攻めるOKINAWA

                               
今、沖縄県の海外販路開拓活動が熱い。

     

    
1月2月と香港に行ったが、
街のいたるところで沖縄のプロモーション広告が目に付いた。

   

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香港空港駅でも沖縄の全面広告が  1月23日撮影

      

他にも2階建て電車(トラム)や、テレビ・雑誌などでも
さながら沖縄一色の感じだった。
      

同じシティーセールスをするなら、
このくらい徹底的にやると、さぞや効果は大きいだろうな、と思う。

       

      

ところでこの日、那覇市内のホテルで、内閣府沖縄総合事務局主催の「輸出オリエンテーションの会」が開催された。

    

アジア各地から有力バイヤーが多数招聘され、
県内全域からも多くの出展者が商談に訪れた。

   

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午前は、シンガポール、上海、香港の3大都市のベテランバイヤーによるパネルディスカッションが行われ、最新のマーケット事情や販路開拓のノウハウについて詳細な紹介をされた。

    
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また国の支援で沖縄県と全日空による那覇空港ハブ国際貨物基地事業も足掛け3年目を向かえ、着々と実績を挙げつつある様子も紹介された。

   
    
会場一杯の参加者もこのパネルディスカッションを真剣に聞き込んでおり、この日の内容は、わざわざ聴きに来る価値のある、絶対にお得なノウハウ満載だった。

    

     
午後の商談や試食会も活発に行われ、私にも相談のあった農業法人さんが、見ている前で、見事オーダーを勝ち取り、大いに感激しておられた。

    
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今の順調に甘んじることなく、5年後の
更なる飛躍を目指す農業法人の社長さん!
   
あなたが勇気を持って、今日この会場に来て、
積極的に売り込んだ行動の結果です。
   
    

おめでとうございます!!

    
    
この時代の販路開拓とは、人に訊いて探すものではなく、自らの行動で創りだすものという私の提案を体験していただいたことと思います。

       
素晴らしいプレゼンをされていましたね。これを弾みに国内での営業力向上にも役立つのではないかと信じています。      

      

   
夕方は、すでに3年目のお付き合いになる地元支援機関や各国バイヤーの皆さん方との交流会。
     

元気沖縄と成長アジアのパワーをもらって、大いに盛り上がった。

   
     
今後も厳しい農業経営環境の荒波の中、大いに攻めていこう、と、サポーターの皆さんと共に心を新たにする。

     

      

夜、国際通りに出てみると、いるいる、アジアからの観光客が。

    
    
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沖縄の家庭料理あります。どうぞお入りください

     

Dsc_5269       ひとりが買う量が日本人とは違うんだよね~

      

      

宿泊したホテルも香港や台湾からの団体さんが多く、
フロント前に中国正月らしきディスプレーが施されていた。

    
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この青年たちは、台湾から来たのだという

    

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香港の有名旅行社の団体ツアーだ   

   
   
これも先月の香港での観光プロモーションの成果なのかも知れない。

    

    
おもてなしのノウハウでは全国でもトップクラスの沖縄の皆さんの手にかかれば、きっと多くのアジアの観光客も沖縄ファンになっていくに違いない。

      
  

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恭喜發財!

      
サムニン・ファイロッ! (新年快楽)
     

コンヘイ・ファッチョイ! (恭喜發財)

     
      

明けましておめでとう!!

        

今年も儲かりますように!

   

   

ここ数年、僕は北京語(普通話)より広東語での年始挨拶の方が馴染みいいのは何故だろう???
           
