TVスター(その1)

      
こは台北市内のとあるテレビ局。

  

早朝からなぜか緊張感が漂う。
   

現地のスタッフの動きが慌しい。
     

     
ほどなくマイクロバスが滑り込んできて、ひとりの細身の人物が降りてきた。
       

    
      Dsc_8576
     

        
そう、あの東国原英夫宮崎県知事である。

    

    
   
とても礼儀正しく、周囲に気を配った物腰で、
どこの知事とも変わらない(!?)

   
       

        

足早にスタジオに入ると取材の地元台湾の新聞記者が待ち構える。

    

   
Dsc_8638

短時間のうちに、とにかく次々と取材をこなす知事

    
Dsc_8655
            

        

         

宮崎プロモーション用の衣装に着替えながら、慣れた様子で淡々と質問に答える。

   

Dsc_8590
いつもの地域応援のための戦闘服を着て、いざ・・・

         

       
    
いつもは台湾のスターだって慣れたものさと思っているテレビ局のスタッフも心なしか緊張している様子。

一方、東国原知事はいたって平静。

     
なんてったってキャリアが違うはず。

      

こんな気分の地域プロモーション活動は、僕にだって初めて。

   
こっちの方が眼を白黒・・・。

    

              
Dsc_8705

   

ほどなく、女性プロデューサーらしき人の五本の指が高く挙げられ

      

ファーイブ!  フォー  **(無言)  **     Q~ッ 

    
         

収録開始のキューサインが出た。

     

    
司会の馬さんが、番組の前振りを語る。

    

    
台湾でも有名な司会者。

    

Dsc_8687
左が司会の馬さん    軽快な語り口が印象的

     

        
馬さんから宮崎県の魅力を存分に紹介している。

     

よく頭に入っているもんだ。

     

      

まもなく、

今日は、な、な、なんと
日本の宮崎県から特別ゲストをお招きしていますッ。
       

      
     
台湾でも東東(トントン)の愛称で皆さんもよくご存知の
宮崎県知事・東国原英夫さんで~す。

    
    
チジィ~っ どうぞッ。
    
      

画面の外から知事が軽快に入って来て、
いきなりカメラを背にして壁に向かって深々と丁寧にお辞儀をする・・・。

    
   

反対でしょ、反対ッ!

       

馬さんが慌てて突っ込みをいれる。

       

Dsc_8675
   

いきなりのギャグである。

     

     
スタジオ中、ドッと爆笑の渦。

       

   
Dsc_8668
とてもテンポよく収録はすすんでいく・・・

      

     
      
さすが我ら日本の東国原知事!

海外でも多くの人たちの心をとらえにかかった。

        

     

もう、つかみは成功してる・・・。

                                   (次回に続く)
     

不況に渇ッ!

   
湾で、今年第一四半期は10.24%のマイナス成長だったというショッキングな数字が発表された。

 
  Dsc_3478
  地元台湾の日刊紙    史上最悪という見出しが目に留まる

   
   

世界的不況のあおりをまともに食った台湾もまた日本同様
厳しい経済情勢が続いている。

    

倒産、失業、就職難と並び、消費不況も深刻だ。

    
   
そんな中、5月22日、
台北の北郊にある高級住宅街「天母(てんも)地区」の一角に
太平洋SOGO天母店が新装オープンした。

    
   
Dsc_7173

      

一万坪の大規模デパートで、小売業界としては
台湾全土クラスの久々の大きな話題をさらった。

    
  
どこから湧いてくるのだろうかと思うほどの人の波が
エスカレーターから次々とフロアに散っていく。

    
   
開店当日、一日で約5万人の買い物客が来店したそうである。

       

Dsc_3344
夕刻の外観

    
    
この好機を逃すまいと、化粧品や装身具、婦人服、高級ブランドショップは、様々なキャンペーンや熱のこもったプロモーションを展開していた。

   

その日のニュースでも、
化粧品だけで2万台湾元(約6万円)や20万元(約60万円)
貴金属を買ったオバさんの誇らしげな顔が紹介されていた。

      
日頃の鬱憤を晴らさんばかりの表情だった。

    

店内は終日、異常なほどの購買熱気に包まれた。

    

台湾も不況とはいえ、お金を使うきっかけを求めている多くの購買層(おば様たち)がいる事を肌身で感じた。

  
      
       *       *        *

    
   
地下では、日本だけでなく海外を代表して宮崎県の皆さんが、
流感の来襲ももろともせず、自信作の地場産品を懸命にアピールしていた。

   
   
