意味を持つ旅だった。
          

  
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台湾ではいよいよ総統選・立法委員選挙戦が本格化してきた 様々な課題が炙り出される

    

ひとつは、前半後半と別々の仲間とそれぞれの目的で
今後5年を見据えた事業戦略を構築することが目的だったが、
これまでと全く異なる新たな発想の海外販路開拓のチャレンジが実現できそうな勢いであること。
  
ここに来て、日本の生産者・事業者の底力を見た思いだ。

       
     
また、もうひとつに、訪れた5都市とも
来年にかけて社会経済が大きく舵を切るほどの変化を見せるだろうという様相を垣間見ることが出来たことだ。

     

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香港のブランド店では、終日、中国大陸からの観光客で長蛇の列が
    

     

報道だけではわからない、路地裏・現場での予兆のシグナルだと感じている。  

   

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今、中国の都市近郊農村では想像以上の事が起こっている…

    
      

欧州ソブリン債務危機やアメリカの経済失速、中東ドミノ、日本の大震災など、アジアを取り巻く世界では、まさに「想定外」の事が想定外のスピードで連続的に起きている。

   

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香港・尖沙嘴イーストの繁華街の夜景
      

香港も、恒例のクリスマスの電飾が始まり、
商戦もリーマン以前を彷彿とさせるこれまで以上に過熱気味ではあるが、イギリスをはじめとする欧州と縁の深い香港の金融界の今後は不透明である。
       

      

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四川省では、農村のとんでもない光景を目の当たりにし、
ドンドンと、刻々と、変化変容していることを実感。

   
       
ニッポンにとってピンチでもあり、大チャンスも着想できる。

    
     
今こそ、外から目をそらしてはならない!

       

       
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台北では我らがユニクロが旋風を巻き起こしている

   
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台湾某県のLED農業のショールーム。これだけ低コスト投資で作れれば…

  
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早朝の幹線道路 -台北    IT・電子産業の外需の冷え込みで、懸念もぬぐえない台湾経済

   
     

どの国、どの街もそれぞれの事情と構造的な課題を抱え、今まさに国全体で克服しようと動き出している点では日本と同じ。

       

    

どこの国民も
自然災害や格差社会、既得権益などと闘いながら、
来年こそはと、希望の光を求めて、

みんなみんな頑張ってる

       
     

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香港の夜景にしばしうっとり

         

            

今日からまた一週間、東北、そして北海道をほぼ横断する。

  
どんな元気人との出会いがあるんだろうか。
                     

100周年記念に染まる街

            
国内の話題がしばらく続いたので、海外ネタを。

      

10月10日は台湾の建国記念日。
     
双十節とも呼ばれている。

  
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今年はちょうど建国100年という節目にあって
僕が訪問した10月8日段階では、あちこちで慶祝行事の準備が進んでいた。

   
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もっとも台湾を中国の一部と認めている立場からは
建国という言い方をせず、辛亥革命100周年と言っている。
    

1911年10月10日に起こった辛亥革命の口火となった武昌蜂起にならったものとされている。

   
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台湾総統府前の通りでもパレード拝謁ステージの準備が進んでいた

   
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では、その台湾ではどうかというと、
外省人と呼ばれる人たちは、もちろん
中華民国建国100年を感慨を持って祝う立場であるが、
いわゆる本省人と呼ばれる人たちにとっては
辛亥革命だろうが、中華民国の建国だろうが
それは100年前に中国大陸で起こったことで
台湾とは直接関係ないから、特に祝うことはないというスタンスとなる。
(注:更に複雑な立場、主張があるから、特に決めつけて論評するつもりはない。)

    

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街のあちこちに青天白日旗がはためいていた。

   

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10数年ぶりに中正記念堂に行ったら、様々な慶祝行事を行っていた

   

国父・孫中山(孫文)が描いていた100年後の未来は
どうだったんだろう?
    