      

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2月3日は、農暦の元旦。

        

中華圏では、この日に新年が明けた。

     

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僕も昨年に引き続き、ここ香港で旧正月を迎えた。
       

    
去年はとにかく寒くて、雨まで降って散々だったが、
今年は、特に正月2日めは20℃まで上がり、とても暖かく
本当に春が来た、と感じるくらい。

       

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香港でもすさまじいことになっている。

           

ビジネスもだ。

              

           

この勢いを取り込むことを目指して日本の元気な地域や生産者の皆さんも大勢、香港入りして活発なプロモーションを展開している。 

     

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皆で料理を取り箸でかき混ぜ持ち上げる中国南部の正月料理。
これから共同プロジェクトに挑む香港と中国の飲食業界・ホテル業界のトップリーダーの仲間たちと大盛り上がりした。この料理の意味するものは? 

       
       

現地資本のの流通・物流・需要家を巻き込んで、
これまでの輸出戦術とは視点を変えた凄いプロジェクトが始まった。

      

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新たなビジネスモデルの立ち上げと春節の興奮冷めやらぬまま、昨夜帰国したが、今回の春節プロモーションで最も力を入れた地域のひとつである沖縄県に向けてこれから出発です。

          

  

取り急ぎ、画像でレポートまで

          

         
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多様モザイクTOHOKU

                               
アレレっ?? 雪が無い!!

    
    
毎日豪雪報道を見ていたから、宮城県仙台も
さぞや深い雪に閉ざされているだろうと思いきや、
ところどころに滑りやすいような固まった白い氷のじゅうたんが歩道を覆っていた程度だった。

     
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仙台市街を一望する

             

日頃雪になれていない僕はホッとするやいなや、
しばらく外を歩いていると、5分も経たないうちに
頭が締め付けられるような乾き切った冷たさに思わず立ちすくんだ。

     

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こりゃ、太平洋側の冷たさは半端じゃない!

  
体感温度が著しく低く感じられ、体の芯から冷え切ってしまう。

     

      
またひとつ体験の引き出しが増えた。

      

      
1日朝は、それでも今冬初めての本格的な降雪、と
地元の皆さんが盛んに話題にしているくらいだから、
真偽のほどは信じていただけよう。

    

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先入観や報道だけで、国や地域をひと括りに観てはいけないという教訓でもある。

      

     
この日、中心地の大型ホテルで、農商工連携で開発された東北ブロック各地の食品をプレゼンする大規模な商談会が開催された。

     

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開会の挨拶をする東北農政局小野寺食品課長

   

     

午前は、百貨店、高級スーパー、通販会社のベテランバイヤーをパネリストに迎え、販路開拓のポイントについてパネルディスカッションが開かれた。

        

厳しい寒さの中、地元をはじめ青森、秋田、福島など東北各地から
100名近くの参加者が集まり、熱心に耳を傾けていただいた。

     
会場からの質問もとても積極的で、農商工連携や6次産業化に対する事業者の皆さんの関心の高さを証明した。

   
   

  
午後からは、いよいよ商談会。

    

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全国から80社を超える各界からのバイヤーを招き
2日間に渡って白熱の商談が繰り広げられる。

        

       
東北ブロックも言わずと知れた食材王国

   
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新鮮で、バラエティーに富み、冴える技術も数ある逸品揃い。

      

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すでに全国版として有名なものもあれば、
食べ方から珍しい未発掘の原石もまだまだ沢山眠っている。

    
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食べたことが無いものも多い。
全国の消費者も機会があればきっと食べてみたいはず

        
            
どちらかと言うと、巧言令色少なき東北の生産者や事業者の更なる発信力にも期待したい。

       
   

      
地元の報道によると、
東北6県に北海道と新潟県を加えた地方広域連合に関する初めての会合が宮城県庁で開かれたそうだ。
       

北日本にも地方自立への受け皿が、またひとつ登場したのだろうか。

   

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北東日本の拠点都市 -仙台
    
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僕にとっては、知れば知るほど興味わく、
奥深い「東北」ブロックである。

     
     

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JR仙台駅で

    

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伊達の血を引く進取の土地柄に期待   -伊達政宗騎馬像

      

     

     

ところで今日、2日は旧暦の大晦日。

  
中国の北方では、今頃家族総動員で餃子を包んでいることだろう。

     

     

先週に続き、明日から中国南部に行って来ます。

    

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越年食材が並ぶ香港・上環問屋街   1月26日撮影  

  
  
   
躍動CHINAの正月風景に出会えるだろうか?               
          