Dsc_6280

    
   

すでに台湾でのプロモーションは数度の経験をこなし、
現地のバイヤーだけでなくリピーターや業務用顧客まで開拓しており、国内の勢いそのまま、ここ台湾でも「宮崎」を売っている。

   
※出展者の詳しいレポートは、僕も熱烈なファンであり、海外での販売面でも敬服しているクリエーターのAYAさんが綴る「ホップステップ七福 おめでた日記」をご参照あれ。
http://hopstep.miyachan.cc/

       

       
   
Dsc_9637
ごった返す売り場には複数の地元テレビクルーも取材に

       

       
こういうタイミングだから、注目度高いだろうなぁ。   

  
  

おそるべし宮崎パワー!!

   

  
※このブログに毎日アクセスしてくれているという盟友Hさんから、最近更新が空いてるぞと指摘を受けた。これから頑張りますので、引き続き応援よろしく!

   
      

悪夢再び?

     
国内で新型インフルエンザが発生した後、初めて海外に渡航している。(22日午前1時現在、国内で計292名の感染者が確認)

      

  
不要不急な渡航は極力控えたいのだが、「ニッポンを売る!」ために今日も多くの皆さんがチャレンジする以上、私に出来る事があれば何か役に立ちたいと気合を入れている。

        
出発の空港は、ソウル行きが若干目立つものの概ねガラガラ状態。     

         
特に僕の搭乗した台湾・香港便は、数十人程度でほとんどが空席。
つい数ヶ月前のように座席予約も難しかった時とでは大違い。

   

Dsc_28190_2

       

これまでなら、機内サービスの便宜上なのか重量バランスのためなのか、少ない乗客を集中的に集められて座席を決められてたように記憶しているが、今日ばかりはポツンポツンと大きく間隔を離してバラバラに座席を振り分けられている。

   

そう、
万一感染嫌疑者が現れたら、前後3列などの座席の乗客も同時に隔離されるかも知れないんだし。

     

機内では、台湾衛生当局が発行した新型流感に関する注意喚起の一枚ビラが配られた。

   
Dsc_28070

       

内容は、うがい・手洗いの励行、眼・鼻・口での接触感染の忌避、生ものを食べない、海外での濃厚感染地区に近寄らない、帰国時に不調の場合は検疫所に通報する、自分で7日間は健康観察を行う、などが記載されている。

   

実は、前日(21日)台湾でも感染者が初めて確認されたのである。世界で第41番目の感染確認だそうである。(報道より)

   
Dsc_34830

     

18日にニューヨークから香港経由の便で台北の国際空港に入国した外国籍の医師だそうで、近隣座席の乗客や乗務員が濃厚接触者として追跡調査されたようだ。

    

   
 ゲホ、ゲホゲホっ!!

    
     

 ギクッ!

  

機内のどこかで誰か咳してる!!

    
  

その音を聞いただけで過剰反応してしまう。
   

やな心理状態。自分が嫌になるとき・・・。

   

     
2003年のSARSの時と違うのは、日本が比較的多量発生国であり、アジア各地の方が警戒していること。

   

なんとなくだが、申し訳ない気持ちもある。

     

SARSがアジア各地で発生した時、日本には中国や香港、台湾からの来訪者を露骨に嫌がる一部の人や三流マスコミがあったことを思い出す。

    

今日はわが身!?

      

     
いよいよ台湾の空港に着陸だ。

    

さあ、どんな水際対策が採られるのだろうか?

     

チョッピリワクワクしながら、身構えて臨んだのだが、

       
何にも無し・・・アレレッ!

     

サーモグラフィーのカメラを通るいつものアレと変わらない。

     
Dsc_28220
WTO指定の第5フェーズであることを通知

      

違ったのは、パスポートのチェックの時に、滞在先の詳しい住所を訊かれたくらい。

    

    
概ね普段と変わらない。

   
Dsc_28270

    

   
  
しかし、全くいつもと違う事が・・・。

     
    
たまたま、降り立った時間がそうだったのかも知れないが、

空港に人がガラガラなのである。

    

Dsc_28320
    

    
入国審査も並ぶ必要なし。

   

荷物引き取りカウンターも税関チェックでも降機客が少ないのである。

     

いつもならごった返している事が多いのに。

   
   

異様な情景。

   
Dsc_28350

    

      

きっと経済損失の方が大きいに違いない。

   

