変わるアジアと  替わる日本?

           

この空 ど~こだッ?   
        

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もう一枚ネッ。

    
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港のはしけのクレーンが見えてる。

   

           
  

そう香港です。

   
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滝のような土砂降りが3日間続いたかと思うと
今度はうって変わって、ピーカンの天気。

   
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建物の中は、クーラーが利き過ぎていて
寒さと乾燥でブルブル。

   

外に出ると、気温は30℃、湿度は95%を超える
ムッと息が詰まりそうな外気だから、
極端な変化で体調がおかしくなりそう。

    

それでも香港は元気。

     
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文ワイ報 6月25日付け

   
   
輸出が7ヶ月連続して増加しているなど、今後EU懸念は残るが、
好調中国の景気につれて、回復基調は本格的。

  
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欧州ブランドの正規店には、夜遅くも外の通りにまで行列が・・・

    
      

ショッピングモールはどこも大変な賑わいだ。

   
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ニッポンブランドの回転寿司も長蛇の列

         
     

    
話題と言えば、
台湾と中国がECFA(経済協力枠組み協定)締結にこぎつけ
香港のCAFAに続いて自由貿易圏がまた実現することになった。

    

Dsc_0166           ECFA締結を伝える星島日報 6月30日付け

         

もっとも香港にとっては中継貿易先が減ることになるし、
台湾内部でも国論を割るような議論が未だに続いているのだが。

   

間違いなくアジアは、大変化を遂げている・・・。

      
   

    

一方、わが国と言えば、
      

 また変わった(替わった)そうですねぇ・・・。

    
   

香港の親しい友人から皮肉られる。

   

そう、総理大臣のこと。

   

 走馬灯のように替わるけど、大丈夫なの???

     

        
   
もう、日本の情勢なんてほぼ眼下に無い感じ。

     

総理大臣だけでなく、アジアの盟主の座も入れ替わり?
     
           

以前はあれだけ日本事情に精通していた人たちが
まるで他人事のような見方に変わってきているようで
世の移ろいを肌で感じる瞬間だ。
     

      
    

     

露地を歩くと、ワールドカップ

    
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ここ香港でもサッカーは大人気スポーツだ。

    
     

 
「本日、日本対パラグアイ戦のライブ中継やります。」

    
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路地裏の多くの食堂やバーに張り紙がしている。

       
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今日の朝刊には、残念ながら日本がベスト8に勝ち残れなかった記事が大きく掲載されていた。

     

 Dsc_0165
    明報 6月30日付け

    
      
アジア勢が無くなった…。  無念。

   

 
でも、国際舞台に挑戦して、本当に良く頑張った。

   

厳しい国内世論を跳ね返して結果を残した
監督そして若きサムライたちに心から健闘を称えたい。

       

海外に挑むニッポン青年たちも、

人に頼らず、泣きごと言わず、やはり自分が変わってるんだ。

      
      
     

そう、あした7月1日は、
香港の中国返還13周年の記念日に当たる。

   
Dsc_9964           

      

障害あっての醍醐味

                
アイツさえいなければ、上手くいくんだが・・」

     
   
海外のある国で商談をしていて、
我々ニッポンチームがいつも発するため息である。
      

人相も良くない商談相手メンバーのアイツは、
我々との取引きを快く思っていないのか
しょっちゅうネガティブな発言をしたり、
条件を引っくり返してきたりして、何度も振り出しに戻ったりする。

   
   
忍耐、忍耐。 

    
    
アイツをこの商談からはずしてくれ、と相手方に頼むわけにもいかず、ストレスは溜まる一方…。

      
     

         *                   *

        
    
        

話は変わって、今ワールドカップで世界中が盛り上がっている。

         

僕も普段は熱烈なサッカー狂ではないのだが
この期間だけはにわかファンに変身し、
深夜だろうが昼間だろうが中継にかじりついて観戦している。

       

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サッカーの町 埼玉県浦和

     

          
そのにわかファンにとって、はじめ良く解らなかったのが
オフサイドというルールである。

   
       
このルールというのは、

ゴール前で味方からボールを受ける時は
ゴールキーパーの他に
もうひとりゴール側に敵がいなくてはならない

というものだ。

   
    
つまり、
敵のいないところでボールを受けられないということになり、
必ずパス回しをしたり、ドリブルを使って
相手を突破しなければいけないことになる。

    
   
なんと面倒で、まどろっこしいルールなんだろうッ!