日程進行中・・・

   
予定通り、スケジュールを淡々と、そして熱っぽく進めています。

  
腰と肩をかばいながら・・・。

      

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北京の街で  渋滞で全く動かない!!!

   
      

国内外、どこを訪ねても元気な人たちばかり。

   
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農商工連携のマッチング事業  全国を廻っているが、スゴい進歩。
ここ大阪会場では、連携事業者・バイヤーが予想を超える商談を展開した。

   
    

海外開拓、新規事業開発という
チャレンジング(挑戦的)な支援の仕事をしていて
大勢の元気な人たち、常識破りの人たちと出会えることに
つくづく充実感に満ち、またパワーを頂いています。

   
感謝!

    

Dscn3631香港の飲茶楼にて  「洗椀」 自分で念入りに食器を洗うのも習慣
香港も元気の良いビジネスが続いている。食欲も旺盛!

      
   

TPPやFTAに参加してもしなくても、
これからのニッポンは、フロンティア(開拓者)精神に富んだ人たちの時代になります。
      

いや、もうなっています。

     
後戻りは出来ません。

    

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中国で若い人が運転する乗用車の中で、現地の青年記者3人と熱い日中関係論を本音で語り合った。お互いの理解がまだまだ不足している・・・。

      
          

今日からまた中国大陸へ入りますが、

来月2日までノンストップの弾丸出張です。

   
次のブログのアップは、12月10日ごろを予定しています。  

    

もうしばらくお待ちくださいね。

   

コメントへのお返事も必ずいたします。

        

Hong Kong だより

     
レ、レ、レ、!?

     
   
気温32℃、湿度90%の香港に着いて
東京より涼しく感じるのは何故?

    

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日本の暑さは異常だったんだな、と改めて知る。

  

街の中心街は、
相変わらず中国大陸や東南アジアの観光客で賑わっている。

      
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おりしも、旧暦8月15日(暦では今年は9月22日)の中秋節までまもなくと言う訳で、あちこちで月餅やギフト商品のディスプレイ(飾りつけ)が始まった。

  
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一年のうちでも大切な節句のひとつで、
各店舗でもギフト商戦が始まっている。
      
     
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それでは、香港のスナップをご覧いただくことにしよう。

   
   
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油麻地街市にて

  
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またミルク騒動が起きており、日本製の人気再び

   

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路上での鹹魚(ハムユイ)干し。僕はこの発酵臭がたまらなく好きなんだなあ。

   
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麥文記麺家のワンタン麺

   
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ipadで新聞を見ながらランチするビジネスマン

  
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こちらの女性も情報収集しながらのお食事!?  香港人は複眼指向?

    

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ウォン安韓国の猛攻続く  ニッポンはもっと知恵を働かせてガンバレ!

       
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せわしない街の一角で、ホッとするスポットを見つけた

      
   

香港って、どこを見回しても興味が尽きない街だよね。

   
    
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海を越えて出帆(出版)!!

                                  
本ブログの左バナーでいつも紹介している書籍
そうなんだ!「孫子の兵法」のことがマンガで3時間でマスターできる本」が、このたび台湾の出版社で中国語に翻訳されて、台湾・香港等で販売されることになりました。

      

046         東販出版

    

これが送られてきた台湾・香港版の表紙。

    
しっかりとした表装、翻訳も忠実で、中国語の勉強になります!