観光業の占める割合が大きい東南アジアなどの国は戦々恐々なんではないか、などとつい考えてしまう。

           
日本の観光業にとっても国内だけでなく海外誘客にも影響があるだろうことは容易に想像できる。

         
  
地場産品の輸出も観光誘致、投資誘致も足踏みしなければいいのだが。    

     

      

「ニッポンを売る!」行動は、

こんな予測外の課題といつも隣りあわせ

    
   

だから海外への挑戦は危険だからやらないという考えもあっても
いい。

     

      
これからも、経済も、文化も、環境も、そして未知の病原菌だって
世界中を駆け巡り続ける事をどう観るか? である。

      

             

一枚の看板が示すドラスティックな変化

     
今年に入って5回台湾に行っているから、
毎月1回のペースということになる。

    

さかのぼること、1月に今年初めて台湾に行ったときのこと。

   
    

空港に降り立った後、いつものとおりパスポートのチェックを済ませ
入国管理(イミグレーション)を過ぎた直後、
なんと言うことのない一枚の看板を見つけて
僕はアッと息を飲み込んだ。

      
    

ああああああああああああああああっ!!

     

    
Dsc_5186

    

     
    
同行の日本人の方が不思議そうに僕の驚いた顔を見つめる。
      

「一体どうしたんですかァ??」

      

      

そう、中国の民間航空会社の広告だ。

    

Dsc_5187

     

台湾の民用空港に大陸の航空会社の看板が掛かっている。

        

     

     
一昔前のことを知っている人には信じられない驚愕の事実

       

      

そう、昨年3月国民党の馬英九氏が総統選を制し、
8年ぶりに政権交代が実現した結果、
12月に大三通が実現したのであった。

    

Dsc_5193

      

大三通とは、それまで断絶されていた台湾本島と中国大陸との間の通信、通商、通航の3つの分野での直接往来が解禁になったのだ。

    

(一部金門島などの離島との直接交流は2000年に解禁されていて、
これを小三通と呼ぶのに対して「大三通」と呼んでいる)

    
    

1949年以来の断絶からだから、長年の案件となっていたのである。

     

Dsc_5588
空き室、貸家も目立つ台北の繁華街
大陸との経済交流復活に期待を寄せる・・・

       

         

私が最初に台湾を訪問したのが1980年だったが、
その頃はまだ台湾は戒厳令下で一触即発の可能性も残っていて、
中国へ渡航するのにパスポートに台湾の入国スタンプが押してあると、中国側では入国を拒否されるとの理由から、当時は特別に
別途、一次パスポートを取り直してから、そこに台湾のスタンプを押してもらっていたくらいである。

    
     

また、香港経由で中国大陸の人が台北の空港に降り立っただけで(降機しなくても!)、中国では大問題になり政治犯になってしまうというので、とても気を遣った記憶もある。

    

Dsc_5607
この日も台北の街はバイクであふれ返っていた

    

    
    
そのくらい、つい最近まで大陸と台湾との間は緊張していたのに、
あっという間に交流解禁となったのだ。

    

だからこの空港での一枚の看板の意味するところは、
知っている人にとってはとても衝撃的な出来事のだ。

      

   
Dsc_8567
相変わらず寿司の人気は変わらない・・・

    

     
   
海外では、予想外のことやかつての常識だったことだって
ドラスティックに変わり得る
ことをまたひとつ体験した。

     

     
   
静かに変わる日本とは様相が大きく違うことをまた学んだのだった。

         

 
Dsc_5624
台湾は本当に軌道修正をしたのだろうか?

        

在りと無し(その2)

                
(前回から続く)
    

縁結びというといつも思い出す場所がある。

   

僕は「ニッポンを売る!」ミッションのために台湾に行くと、
必ず立ち寄る定点観測のポイントがいくつかある。

    

そのひとつに、乾物問屋街がある。

   
Dsc_2368

  
Dsc_2655
“批發”とは卸売りのこと 

     

ここは、高級食材・業務用食材のほか、漢方薬草や健康食品までそろえている店もある。

   
Dsc_2310

    
   Dsc_2297

  
            

いつも興味を持った店に入り込み、話を訊くのが僕の習い性。

      

Dsc_2449

   
   Dsc_2341
   北海道はここでもブランド

   
Dsc_3969
これが本物の日本産ならチャンスかも・・・

    
    

と、今回の話題はだから、市場の話はまたいずれにしよう。

    

この卸売街の一角に、小さな道教のお寺がある。

    

Dsc_2272

     
Dsc_2288

         