    
   
僕が選手だったら、相手ゴールのそばで待ち伏せして
ロングパスを受けてゴールキーパーと1対1でシュートすればいいと考えるんだが、オフサイドルールによってこれが出来ないのだ。

     
    

しかしだ。
   

もしそうだったとしたら、
サッカーの試合なんて、きっとつまらないものになってしまうに違いない。

      

オフサイドがあるからこそ、
組織的な戦術やドッキドキする離れ業の個人技を楽しむことが出来るわけで、ここがサッカー観戦の醍醐味なんだ
と後から改めて知ることになった。

        

          

                 

アイツさえいなければ・・・。

あのリスクさえなければ・・・

       

そう、
アイツは、リスクは、
僕らのプロジェクトをよりエキサイティングしてくれるヤツ
だったんだ。

           
      
すんなりと運んじまうビジネスなんて大した価値はないし、
第一、ちっとも面白くないじゃないか。

       

過去をよぉ~く振り返ってみれば、
僕はこれまで何百何千のプロジェクトに携わってきたが、
例の「アイツ」が、敵か味方か第三者の
いずれかの中に存在しなかったケースはただの一度もなかった。

        
     
僕が生来、関わってきたビジネスは
未体験、新規立ち上げ、再挑戦、リスク、困難、挫折、逆風、危険、
反常識、トラブル、クレーム
があるのが当たり前で、
そんなこと気にもしていなかった。
   

       
そうなんだ!
       
障害があるってことは、
仕事でも人生でも当たり前のことだったんだ

    
    
       
     
ちなみに
あの、ある国の人相のあんまり良くないアイツとは、
今では僕の大の仲良しになっているから不思議なもんだ。
   
                

        
        
      

ああ~ッ、またオフサイドかよ~っ

       
      

    ・・・だから、面白くなるんだね。

    

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次回のワールドカップ開催地ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナ海岸で
2008年撮影
              

私的回顧2009(その4)新境地

                
アジア以外では、ロサンジェルス、ニューヨーク、そしてUAEのドバイに行った。

  
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ニューヨーク摩天楼   2月

  
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ビバリーヒルズの超セレブが集うロスのロデオドライブ
ここでもニッポンを売る!出会いが
       

   

ロスでもNYCでも、卓越した食のプロフェッショナルたちとの邂逅。

  
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サンタモニカで出合ったスイーツの達人に日本製の紫蘇エキスを試してもらう
“Ohhh! Good !!”

    
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ビバリーヒルズでも流行を発信するすごいニッポン人
   

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日本人より日本の心を理解する白人経営者に脱帽

  
   

アメリカでも「ニッポンを売る!」元気な人たち。

  

コーディネートや情報発信、経営の分野でも大和撫子だってめっぽう頑張ってる。

  
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アメリカビジネス社会でも堂々と

 
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ニューヨークでの20年に及ぶ奮闘を経て、
今や日本の食文化の伝道師として米国政財界に広くネットワークを築く
    

    
   
こうして見ると、イチローや松井だけじゃない。
   

どっこい、我らが日本人は、各地で世界のプロに伍して活躍してるじゃないか。

  
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ニューヨークのレストランで
   
   

僕らはもっと自信を持っていい。
    

  
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マンハッタンの夕景
       
      

背伸びしてノーと言ったり、日本が一番なんて、ことさら言わなくてもいいじゃないか。

   

本当の強さ、自信とは、自分の文化をきちんと発信した上で、
なおかつ、異文化や異なる考え方など多様性を受け入れられる人なのだと思う。
                   

   
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ニューヨーク・チェルシーマーケット

  
     
             *                *

        

ドバイはもう終わりだって?
   

常識的な考え方だったらそうだろうね。

   
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    Dsc_3443

   

でも、それとビジネスチャンスは少し違うと思ってる。

  
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僕の仲間が二人、年末ドバイとボンベイに事業構築のために旅立った。

   

よろしく頼んだぞ!

    
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            *            *

     
  

これだけ円高が進んでいるのに、変わらぬ戦略・戦術でいい訳がない。

   
  
今年から中国と香港でそれぞれ、
地方の元気な皆さんと新しい挑戦を始めたよ。

   

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この広大な中国の大地で、ニッポンの生産者の挑戦が始まる

    

    
まだまだスタートしたばかりだけど、
共に3年後がゴールのチャレンジ。

   

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香港でもいよいよスタート    頑張ろう!