   
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東販出版

          

     
   
本書のオリジナルは、2002年3月31日に初版が出版されて以来、8年余りが経過するのですが、皆さまのおかげで今年に入ってもまた増刷を重ね、すでに第68刷までに至っています。

   
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明日香出版社

    

ということは、6万8000冊が世に出たということになり、
この種のビジネス書ジャンルでは、ヒット企画ということになるのだそうです。
     

       

今でも時折、大手書籍店で平積みで売っていただいているところもあって、発見するとなんとも嬉しいかぎりです。

     

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僕はてっきり思想や東洋哲学のジャンルかと思いきや、孫子の兵法だけはビジネス書の扱いで人気があるんだそうです。

    
     

その証拠に、同じ出版社から「論語」についても上奏されたのですが、売場もなぜか思想哲学のコーナーが多いんです。

           

    

それにしても、本家の中華圏で里帰り出版されるなんて
妙な気分になってしまいます。

    

僕も海外出張先では、たまに本屋に立ち寄って、
原文の書籍や日本の翻訳本、雑誌などを買ったりすることもあります。

    
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台湾では村上春樹作品が人気

     
Dsc_2407 Dsc_2406
日本人ではなく 地元の人が愛読する日本の雑誌
   
   

    
一体、現地の人たちは、日本人が書いた中国兵法の解説書をどんな思いで手にしてくれるんでしょうか?

   

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私たち日本人だって、外国人から観た日本文化や社会の評論などから新たな視点や気づきを得ることだってありますよね。

      
         
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大江健三郎、芥川龍之介、遠藤周作、三島由紀夫・・・
         
       

        
とにかく複雑な気持ちですが、
海外でも販売されることはとても光栄なことだと感じています。

     

Dsc_8558    台北の大型書籍店の兵法書特設コーナー

   

     
    
この出版に際して、声をかけていただいた執筆パートナーの安恒さん、そしてじーこむらさんに改めて感謝いたします。

   
     

次回、香港や台湾に出張した時は、書店に寄ってみますね。
                
           

変わるアジアと  替わる日本?

           

この空 ど~こだッ?   
        

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もう一枚ネッ。

    
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港のはしけのクレーンが見えてる。

   

           
  

そう香港です。

   
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滝のような土砂降りが3日間続いたかと思うと
今度はうって変わって、ピーカンの天気。

   
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建物の中は、クーラーが利き過ぎていて
寒さと乾燥でブルブル。

   

外に出ると、気温は30℃、湿度は95%を超える
ムッと息が詰まりそうな外気だから、
極端な変化で体調がおかしくなりそう。

    

それでも香港は元気。

     
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文ワイ報 6月25日付け

   
   
輸出が7ヶ月連続して増加しているなど、今後EU懸念は残るが、
好調中国の景気につれて、回復基調は本格的。

  
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欧州ブランドの正規店には、夜遅くも外の通りにまで行列が・・・

    
      

ショッピングモールはどこも大変な賑わいだ。

   
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ニッポンブランドの回転寿司も長蛇の列

         
     

    
話題と言えば、
台湾と中国がECFA(経済協力枠組み協定)締結にこぎつけ
香港のCAFAに続いて自由貿易圏がまた実現することになった。

    

Dsc_0166           ECFA締結を伝える星島日報 6月30日付け

         

もっとも香港にとっては中継貿易先が減ることになるし、
台湾内部でも国論を割るような議論が未だに続いているのだが。

   

間違いなくアジアは、大変化を遂げている・・・。

      
   

    

一方、わが国と言えば、
      

 また変わった(替わった)そうですねぇ・・・。

    
   

香港の親しい友人から皮肉られる。

   

そう、総理大臣のこと。

   

 走馬灯のように替わるけど、大丈夫なの???

     

        
   
もう、日本の情勢なんてほぼ眼下に無い感じ。

     

総理大臣だけでなく、アジアの盟主の座も入れ替わり?
     