台湾全土にはこのようなお寺が散在しているから、一見何ということはないのだが、いつここを訪れても、若い人たちで一杯なのだ。特に若い女性が大勢お参りに来ている。

    
Dsc_2280

   

   
Dsc_2228

    

そう、日本で言えば、先回紹介した出雲大社や京都の地主神社のように、結構有名な縁結びの神様なのだ。

       
    
     

もっともメインは、城隍爺という街を災害などから守る神さまで多くの人たちに信仰されている。

    
Dsc_2283
城隍爺   
          

Dsc_2167

         

      

でも、おそらくこの賑わいは、もうひとりの月下老という神さまに願い事をするためなんだろう。

      
 
Dsc_2152

    
    

月下老人は、以前日本でも結婚式のスピーチなどで、新郎新婦の仲を取り持った仲人さんのことを月下氷人などと呼んで文才をチラ見させている人がいたくらい、結構有名な中国の話に登場する。

   

皆さんは知ってましたか?

      
   

Dsc_2183

         
      

結ばれる男女は、生まれた時から赤い糸(紅絲線)でお互いの足首が繋がれている伝説  と言えば、多くの人が知っているのでは?
   

(日本では小指で結ばれているということになっているようだが、物語ではそうなっていない。足首ではロマンチックじゃないからかな)
    

    

この縁結びを司る神様が月下老で、手には誰と誰とが結婚すると
冥界で決められた婚姻簿とその二人を結びつける赤い糸を持ってらっしゃるのだ。

      

         
「続幽怪録」という唐代の伝奇集からの出典らしい。

      
Dsc_2262

   
Dsc_22481

   
     

とても短く、ほのぼのしてロマンチックなストーリーだから、下記のサイトなどをのぞいて読んでみては如何?
    
http://www.katch.ne.jp/~kojigai/gekkarou.htm

     

      
話は戻って、まあ沢山の善男善女が真剣な面持ちで参拝している。

  
      
Dsc_22141

  
     Dsc_22181

   
     

まだ見ぬ相手を探すのか、憧れている人との成就なのかは定かでないが、未婚の人にとって最大の関心事のはず。
     

      
Dsc_3891
日本人の参拝も多いのだろう。このような説明書きも。
親切にも、好きな人がいない場合のノウハウについてまで…

      
     

一体、赤い糸は誰とつながっているんだろう?

    
夢見る乙女たちは、足首を撫でながら思いを馳せているのかな。

         
        

お守りには赤い糸と鉛製のコインを入れるのがお決まりらしい。

    
Dsc_2205

   
   Dsc_2207

      

なぜ鉛なのかというと、鉛という字の読みがチエンで、と同じ発音でという意味があるからだ。

      

考えてみると、鉛のもうひとつの読みでイエンとユエン(縁)でも韻を踏んでいるゾ。

   

いずれにしても、繋ぐ? つなぐ? 縁?

     

そうそう、僕の今年のメインテーマ、「連携」ではないかッ!!

     

Dsc_21201
        
お寺の入口では“平安茶”という甘茶のような飲み物が無料で振舞われている。赤ナツメとクコ、そして祈祷された砂糖が材料だとか。

砂糖というのは、人を縁付け、またその甘さが人の心を暖かくする物だと書かれている。

       
    
   Dsc_2116

  
 Dsc_2113 

   
          

       
次回、台湾に行った時は、ぜひもう一度、月下老さまにお参りしよう。

    

     

「地方の元気つくりのため、農商工連携で多くの縁が結ばれますように・・・。」

     

僕も、これからの厳しい時代、もっと農・商・工業の現場に入って、赤い糸を結び廻る活動に汗を流さなければいけないな。

    

      
月下老さまに願いを込めて!

     

でも、まさか旧暦10月の神無月で出雲の全国会議に出張なさっている訳、・・・ありませんよね!?
                                 (シリーズ終わり)

       

在りと無し(その1)

    
旧暦の10月は“神無月”というのは誰でも知っている。

   

なぜ神(かんなづき)と言うのかも結構知られているお話し。
    

日本全国の八百万(やおよろず)の神様が毎年、旧暦の10月、島根県の出雲大社に集まるので、すっかり神様がいなくなってしまうため神無月と言うのだ。

    
Dsc_8416

    
だから、というか、しかしながら、ここ出雲地方だけは、10月のことを神在月(かみありつき)というのだそうだ。
    

考えてみればそりゃそうだ! これは面白い。知らなかった。

     

出雲の地に降り立つと、確かに神様がいらっしゃるような不可思議なパワーを感じる。

   
Dsc_8992

   
Dsc_9044

   
Dsc_8328 

       

修験場のような険しい感じでもなく、穏やかで、それでいておおらかな霊気のようなものを感じるパワースポット

   
   
Dsc_8468

     

旧暦の10月10日に全国から神様たちが出雲に集まって来て、いろいろお諮りごとをする、今風に言えば全国サミット会合のようなものか。
  
   
下界でも、最近やたら世界のリーダーたちが集っている。

       

   
Dsc_8658
大国主命(おおくにぬしのみこと)様だろうか?