   
   

国際ビジネスは輸出だけじゃないよね。

     

複合技を仕掛けよう!

   
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香港の高層ビル群

     
  

次の環境変化を予測して、今のうちに種をまく

   

常に僕等に求められているテーマさ。

   

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ニューヨークの街角で

        
     

それにしても新境地の開拓というのは骨が折れる…。 ポキポキッ

                                     (次回に続く)

   

この回顧は、あくまで私見に基づくもので、いかなる分析、事象と関係ありません。
                        

那覇にもハブが出現!?

                     
沖縄・那覇にやって来た。

  
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12月というのに、ここ那覇でもこの日は特に暑かったらしく、
通りには日傘を差して歩くご婦人の姿をよく見かけた。

  
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まだ夏の色・・・
     

   

僕自身、薄着をしてもしばらく歩くと汗が滲むほどの陽気。

   

外気温は25℃くらいありそうだ。
   
      

   
気温の変化に体がすぐに順応せず、ぼお~っと歩いていたら、酒屋さんの店頭にギョッとするようなハブがまるごと入っているという滋養強壮の酒の広口瓶が並んでいるのに気付く。

        
Dsc_5700_6    
     
    

沖縄といえばハブとマングース?

       

          
Habu034_3                         
こんな笑われそうなイメージをつい思い浮かべてしまう…。

        
        

そもそも沖縄本島に生息しているかどうかも僕は知らない。

          

           

           

ステレオタイプなよそ者発想である。

     

           *                 *

           
   

14日、那覇市の内閣府沖縄総合事務局で「沖縄地域農林水産物等輸出促進セミナー」が開催され、多くの熱心な参加者を集めた。

   
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会場の内閣府沖縄総合事務所

     

       
セミナーでは、沖縄県交通政策課の担当者の方より、
国際物流拠点(沖縄ハブ&スポーク)構築に向けた県の取り組みと題する施策説明をうかがった。
        

(国際物流構想 沖縄)http://www.pref.okinawa.jp/koutsuu/butsuryu/index.html

             

        
ハブ???

    

ハブはハブでも、この物流ハブは大いに注目されるハブである。

   

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単に沖縄物産を海外各地に届けるだけではないはず。

   

ハブ空港、ハブ港の持つ機能を生かした「日本を売る!」ビジネスが数パターン、瞬時に頭をよぎる。

   
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沖縄の事業者だけでなく、日本全国の関係者にとっても那覇ハブの今後の推移は目を離せないのではないだろうか?

   
      Dsc_6250

    
  
     
すでに、この構想を見据えて、本土の元気な企業が活動を開始している。

    

驚くべき情報力とスピード感だ。

    

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首都圏や関西圏などもハブ&スポークのような路線ネットワークは出来ているが、戦略的な貨物ハブを構築しようという試みは始めてではないだろうか。

    
  
ビジネスは物流と商流の両輪がかみ合ってはじめて機能を発揮する。

   

  
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新たな舞台 ―那覇空港

     
   

今後の沖縄の動向から目が離せなくなった。

     

これからの推移を大いに注目していきたい。

        

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ズッシリと動きだす三都

                
都物語と言えば、1990年代に鉄道会社が展開した京都、大阪、神戸の観光キャンペーンであるが、先週日曜からの5日間、
鹿児島、宮崎、熊本の南九州三都を「ニッポンを売る!」活動のためにグルッとひと廻りして来た。

   

この三都を象徴する画像がどこのものだかは、今更説明する必要は無かろう。

  
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今年はよく爆発するそうだ・・・

  
     Dsc_8063
      太平洋側だから冬でも晴天が多い

       
             Dsc_7631
                 本丸御殿効果で昨年はお城の来場者が日本一に

   

       
では、同じこの三都の中心商店街での夏の様子だが、
どの街だかお分かりだろうか?

   

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            Dsc_2377

   
        Dsc_2730
          

  

    
どこも女の子がさっそうと闊歩しているネ。

     

    

答えは、上から宮崎市、熊本市、鹿児島市・・・でした。

  

当たったかな?

      

    
では農産物ではどうかな?

    

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はじめからバレてる??