           

以前はあれだけ日本事情に精通していた人たちが
まるで他人事のような見方に変わってきているようで
世の移ろいを肌で感じる瞬間だ。
     

      
    

     

露地を歩くと、ワールドカップ

    
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ここ香港でもサッカーは大人気スポーツだ。

    
     

 
「本日、日本対パラグアイ戦のライブ中継やります。」

    
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路地裏の多くの食堂やバーに張り紙がしている。

       
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今日の朝刊には、残念ながら日本がベスト8に勝ち残れなかった記事が大きく掲載されていた。

     

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    明報 6月30日付け

    
      
アジア勢が無くなった…。  無念。

   

 
でも、国際舞台に挑戦して、本当に良く頑張った。

   

厳しい国内世論を跳ね返して結果を残した
監督そして若きサムライたちに心から健闘を称えたい。

       

海外に挑むニッポン青年たちも、

人に頼らず、泣きごと言わず、やはり自分が変わってるんだ。

      
      
     

そう、あした7月1日は、
香港の中国返還13周年の記念日に当たる。

   
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新年のごあいさつ

新年快楽 恭喜發財!

   

明けましておめでとうございます

    

今年2度目の新年のご挨拶を香港から謹んで申し上げます。

     

      
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中心繁華街の雑踏

      

          
そう、今日2月14日は、旧暦の1月1日元旦。
         

庚寅年の始まりだ。

    
たまたまバレンタインデー(情人節)と重なった。

       

      
この期間を春節ともいう。

    
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こちらでは、「一年の計は春にあり」という。

      
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正月のお飾りの店

   
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中国正月と言えば、爆竹でしょ。これは飾り物

     
    
    
ここ香港も例に漏れず、世界不況のあおりを食っているが、
景気回復著しい中国大陸からの観光客の買い物を当て込んで、
商売人は休んでいる暇などない。

      
     
中国人観光客サマサマだ。

     
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正月には何故だか紅い下着をつけると運が良くなるらしい

           
   
      
僕ものんびり構えてないで、「ニッポンを売る!」ための新しい商材やアイデア探しに精を出そう!

    
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問屋街にて

   
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コンビニでも・・・

   
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買い物客でごった返した市場
           

復活!? 元気ニッポン

       
現在零下18℃の帯広の話題をしている最中だが、
今、摂氏32℃の熱帯の街にやってきているから、何か調子がおかしい。

        

先25日、岡山で中国四国農政局主催の「輸出オリエンテーションの会」に参加した翌日から香港を経由して、今日シンガポール入りしたのだ。

  
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今回も好評だった「輸出オリエンテーションの会in岡山」
       
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最近、海外輸出に熱心な中国四国地方の事業者の商談風景

    
 

香港では、春節(旧正月)前の歳末商戦の只中で、
華やかな光景が目に付いた。

   
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正月用のデコレーション専門店

       

正月用食材も商店に並び始めている。

    
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ひまわりやスイカの種、木の実や飴類は正月での家庭の必需品

   
     
東京で言えばアメ横に当たる下町の活気に満ちた西営盤地区の乾物、薬材問屋街も賑わいを見せ始めている。

  
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歳末商戦を控え、荷降ろしの光景があちこちで見られる。

      
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正月の食材も店頭に所狭しと並び、香港はもとより世界中からわざわざここまで買出しに出かけてくるほどだ。
   

   
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真っ黒な髪菜をはじめ、店頭には正月用の食材が・・・

   
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砂糖漬けの金柑、クワイ、レンコン、蓮の実なども

    
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高級食材の干しナマコを路上で戻しているぞ
         
 
          
          

夕方になると人通りも増え、ごった返してくるが、今年は、
どことなく香港らしい底知れぬパワーや貪欲なまでの活気を肌で感じないのだ。

          

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それに反して、日本から視察にやってきた農業者の皆さんの元気さの方が目立つのにはビックリした。

    

もしかして、逆転現象!?