あれだけ半封建、半植民地化していた中国は、今や
香港、台湾も含めると、世界に大きな影響を与えるほどの巨大な政治経済大国に変貌した。

    

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ここを訪れるのは、本当に沢山の中国大陸からの観光客。時代はすっかり変わってしまった

      

僕らはまさに、これからの10年後を見据えて、
この中華経済圏と向き合うことを迫られている。

      

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与党系日刊紙。発行日は民国100年となっている

  
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ちょうどこの日、スティーブ・ジョブス氏の訃報が全世界を駆け巡った

   
     

僕なりのイメージはある。
     

それはユートピアでも、分裂混沌でもない。
     

15億の生身の人間社会がそこにある。

      

   
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台湾の路地裏で見つけた道路標示。いったいどんな意味なんだろう?
まっ、いいや。これから先は、いろんな道があるんだという風にポジティブに解釈しよう!

     

       

そんなお固い話題は関係ないとばかりに
台湾のデパートでは、創業祭のシーズンで、
地元のご婦人やお嬢さん方は、お得なバーゲンに連日夢中である。

  
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「週年慶」が、創業祭・アニバーサリー・セールというような意味

           

実は旧正月に次ぐ、ギフト商品が売れるタイミングなので、
この商戦に照準を合わせて「ニッポンを売る!」ベテラン地域も少なくない。

  
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この期間は、買い物客で終日ごった返す    

     

僕も、3日から再度台北入りして仔細に見守っているぞ。

   

   

移動の時、中華路を歩いていたら、
西門町の「鴨肉扁」の前を通りかかる。

   
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ここにも10年以上ぶりに訪れたら
相変わらず満員のお客さんでごった返している。

     
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「鴨(中国語ではアヒルの意)」という看板だが、実はガチョウ(鵞)肉で有名な店。

   

日本人はどうしてこんなに美味しいガチョウを食べないのかねぇ」と台湾人の友人にいつも不思議がられる。
     

  
きっと日本人は、肉よりも羽を使った羽毛布団の方がお気に入りなんだよ」と、いつも返すことにしている。

       

もちろん僕も鵞鳥(がちょう)肉は大好物。

   
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少しも脂っこくなく、しかもパサつかずしっとりしたコクのある旨味の柔らかな肉質は、もう絶品。
     

しかも、早くて安いと来たもんだ!!  
     
     
       
台湾料理万歳!
               

四国地方の皆さんへ告知です

                 
昨年3月来、テレビや新聞、専門誌等に出演・掲載される時にも告知はしないという方針でしたが、今回は例外ということで。
                               
                   
今日28日、午後7時半からNHK総合テレビの四国羅針盤という番組で、コメンテーターとして出演します。四国管内で視聴できます。
            
      

原発放射能の風評被害が続く中国市場で、
水産養殖日本一の愛媛県が奪還・伸長を目指して攻めの姿勢で奮闘する現場取材番組である。

          
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内容は見てのお楽しみということで。
とにかく等身大でありながら、意識レベル、行動レベルが極めて高い事例なので、一人でも多くの「ニッポンを売る!」行動家の皆さんにはぜひ観て感じて欲しいのだ。          

          
四国地方は、これまで4県とも海外販路開拓で共に学んだり、アクションした経緯があるので知己も多い。今、元気なブロックだ。

                  
         
           
それにしてもスタジオでの事前収録は、予想通り緊張の連続。
             
        

                      
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NHKの収録スタジオ

      

でも、多くのスタッフの皆さんのおかげで、
リハーサルの後、本番も通しで無事一発でオーケーを頂いた。

        

内心もう一回やり直してもらえないかなあ、などと感じながら
正直ホッとした。 ・・・素人である。

    
驚いたことがあった。
    

スタジオ入りしてからほんのわずかの時間の打ち合わせで、プロデューサーさんと司会のアナウンサーさんは、僕の専門的な主張を一度聞いただけで理解し、本質を解析して、僕が10言ったことを1.5くらいに集約し、それを更に視聴者にわかりやすいように瞬時に再編してしまったのだ。

         
報道マンのプロフェッショナルな仕事ぶりに触れた。

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リハーサル直前のスタジオ  この時、僕の緊張感は最高潮
       
         
                 

学んだ。                     
      

森羅万象溢れかえる情報を受発信する姿勢とプロセスを学んだ。           
                 
       
       
ありがとうございました。
            

                    
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愛媛松山といえば、日本最古の湯のひとつ道後温泉本館

   
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貸タオルと石鹸で60円なり
(入館料は別)
             
           

            
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南予式鯛めし。普通はタイと一緒に炊き込むが、ここでは新鮮な鯛の刺身にタレと薬味、生卵などをその場で漬け込んでから温かご飯にかけるのだ。じゃこ天と共に愛媛に来たら必ず所望する僕の好物。噛むのも忘れてしまうほど旨いのだ。
                