  
     Dsc_3040
      同じ大根でもやぐら干し  冬の風物詩

    
        Dsc_6824
        昔から正月の高級ギフトだった

      

                  

上から、鹿児島、宮崎、熊本 でした。    

    

    
どの県でも、いま地域活性化、特に農業振興や地域資源の積極活用、そして国内・海外向けの販路開拓にとても熱心である。
    

全国でも指折りではないだろうか。

   
   

             *              *

    

さかのぼること、今月2日、鹿児島市で九州農政局等の主催による「農林水産物・食品輸出オリエンテーションの会」の九州ブロック版が開催された。

   

セミナーには約170名近くの参加者を集め、大ホールはほぼ満席。

      

        
Dsc_1815

      

商談会や試食を兼ねた商品発掘会では、希望者が多過ぎて、
一部参加できなかった事業者もあるという。

    

これまで全国で7ブロック(当段階で)開催されたそうだが、
九州ブロックが最多の参加者を集めたらしい。

   

   
ここにきて、
円高、世界的不況、国内の厳しい状況にもかかわらず・・・ だ。

    
Dsc_1920

   

   
これも日頃、農政局、自治体、商工界、ジェトロなどの支援機関、金融機関などの積極的で有効なサポートがあって、元気な事業者や生産者が着々と実績や経験を積み始めた証である。

    

九州7県すべてが海外販路開拓にほぼ出揃ったのも出色だ。

    

     
参加者をよく観察してみると、福岡や長崎の常連企業の姿が少ない。

      
           

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大ホール一杯に試食プロモーションのコーナーが設けられる

    
   

同じ九州とは言え、南の鹿児島で開催されたからだが、多くが地元鹿児島県をはじめ、宮崎県、熊本県の事業者で占められていた。

 
それでいて全国各ブロックで最も参加者を集めたというのだからすごい。

        
       

この三県は農林水産業では、全国でもトップクラスを行く層の厚い実力県。

     

    
現下の逆風を跳ね返す意志力と将来のアジアとの市場融合を見据えたビジョンが見え隠れする。

   

      
それでは最後に、この三都の美味しいものを並べてみよう。

    

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黒豚とんかつは超高級なB級グルメ?

        

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和製中華のニューウェーブ

   
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なぜか地元っ子は、タルタルソースよりも、甘酢に漬けている事にこだわる
-チキン南蛮

    

もちろんこれは、ほんの一部。

    
   
奥が深いぞ!

   
   

明日から一週間、国内と海外の異なるふたつの南の素敵な「島」に出張に行ってきます。

  

また元気な皆さんとの出会いを楽しみにしています。

   

  
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砂上の楼閣は本当か?

         
暫く中断していた、「」シリーズドバイ篇へ戻ろう。

    

   
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アラブの7ッ星ホテル  バージ・アル・アラブ:Burj Al Arab
          

   
360度拡がる荒涼たる中東砂漠を眼前にして、
地下に眠る豊富な石油資源をうらやむよりも、
良質な水に恵まれたわが国の素晴らしさを再認識した。

    

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サラサラ、サラサラ・・・

    
   

さて、市街に戻ると、
この10年余に、砂漠に突如出現した高層ビル群、各種インフラ、
商業施設などを観て、想像を絶するその規模や奇抜な発想に、
ひっくり返るような気分になった。

    

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Dsc_3340
いたる所でインフラ工事をやっている

  
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リフト付きの室内スキー場まである!!

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人というのは無いものに憧れるんだな。

     

     
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ドバイの平均的な家族風景なのかなあ

   

     
世界金融危機後、日本の報道では
世界の投資を飲み込んできたドバイはバブルがはじけ、
もう終わった・・・

     
という論調が一時席巻した。

   

僕がこの地を訪れた2月は、その渦中にあった。

   
Dsc_1082
   

このような画像ばかりシンボリックに誌上を覆っていた頃だ。
    

   
   
そう言われれば言われるほど、疑いたくなるのが僕の性分。
   
確かめずにはいられない。

   
Dsc_3090
     
   

まして、人の逆を行くことこそ、商機あり逆向思惟、商機無限
という中国の格言を座右の銘にしているくらいだから、
こんなにタイミングのいい訪問はなかったのである。

    

この貴重な機会を提供いただいたジェトロ本部には本当に感謝している。

  

この場を借りて再度お礼を申し述べたい。

    
    