   

そのテーマのひとつに縁結びがあるらしい。

         

縁結びと言うと普通、恋仲、男女の仲を指すが、もともとはあらゆる全ての人々の様々な縁を結ぶものなのらしい。

   
      
Dsc_9007

          
それでも出雲大社では、なぜか若い女性が真剣な面持ちで本殿で参拝している。

   
Dsc_8621

        
Dsc_8672
願いよ、届けぇ~ッ!

    
    

また、大しめ縄の下では、若い人たちが、一生懸命に小銭をしめ縄めがけて放り投げている。これがしめ縄に刺さると、願いが適うのらしい。

    
Dsc_8696

   
Dsc_8704
よ~く見ると、小銭が刺さっている

    

これを信じて懸命になっている青年たちを見て微笑ましくも、チョッピリ羨ましい・・・。

   
    Dsc_8701

      
    

ちょうど婚礼の場面にも出くわした。

   
Dsc_8767

   

おめでとう !!

    
      

そうそう、男女の仲の縁結びと言えば、いつも思い出す所がある。

     

はるか数千キロ離れた台湾にも有名な縁結びの神様が祭られていて、いつも若い女の子たちで賑わっているあの場所のことを・・・。

   

Dsc_2277

                         

                               (次回に続く)

                

太陽の子

         
(先回より続く)

もうひとつ、予想外の出来事が起こったことも紹介しておこう。

     

    
この写真をご覧あれ。

  
Dsc_3404

   

あの初物が東京市場で20万円という破格値をつけて大いに話題となった宮崎産マンゴー「太陽のタマゴ」が今回、台湾にも出品された。

   

化粧箱入り2個で5688元(新台湾ドル)。

     
Dsc_4936
マンゴー通の台湾人曰く「白い斑点がはっきりしていて多いほど甘くて美味しい。これはスゴイ!」

      

このとき1台湾ドルが約3.53日本円だったから、
     

およそ日本円で約20,000円なりィ~っ!?

     

       
驚くのはまだ早い。

ここ台湾は、高級マンゴーの名産地なのである。

    

同じこのお店で、「愛文マンゴー」というブランド品が同じく2個で89元。

   
Dsc_3890
ここは高級店舗でだから、これでもお高いのだ

     
愛文(中国語の発音でアイウェン)マンゴーというから、おそらくアーウィン種マンゴーの音訳ではないだろうか(未確認)。俗に言う果皮の赤いアップルマンゴーである。太陽のタマゴと同じか兄弟分にあたる。

    

日本円で約314円!?

   

なんと宮崎の太陽のタマゴの64分の一である。

    

これが、一般の果物屋となると、さらに600グラム(およそ一個分強)で29元(約102円)なんていうから、もう比較のしようも無い

   
Dsc_4883
台北市内の地場スーパーでも愛文マンゴーは人気

    

このようなマンゴーの本場中の本場、しかも旬の真っ只中のシーズンに約60倍の値段で殴り込みをかけたことになる。
    

なんという怖いもの知らず!!

    
Dsc_4581
青果市場でもこのシーズンの中心商品だ

  
Dsc_4576
シーズン真っ盛り

   
Dsc_4624
              

もちろん日本でも台湾産愛文マンゴーはすでに輸入されている。

  
日本が攻めて(輸出)も攻めなくても、だ。

      
    

     
さて、売り場では・・・

多くの買い物客が太陽のタマゴの前で足を留めている。

    
Dsc_3426

        

「5688元だってよッ! 一体どういうマンゴーなの??」

   
これだけで、もう宣伝広告としては成功。

     
    

「飛行機で運んでくるからかしら?」

       

そういう間違った憶測をするお客様には、僕もついシャシャリ出て解説したくなる。

     
「いえいえ、そうじゃあないんですよ、奥様」
     
   

「じゃあ、なぜなのか教えてよッ」
   
       

「これは完熟マンゴーと申しまして、実がつくと網で吊るしまして、自然に落下するまで木の上で完熟するまでじっと待つのでございます。」
    
    

