今、台湾の台北から発信しています。
景気対策? 大規模な公共工事があちこちで見られた
11月というのに、日中は30℃に達し、まだ真夏のような日差しだが、朝夕は23℃くらいになり、湿度も春先ほど高くないのですっかり凌ぎやすくなった。
街頭のあちこちで、オレンジ(柳丁)の生絞りジュースのスタンドを見かける。いよいよ台湾も柑橘の季節を迎える
週末の繁華街は多くの人で賑わい、中国大陸や日本からの観光客と相まり
結構旺盛な消費活動をしているように見受けた。
それを裏付けるような新聞報道を見つけた。
下半期の台湾の景気は、「外冷内温」という4文字で表現されるという。
すなわち外需は冷え込み、内需は好調ということらしい。
「双D」 二つのD すなわち ディスプレイとDRAM需要の世界的な減退で、台湾経済の牽引車である電子産業が軒並み赤字の見通しだ。
代表的な企業の減俸、一時帰休、リストラが懸念されている。
一方、流通、商業などは好調で、先回のエントリで紹介した
先月から今月にかけて展開される「週年慶(創業祭)」商戦は強気の観測が現実味を帯びている。ある大手食品メーカーは来年給与を5%引き上げることを早々と表明している。
僕のサポートビジネスも、電子関係の調整、「ニッポンを売る!」活動の急展開といい、今回の滞在も予想以上の収穫を得ている。
日本から船便で届いた農産物の検品を行った。着荷状態も良く、ホッとした
さて、地元紙朝刊のスポーツ面に目を通していると、
「日本職棒太平洋連盟季後賽第2輪で、
軟體銀行鷹が西武獅を第8局松中の満貫全塁打で大勝!」とある。
意味はお解りだろうか?
頭を柔らかくして考えてみてね。
答えは
「日本プロ野球パシフィックリーグ・クライマックスシリーズ第2戦で、
ソフトバンクが西武を8回の松中の満塁ホームランで大勝」
という内容だ。
昨日日本シリーズ(総冠軍賽)出場を決めたソフトバンクホークスは、軟體銀行鷹となる。
西武に許銘傑という台湾出身の投手が出場しているので
記事の扱いも大きい。
ちなみに、セリーグ(中央連盟)の中日は「中日龍」、ヤクルトは「養楽多」と表記する。
すべて漢字に直す中国語も面白いでしょ。
地元の友人に連れられて、台湾で初めて淡水魚専門の料理屋で、鯉を使った鍋をいただいた。
鯉の頭や身から摂れたスープが、海水魚にない深いコク味を出していた。
薬味に散らされている青いのは、ネギではない。
ニンニクのトウの部分である。台湾ではよくカラスミに添えられていて、程よい辛さと香りが料理の旨さを一層引き立てる。
「蜀魚館」という名のこのレストランは、場末の食堂のような店構えだが、実は30年以上の歴史を持つ四川料理の隠れた名店で、昼間もあっという間に満席となってしまった。
田中 豊
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