現地のビジネスマンや経営者に訊けば、
確かに、プロジェクトの延期や建設工事の中断、レイオフなどが起こったことも事実。

     

しかし、建築が続いている高層ビルの現場や旺盛な消費をしている市民や観光客の姿を目撃したり、貿易商社マンもこれからも引き続き、海外からさまざまな物資を買い入れたいという積極的な発言を聞き、数年の調整期間を経れば、必ず予想以上の速さでリカバリーするだろうという仮設を持つに至った。

    

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建築工事は中断されずに続けられているものも多い

    
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砂漠の小国にも世界中の商品が溢れている

  
         

ドバイ首長国は、実は石油をほとんど産出しない

隣のアブダビ首長国などとは全く事情が異なる。

     

だからこそ、金融・商業流通・物流の拠点としての戦略が生まれたのだろう。中東主要都市のハブ、世界各地からの橋頭堡、
ゲートウエイとしての地位
は今後も変わらないだろう。

    

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慢性の終日渋滞は何の証し?

    
   

香港やシンガポールに似た環境や機能を有するドバイは、
この2都市と同様、すでに経済も回復基調にあるのではないだろうか
      

   
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スピード、実行性、開放指向を実現できる地域は、

均しく上昇の波に乗っている。

     

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ちなみに、組織も個人も同じだということも付け加えておきたい。

    

次回はドバイでのとんでもない目撃談について語ろう。

                                 (次回に続く)

         

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底力の復活を望む

     
大阪
で「農林水産物・食品輸出オリエンテーションの会」が
開催された。

 http://nousui.jtbcom.co.jp/orien/data_osaka.html

  
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主催は、近畿農政局と近畿地区農林水産物等輸出促進協議会。

  
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会場のホテル阪神

   
      

午前は輸出促進セミナー、午後は商談会と試食による商品発掘会という2部構成であった。

   
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開催前のセミナー会場  80名あまりのビジネスマンが参加した
      

    

セミナーでは私が前座をつとめ、
そのあとタイとアメリカの現地レポートが講演された。

  
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タイ市場の復調ぶり、アメリカ向け輸出の実践的な心構えについて、貴重なメッセージが発せられた。

   
大いに参考になった。

    
   
   
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午後の商談会では、世界各地から十数名のバイヤーが集結し、
事前予約制の商談が各テーブルで活発に展開された。

     
   
毎年のことであるが、北海道や東北、九州のような地方の「ニッポンを売る!」プレイヤー(輸出事業者)と、ここ近畿や関東のような大商圏を地元に持つプレイヤーとはおのずと事業構成や輸出に対する指向が異なっている。

    

今回、近畿地区では農水産品より加工食品のプレイヤーの積極さが目だったようだ。

  
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ただ、円高や世界不況の影響なのか、前回の参加時に比べ、あの関西特有のメチャ元気な姿勢にやや欠けるところがあるのかな、という印象を受けた。

   
言い換えれば、もしかしたら、環境変化に敏感な関西商人の行動は、傾向把握のバロメーターなのかもしれない。

    
    

商都・関西の生産者、流通事業者の皆さんのパワーが全開すると、ニッポン経済も本格的に復活するんじゃないだろうか。

     

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道頓堀・戎橋
    

不況に渇ッ!

   
湾で、今年第一四半期は10.24%のマイナス成長だったというショッキングな数字が発表された。

 
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  地元台湾の日刊紙    史上最悪という見出しが目に留まる

   
   

世界的不況のあおりをまともに食った台湾もまた日本同様
厳しい経済情勢が続いている。

    

倒産、失業、就職難と並び、消費不況も深刻だ。

    
   
そんな中、5月22日、
台北の北郊にある高級住宅街「天母(てんも)地区」の一角に
太平洋SOGO天母店が新装オープンした。

    
   
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一万坪の大規模デパートで、小売業界としては
台湾全土クラスの久々の大きな話題をさらった。

    
  
どこから湧いてくるのだろうかと思うほどの人の波が
エスカレーターから次々とフロアに散っていく。

    
   
開店当日、一日で約5万人の買い物客が来店したそうである。

       

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夕刻の外観

    
    
この好機を逃すまいと、化粧品や装身具、婦人服、高級ブランドショップは、様々なキャンペーンや熱のこもったプロモーションを展開していた。

   