        

皆さん、異口同音に、香港は活気がある、とか、購買力が凄いと驚き、とにかく熱心に観察し、何かを学び取ろうとしている。

    

   
こりゃあ、これからの時代、日本人もイケルかもしれないぞ・・・。

   
  
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動く広告塔・・・  北海道産貝柱は香港では高級食材の不動の地位

     

上からの目線でなく、パワーを吸収しようと、心素直な観察力が発揮されているのを見て、俄然嬉しくなってきた。

   

もう評論家ではない、実践家なんだという燃えるものを感じる。

       
     
ぜひチャイナパワーを取り込んで欲しい。
     

          
                
シンガポールでは、某県の知事をトップとする大型ミッションと合流した。

              
レセプションでは、多くの地元関係者と活発な民間外交が繰り広げられた。
     

              
今回も、ガイアの夜明けのテレビクルーの皆さんがわざわざ同行してくれている。

             
この「売り込むニッポン人の熱意」が伝わることを祈っている。

      

     
30℃を越す気温も何のそのだ。

           

旨いもの王国で(その2)

      
(前回より続く)

       

今年は露地物の生育期に苦労しました・・・。

  
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福井県坂井市でスイカを生産しているあらいやの新井さんは6年来の友人である。

    

2000年に脱サラして、今で言う新規就農された元気生産者の一人である。

      
     

サマーオレンジという果肉が赤でも黄色でもなくオレンジ色をしていて、しゃりしゃりした食感が特徴のとても美味しいスイカなのだが、この品種を新井さんほど大きく甘く育てることのできる人は、当時は誰もいなかったらしい。

  

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とはいっても、脱サラしたばかりで、近隣で盛んに栽培されているスイカ農家から見様見真似で技術を確立させたのだそうだ。

  
      

スイカの栽培は簡単そうに見えて、実はとても日常管理が難しい作物のひとつだ。開花を迎えると旅行にもいけないほど気の抜けない毎日なのだという。

      

大手電気メーカーの支店長を通じて、6年前に僕と新井さんは知り合ったのだが、ようやく完成した福井・東尋坊産のサマーオレンジをこれからどうやって売っていこうかと考えておられた時、それなら海外でまず名を上げてみませんか?と僕が提案して、香港で試験販売することになった。

     

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今から5年前に始まったチャレンジ!

   
   

初年度は20玉の試験販売。
     

      
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海外輸出には様々な経費がかかるから、結局現地高級デパートでは、ひと玉約7000円にもなってしまう。

   
  

しかもコーナーの裏側には、中国産の超格安の甘いスイカが並べられる。

   

十倍近い値差が立ちはだかる。

   

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破格値のスイカに地元の消費者にも関心を呼ぶ
         

        
やってみなければわからない・・・。
      

        
正直、不安ばかりだったが、ふたを開けてみるとすぐに完売

      

その後、順調に数字を伸ばし、定番商品として作付け前に予約注文を受けるほどまでに成長し、去年は年間計500玉に達した。

      
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日本各地のプレミアムスイカが並べられる(2004年)
香川産の四角いスイカが日本円で2万円を超える!?

     

    
当時の香港の好景気も追い風ではあったが、もちろんこの間の新井さんの栽培、販売に対する不断の努力がいかばかりであったかは想像していただけると思う。

   

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これから冬の間、地力回復に努める畑

         
   

残念ながら、今年は露地物が気候など様々な要因で苦戦した。

       

それでも、このときがチャンスとばかりに、再度勉強を始めたり、外部ネットワークを広げたり行動を起こして、地元の加工販売のパートナーと農工連携して新商品開発に余念が無い。

     
  

新井さんのスイカが地元の支援を受けてブランド化される日もそう遠くないことだろう。

   
   
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来年はまたやりますよお~ッ!

   
   

新井さんの笑顔に満面の自信が覗いている。

    

       
前向きな話を酒の肴に、さあ、福井の美味しいものを食べに行きましょうよ!

    

新井さんに誘われて、地元の人が通う「隠れ家」に案内してもらうことになった。
                                   (次回に続く)