古都恋情(その7)

(前回より続く)

       
七股塩山

台南の中心街からどのくらい車で走っただろうか、
ここならではの様々な施設や風景を見ながら車で進む。

     
郊外に出ると道の両側は池だらけ。

  
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これはきっとサバヒの養殖場に違いない。 サバヒについては後日紹介する
      
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台南科学技術工業区  ここもビジネスで訪れたエリア
   
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かつて中国大陸と緊張状態にあったころ、宣伝放送をしていたという電波塔群
   
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台湾最大の津波の実験場がある大学施設だそうだ
   
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外気はとにかく暑い。揺れる蜃気楼が蒸し暑さを増幅させる

         
 

たどり着いたところは、七股(チーグー)と呼ばれ、
つい2002年まで台湾最大の塩田で栄えた町である。

  
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今はほとんどが輸入で占められるようになり、
台湾ではコスト高が原因で、塩は生産されなくなったらしい。

    

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台南県と台南市が合併して、今は台南市になっている。   

       

ここ七股も「塩の博物館」などが建設され、
ちょっとしたテーマパークのようになっており、往時を忍ぶことができる。

   
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塩で出来た高さ20メートルの塩の山がそびえている。
そこにある以上、登らなければ・・・。気温は35℃にも達しようというのに

 
        

車から降りて外へ一歩出ると、その異様ほどの暑さに加え、
とにかく直射日光が強くてかなわなかった。

    
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一面に広がる塩の結晶の白さが反射して
まぶしくて目も開けていられない。

    
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塩山の頂きから見た景色

     

まさに“塩々と”広がる海抜ゼロメートルの土地。   

   
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右奥に立つのが塩の博物館
   
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そうか日照が強くて雨が少ないから製塩に向いているのか!
     

なんて小学生レベルの発見をする。
     

       
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往時の塩田を再現するコーナー

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名物「塩アイスキャンデー」。

  
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明確な塩味がするわけではないが、
甘くなくサッパリしていて、意外にいける。

      
     
ここにしばらくいるだけで、
なんとなく血圧が10くらい上がった気分だった。

  
     
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塩塊で作った塑像
                 

名産地で浴びるほどマンゴーを頬張った日(その4)

(前回から続く)

   

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ここ玉井区青果集荷場で扱う商品は、もちろんマンゴーだけではない。

      

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パパイヤ、パイナップル、スターフルーツ、ライチをはじめ
様々な果物や加工品が売られている。

    
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台湾ライチだっ! 

     
    
   
話によると、ほぼ一年中何らかの青果物が扱われているのだそうな。

      
       

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突然、台南人社長が
「これ食べてごらん。」
と差し出してくれたのが、なんと青いバナナ。

    
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最近、バナナは黄色いどころか、
周りが醜く黒ずんだくらい熟しているのが一番旨い!
などとうそぶいている僕だから、
これを見た途端、
「こんな渋そうなバナナ食べれるもんか!!」
と一瞥しながら、恐る恐る口に運ぶと、なんと甘いどころか
バナナ特有の香りが口いっぱいに広がって、清々しい美味しさに包まれた。

   
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さすがバナナの宝庫である。

いろんな種類があることを学んだ。

 
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市場の奥には、官田名産の菱の実が売られていた。

      
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官田郷は、先のエントリで紹介した烏山頭ダムのある所で
菱をたくさん栽培していることがわかる。

            
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また、陳水扁前総統の生まれ故郷としても有名だ。

        

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口に運ぶとホクホクと懐かしい味がした。

       

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他にもドライマンゴーなど加工品やデザートコーナーも付設。

     
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今日僕は、一体どれだけのマンゴーを試食させてもらっただろうか?

          

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もう数えきれない。

   

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場外に歩を進めると、世界中どこも同じ、あの市場で働く人の
とびっきり美しい笑顔がここにもあった。

      
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ありがとう! 玉井の市場。

    

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場外生鮮市場

          
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こんなイメージの場所

       

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「早く、行くよ!」

社長はホトホト待ちくたびれた様子だった。
                                  (次回に続く)

        

        
※明日から海外出張に行きますので、次回のアップは来月5日前後の予定です。