「しかも、糖度は15度以上を保証、大きさや外観の美しさにも厳しい規格がございマスもんで。」
   

       
「ヘエ~ッ、そういうもんなの???」

       
僕の日本人訛りの中国語の説明を聞いて解った様なわからないような表情をして、食べてはみたいがとても手が出ないという複雑な、でもあっさりと諦めの面持ちをする。

     

それが普通というものですよ。奥様。
    

私たちだって、本気で売れるとは思っていませんから・・・。

    
          *       *       *

 
    
さて、知事来訪の前日、地元台湾のテレビ局3社が、宮崎フェアを取材に来た。
       

「ニュース的」に注目されたのは、やっぱり太陽のタマゴ。

   
Dsc_3970

     
        
もう足が地面に張り付いたかのように、商品を前にして動かない。

  
           
Dsc_4004
    
Dsc_4095
太陽のタマゴの特長を正確に伝える絶好のチャンス  
    

      
その日の晩に早速、台湾中にオンエアされたらしい。

      
Dsc_4190
    
Dsc_4199

     

なんと翌日は、ニュースを観たと思しき人たちが、朝から次々と売り場に現れ、携帯電話やデジカメでパチパチやっているではないか。効果抜群。

   

シャワー(集客)効果だ、
人さえ集まってくれればそれでいい・・・

    

    

などと思っていたら、そのうち、売り場から大きな拍手が湧き上がった。

   

なんとお買い上げのお客さまが現れたのだ。

       

ウッソーぉッ!!

      

にわかにフロアがざわめいた。

      

どんな人なのかすぐに観察しようというのが僕の習い性。

    

はっきり言って、どうみても金持ちとは思えない格好の家族連れだった・・・。
     

そう、台湾は、他の国や地域と違って、お金持ちなのかどうかは着ている服装など外見からなかなか判断がつかないことが多いと言われている

    

          

それからは売り場も大騒ぎ。

   

さらに、東国原知事の来訪を挟んでこの2日間で用意した6ケースが

       
なんと完売御礼!!
   
    

フェアは始まったばかりで会期を10日も残していると言うのに・・・
   

一番驚いたのは、話題の種になればと赤字覚悟で仕入れた地元の卸し屋さんだった。

    
   
「こんなことなら、もっと沢山仕入れとくんだった!?」
   

とウレシイ苦笑い。
             

後の祭りとはこのことか。

    
    
これはもう説明も分析もしようがない。
         

ただただ、売れたという事実があるのみ。

      
          

Dsc_5214_2
台湾産も頻繁に補充される

              

物事はやってみなければわからない・・・。

   

自称海外販路開拓の専門家として、こんな結論しか出せないのが悔しいが、だからこそチャレンジ人間がチャンスを迎える時代になったのだと実感した。
       

もう既存の理論や理屈じゃ簡単に計れない。

    
Dsc_4948
今が一番美味しいとされる日向夏も好評だった

     
    
少々の信念と行動力と知恵と忍耐力を備えた、
日本では「変わり者、非常識」と呼ばれる僕等のような人間にもわずかの光が当たるようになった、そんな時代が訪れているのかもしれない。   
        
          
大相撲でもテニスでも野球でもサッカーでも。
                
       
     
「変わらずに生き残るためには、変わらねばならない」
     

とは、最近ある日本の政治家が引用した映画の一節だ。

    

Dsc_6350

    
     
もちろん僕も未だに太陽のタマゴを食べたことは無い・・・。
  
                            (シリーズ終)

    

海外でも県民総力戦を見た

(先回より続く)

     

已售完!   売り切れました

   

即将售完  まもなく売り切れ

   

いくつかの商品でこんなポップが張られている。

   
Dsc036301

   

まだ開幕して3日目だ。

   
Dsc_6389

     

東国原宮崎県知事の台湾訪問は、確かに台湾でも大きな反響を呼び、農産物や地場食品のプロモーションに大きな追い風の役割を果たした。

   

Dsc_5899
平日の夕刻、週末の午後は宮崎目指して買い物客でごった返した

    

    
しかし、それだけが原因ではない。

    

今回、台湾でセールスしている宮崎県の生産者やメーカーの皆さんは、これで2回目、3回目、あるいはそれ以上の回数を重ねた海外販路開拓挑戦者が多い。

   
Dsc_5893
台湾の消費者行動を観察する絶好のチャンス
       

     

