100周年記念に染まる街

            
国内の話題がしばらく続いたので、海外ネタを。

      

10月10日は台湾の建国記念日。
     
双十節とも呼ばれている。

  
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今年はちょうど建国100年という節目にあって
僕が訪問した10月8日段階では、あちこちで慶祝行事の準備が進んでいた。

   
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もっとも台湾を中国の一部と認めている立場からは
建国という言い方をせず、辛亥革命100周年と言っている。
    

1911年10月10日に起こった辛亥革命の口火となった武昌蜂起にならったものとされている。

   
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台湾総統府前の通りでもパレード拝謁ステージの準備が進んでいた

   
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では、その台湾ではどうかというと、
外省人と呼ばれる人たちは、もちろん
中華民国建国100年を感慨を持って祝う立場であるが、
いわゆる本省人と呼ばれる人たちにとっては
辛亥革命だろうが、中華民国の建国だろうが
それは100年前に中国大陸で起こったことで
台湾とは直接関係ないから、特に祝うことはないというスタンスとなる。
(注:更に複雑な立場、主張があるから、特に決めつけて論評するつもりはない。)

    

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街のあちこちに青天白日旗がはためいていた。

   

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10数年ぶりに中正記念堂に行ったら、様々な慶祝行事を行っていた

   

国父・孫中山(孫文)が描いていた100年後の未来は
どうだったんだろう?
    

あれだけ半封建、半植民地化していた中国は、今や
香港、台湾も含めると、世界に大きな影響を与えるほどの巨大な政治経済大国に変貌した。

    

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ここを訪れるのは、本当に沢山の中国大陸からの観光客。時代はすっかり変わってしまった

      

僕らはまさに、これからの10年後を見据えて、
この中華経済圏と向き合うことを迫られている。

      

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与党系日刊紙。発行日は民国100年となっている

  
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ちょうどこの日、スティーブ・ジョブス氏の訃報が全世界を駆け巡った

   
     

僕なりのイメージはある。
     

それはユートピアでも、分裂混沌でもない。
     

15億の生身の人間社会がそこにある。

      

   
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台湾の路地裏で見つけた道路標示。いったいどんな意味なんだろう?
まっ、いいや。これから先は、いろんな道があるんだという風にポジティブに解釈しよう!

     

       

そんなお固い話題は関係ないとばかりに
台湾のデパートでは、創業祭のシーズンで、
地元のご婦人やお嬢さん方は、お得なバーゲンに連日夢中である。

  
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「週年慶」が、創業祭・アニバーサリー・セールというような意味

           

実は旧正月に次ぐ、ギフト商品が売れるタイミングなので、
この商戦に照準を合わせて「ニッポンを売る!」ベテラン地域も少なくない。

  
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この期間は、買い物客で終日ごった返す    

     

僕も、3日から再度台北入りして仔細に見守っているぞ。

   

   

移動の時、中華路を歩いていたら、
西門町の「鴨肉扁」の前を通りかかる。

   
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ここにも10年以上ぶりに訪れたら
相変わらず満員のお客さんでごった返している。

     
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「鴨(中国語ではアヒルの意)」という看板だが、実はガチョウ(鵞)肉で有名な店。

   

日本人はどうしてこんなに美味しいガチョウを食べないのかねぇ」と台湾人の友人にいつも不思議がられる。
     

  
きっと日本人は、肉よりも羽を使った羽毛布団の方がお気に入りなんだよ」と、いつも返すことにしている。

       

もちろん僕も鵞鳥(がちょう)肉は大好物。

   
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少しも脂っこくなく、しかもパサつかずしっとりしたコクのある旨味の柔らかな肉質は、もう絶品。
     

しかも、早くて安いと来たもんだ!!  
     
     
       
台湾料理万歳!
               

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。