その日のニュースでも、
化粧品だけで2万台湾元(約6万円)や20万元(約60万円)
貴金属を買ったオバさんの誇らしげな顔が紹介されていた。

      
日頃の鬱憤を晴らさんばかりの表情だった。

    

店内は終日、異常なほどの購買熱気に包まれた。

    

台湾も不況とはいえ、お金を使うきっかけを求めている多くの購買層(おば様たち)がいる事を肌身で感じた。

  
      
       *       *        *

    
   
地下では、日本だけでなく海外を代表して宮崎県の皆さんが、
流感の来襲ももろともせず、自信作の地場産品を懸命にアピールしていた。

   
   
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すでに台湾でのプロモーションは数度の経験をこなし、
現地のバイヤーだけでなくリピーターや業務用顧客まで開拓しており、国内の勢いそのまま、ここ台湾でも「宮崎」を売っている。

   
※出展者の詳しいレポートは、僕も熱烈なファンであり、海外での販売面でも敬服しているクリエーターのAYAさんが綴る「ホップステップ七福 おめでた日記」をご参照あれ。
http://hopstep.miyachan.cc/

       

       
   
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ごった返す売り場には複数の地元テレビクルーも取材に

       

       
こういうタイミングだから、注目度高いだろうなぁ。   

  
  

おそるべし宮崎パワー!!

   

  
※このブログに毎日アクセスしてくれているという盟友Hさんから、最近更新が空いてるぞと指摘を受けた。これから頑張りますので、引き続き応援よろしく!

   
      

病気に憂い、病名にも憂う

       
新たな気持ちで再スタートをしようと思ったら、
世界中で新型インフルエンザの話題が持ち切になってしまっている。

       
   
報道ではずっと豚インフルエンザと呼んでいるが、
どうしても気になってしまう。

      
腑に落ちない。

    

   
報道でも豚肉を食べても安全だ、とマイナスの風評が広がらないよう一定の配慮がなわれているが、生産者の皆さんはきっと懸念されているだろうな、ととても気がかりだ。

    
      

30日朝現在、WHOでも豚から人へ感染したことは完全に認めているわけではないというではないか!

     

      
つい2月も活発元気で勉強意欲旺盛な2社の生産者の方ともシンガポールにお供したり、国の事業の支援先もある。

   

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我が国には世界に誇れる生産管理をしている事業者が多い

     

         

大きな影響が無ければいいが。

   
     

それにしても、BSEで牛肉、鳥インフルエンザで鶏肉、そして・・・。

  
世界中で食生活・食材需給が変化シフトするのだろうか?

        

      
      
ところで、病名と言えば、
インフルエンザには、Aソ連型とか、香港型などと言われているものがある。

    
初めてウイルスが発見された場所なんだろうけれど、これが正式名なのか、通称なのか分からない。

              

僕らは結構普通に使っているけれども、今のロシアや香港にとっては多分に迷惑な呼称なんじゃないだろうか。他にもスペイン風邪などもあった。

     

    

   
そこで、この写真を見てほしい。

    

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ここは香港の中心部の人通りの多い一角である。

写真では大きさが分からないが、大型の看板大で結構目に付く大きさなのだ。

     

登革熱とは、熱帯地方などでよく発症する感染症であるデング熱のことである。

    

   

今、香港や台湾では都市部でも蚊を媒体とした日本脳炎とデング熱が再び発生しているらしく、このような注意を促すポスターなどが人目につくところに張られている。

    

    

この日本脳炎という病名も、海外で改めて見てみるとなんか気にかかってしまう。

      
僕もしょっちゅうここを通るのだが、そのたびに複雑な思いがしている。

      

アジアの人たちから観るととても恐ろしい病気のようなイメージに重なるだろうか?

など余計なことも考えてしまう。

       

なんで地域の名前を冠するのだろうか?

      

とは言え、天文のように発見者や研究所の名前というのも都合が悪いんだろうな。

    

    
    
最近、地域の皆さんとブランドだとか、イメージだとか盛んに議論するようになったから、余計に気になってしまうのだ。

      

メキシコとのFTA締結で両国の往来が活発になったシンボルのひとつでもある豚肉だけに複雑な思いもする。

      

いずれにしても豚やメキシコのイメージが損なわれないことを心から祈っている。

    

     
感染症と言えば、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)がアジアでパニックを引き起こし、当時3年目を迎えた「ニッポンを売る!」活動が大きな転機となったことを、今でも鮮明に覚えている。

    
    

この国の真価

      
中国語で「うつくしい国」―美国は、日本語ではコメの国と表記する。

      

そのとおり、亜米利加(アメリカ)にやって来た。

     

上陸地はロサンジェルスである。

    

     
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ロス空港で

    
     

常に世界を揺るがし続けるこの国は一体どうなっているか?