半信半疑で始めた海外での販売活動も、初めての時は失敗の連続で思うように売れずに諦めかけていたそうだ

   
Dsc_6500
攻めの姿勢の業者さんは言葉が通じないことなど障害に感じない

        

それでも、毎回試行錯誤を繰り返し、修正や改良を加えて挑戦しているそうだ。

   

もちろん今回もまだまだその一環と謙虚。

      

Dsc_3762_2
海外出展に利益だけでなく明確な戦略を持つこの社は着々と成果を上げている

    
   
Dsc_3771
見よ、この黄金の輝きを!
台北にも多くの固定客が楽しみにするようなった

     
Dsc_3794
子供のおねだり - どこの国も一緒

    

        
3ヶ月前にも行われた販促事業の出展ではわずかに一個しか売れなかった商品が、今回は始まって二日目に準備した商品がすべて売切れてしまい、急きょ日本から送ってもらったという方もいる。
    

Dsc_5773
事前に周到な準備と検討を重ねて予想以上の成果をもたらした

   

さらに系列の香港の複数店舗での取り扱いや地元台湾でのテレビショッピングへの出店をプロデューサーから直接申し入れられる業者もあったと聞く。

          

わずかふた月のあいだで、先回の経験を徹底的に総括して販売方法に大幅な改良を加えたと言うのである。

  

決して豊かでない経費をひねり出して、決断して準備を行ったのだという。

   
        

    
Dsc_4989
支援サポーターの専門家もハッピを着て終日現場で応援した

    
        

    
               

よく一度や二度の物産展で同じやり方で臨み、その挙句結果が出ず、
   
    
「社長の独断で輸出なんてするけど、巧くいくはずないんだ」

「この国の消費者には通用しない」

「経費がすぐにかさんでしまう」

「自治体や○○会はその後何もしてくれない」

   

などとベストも尽くさず、工夫も改良も加えず自助努力を忘れて軽口をたたく出展者の愚痴をよく聞くが、そんな人たちに爪の垢でも煎じて飲んでもらいたい思う。

      

国内だって販路の新規開拓は大変なはずなのに。

    
Dsc_4325
僕も好物なからいも団子(ねりくり)も台湾初上陸だ

     

確かに、今回の宮崎のケースは知事効果が大きかっただろう。

      

しかし、その効果と言うのは宣伝の面でより、各チャレンジャーの攻めの姿勢と売れる商品作り、売れるアピール方法について一人ひとりが真剣に取り組むようになったことの方が大きい。

  
県庁などの自治体、そして支援団体による現場密着型の緊張感を持ったサポートも端から観ていて出色であった。

   
Dsc_6429
地元台湾の販促支援者(パートさん)とのコミュニケーションも重要

       

まさに県民総力戦が、海外でも発揮され始めた証しなのだ。

     

     
オリンピックに先駆けて、

「頑張れ、ニッポン!」

   

トップセールス in Taiwan

(先回から続く)
   
広い会場がどよめき、十数台はあるテレビカメラが一斉に一点にフォーカスを始める。

    

Dsc_6030

     

スポットライトを浴びたその「」は、どよめく会場の緊張感を和らげるようにおとぼけの姿勢で舞台に上がる。

   
   

皆さあ~ん、こんにちはッ、ニイハオ~ッ!

   

そう、トンクオユアン先生(東国原英夫宮崎県知事)の登場だ。
   

   
Dsc_5982

    
   
会場はどっとざわめく。

   

  ここは日本だったっけ???

       

日本人も大勢いることはいるが、台湾の人たちのほうが圧倒的に多いにもかかわらずこの反響とは。

    

聞けば、知事がかつてそんまんま東と名乗っていた頃、台湾でも「東東(トントン)」の愛称で親しまれており、4~50代の人には結構知られているそうなのだ。

  
Dsc_6185

         

ステージでの反応が予想より凄かったせいか、知事のスピーチもやや早口で、もしかして少々緊張気味?