   
「ニッポンを売る!」元気な日本人は、この国でどうしているのか?

    

いくつかの仮説を胸に秘め、昨年9月のニューヨークに続いてのアメリカ入りである。

   

    

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前日バンコクからシンガポール経由で帰国して10時間を越える長旅のあと、今日また国内線乗り継ぎを含めてやはり10時間越えのフライトと時差の洗礼。

     

1泊2日で大変な旅をしていることになる。

    

     
飛行機好きだからまあいいけど、今回だけは座席が狭くて眠れなくて、やはり体にこたえてきた。

     

それでも現地に着けば、アドレナリンが噴き出してくる。

    

    
出迎えてくれた福島県郡山出身の素敵なコーディネーターTさんの車で、空港から早速ダウンタウンへ向かう。

   

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あいにくの曇り空で、カリフォルニアらしい青空は拝めなかったが、

ワクワクしてきた。
    

        

ダウンタウンに入ると、やはりこんな看板が目に付いてしまう。

    

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FOR RENT   FOR LEASE  の文字

  
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フェニックス、ラスベガスに次いで、ここロスもサブプライムの影響を受けてこのような物件が最も多いのだという。

        

   

朝ロサンジェルス空港に着いて、そのまま4件の商談と数件の視察に直行。

    

かなりハードなスケジュール。

  
しおれた体にはかえって良い・・・。

     

     

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日本食品・食材の充実振りが目立つ。すっかり変わっていた。

   

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日本酒通、焼酎通の白人が急増中だとか・・・

    

     

ところが、

どこを訪ねても、誰に逢っても、ワクワクするような話ばかり

     

新らたな時代の変化に皆とても敏感なのだ。

   

僕の感性にとても合っている。

     

       

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世界中から凋落した超大国と言われるこの国のビジネスマンは皆萎縮しているのかと思いきや、
    

      
出てくるわ出てくるわ、アイデアが!

新たなビジネスのトレンドの芽が・・・。

    

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この写真の会社でも次々と先読みトレンドについてのヒントをもらった。

   

アメリカでのビジネス会話というのは

    
初対面であろうと、若かろうと、年寄りだろうと、男だろうと女だろうと、いかに有益、前向きな情報を交換するかがルールであるかのような、日本とは異なるワクワクする雰囲気なのだ。

       
伝達、下達、合議、認識一致重視の日本の会議が少しだけでも
変わってくるといいのになあ・・・。(タメ息)

     
   
待ちに待った初日のディナーは、

ハリウッド近郊で、25年前から和食と仏料理を融合させた、いわゆるフュージョン和食の元祖の一人といわれるカリスマ経営者との懇談。

     

素晴らしい、Excellent の一言。

     

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和風調味料の隠しソースやおなじみカリフォルニアロールなど長年のアイデアと感度鋭いビバリーヒルズの固定客との間で培われた料理の数々に絶句

      

                
柔らか頭と素晴らしいチャレンジ精神にとても感動。

   
日本人はやっぱりスゴイと再認識した。

     

訪米初日からこんな調子で大丈夫なのかなァ?

       
   

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                 リトルトーキョーで    

やあ!久しぶりだねッ。

    

やはり日本人のDNAは彼(=二宮尊徳)なんだろうか!?

          

         

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リトルトーキョーにはもう桜が咲いていた。

     

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アジアで揉まれた僕としてはチョッピリ悔しいが、

やはりアメリカの情報発信力、独創性、チャレンジ精神は輝いていた。

     

   

ここは素直に耳を傾け、心のアンテナ感度を高くしよう

と心に誓った。

     

      

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面談の合間にハリウッドのチャイニーズシアター前にもやって来た。

     

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多くの中国人団体客が目に付いた。

    
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ハリウッド通りの警察官も結構たいへん   

   

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時差ボケ解消に、

カリフォルニアのまぶしい太陽を浴びたいよお~ッ!!

  

  
ボケボケとワクワクとを繰り返す奇妙な旅が始まった。