   

前方の台湾の親子連れが興奮してしばらくハシャいでいるためか、
「なかなか話し辛いですねえ~」と間をおくところはさすが。

   
Dsc_6027

     

会場が落ち着いてからは、ご自慢の宮崎の観光と物産のPR。

     

いつもテレビで聞き慣れている滑舌の良い高めの声のトーンで、とても聞きやすい。

   
Dsc_6001

   

宮崎県と今回物産展を開催している百貨店との長年の付き合いの歴史にも触れ、台湾の消費者の気持ちもグッとつかんでいるようだ。
   

いいぞ、いいぞッ! その調子。

    
そのあと、地下食品売り場での宮崎物産展の開幕式典に場所を移す。

     

これまたおどけて壇上に上がるが、勢い余って、合図の前に腕が紐に触れてクス玉がとんでもないタイミングで割れてしまい会場は大爆笑

   

    
Dsc_6114

   

東国原知事ならこれも大きなプラスポイント。
   

      

   
Dsc_6122
タイペイでも大盛り上がりで “ア、ハプニンGoo~ッ” 大爆笑

    

Dsc_6161
お得意の口アングリポーズで、宮崎特産の「日向夏」を宣伝

     

式典の後、物産展会場を廻るも、予想をはるかに超えて積極的な台湾のテレビカメラに取り囲まれ、視察することができず引き返す一幕も。

   
Dsc_6170

     

とにかくフロア中は大騒ぎ。

   
Dsc_6193
もみくちゃにされて大変

     

日本より凄いんじゃないないのだろうか、と思ってしまうほどのフィーバー振りだ。

   
Dsc_6205
それでも宮崎からの販促応援部隊にねぎらいの言葉をかける知事

   

もちろんここタイペイでも分刻みのスケジュール。

   

あっと言う間に会場を後にする。

   
Dsc_6183
ココやがハッピ」もちゃんとお召しだ

     

台風一過といいたいところだが、物産展会場はその後も閉店まで途切れることなく多くの買い物客でごった返すのだった・・・。

   
Dsc_6252
さっそく観光コーナーでも若い女性たちが次々とパチリ…

   
Dsc_6274
取材の嵐・・・  台湾全土に繰り返し繰り返しオンエアされる
   

   
この日も新聞、テレビ、雑誌の報道陣が地元台湾、そして日本から大挙してやって来た。

   

   
Dsc_4153
地元台湾のテレビ局が5社も

   

この私にも日本のテレビ局2社、新聞社、そして台湾のテレビが3社、新聞社3社からインタビューを受けた

   
Dsc_6088
この日の模様は、日本からのテレビクルーにも取材していただいた

   

     
いつもながら、地元台湾のTV局のカメラが廻っている前で、中国語でのインタビューは緊張しまくってちっとも慣れることが無い。

 
オンエアされたニュース映像を見て、いつも赤面する。台湾中、日本中に恥をさらしている。
    

それでも必死で売り込み支援のために日本の魅力をアピールしているつもりだけれど。

 

      

東旋風は、海を渡ったここ台湾でも吹き荒れた。

   

恐るべし、ニッポンMIYAZAKI !!

                            
                             (次回に続く)
     

結ぶ・つなぐ

(先回から続く)
   
いつもと違う、そんな台北の街の一角で、なぜか聴き覚えのあるリズミカルな和太鼓の音。
   

日曜日の昼下がり、大勢の群集が食い入るように舞台を見つめている。

   
Dsc_5901
    

見ればなんと、宮崎・響座の皆さんではないかッ!

    
Dsc_5800

   

心に響く音色だけでなく、その力強い動的パフォーマンスは、海外の人たちにも全く同じように感動が伝わっている事が判る。

   
Dsc_5940_2

   

なぜか僕自身が日本の誇りを感じる瞬間でもある。
      

ばちさばきが一瞬止まるたびに大きな拍手が沸き上がるではないか。
    

  
Dsc_5907
   

もしかしたら、この台湾の人たちの方がホンモノ日本文化の素晴らしさや価値を認識しているんではないかとさえ思ってしまった。

    

演出の中心は株式会社響の岩切社長だ。

  
Dsc_5919
岩切さんの熱演

     

地域資源活用プログラムで日頃、同社にお手伝いをしていることもあって、まさか台湾で岩切社長の演技を拝見できるとは信じられない。

      
   
Dsc_6604
誰もが眼にした事があるこの知事イラストの生みの親・・・

    

台北一帯の空気が響座の太鼓によって、まるで目に見えるかのように躍動している。

  
Dsc_5970

    

和太鼓のパフォーマンスと同様、岩切社長のビジネスずば抜けたスピード感と際立つセンスが特長だ。

  
Dsc_6898
今年1月、福岡で行われた地域資源活用ビジネスマッチング事業で
見事なプレゼンを披露する岩切社長

       

万来の客席からの長い拍手のあと、
    

司会者が

本日のもうおひとりの大切なお客様の登場です! 

      
とのアナウンスに、会場はさらに大きくどよめき始めた・・・

                                   
                                  (次回に続く)