極東ロシアでも、こんなに物資が豊富だったのかッ!
海外で初めて訪れる街の場合、
必ず足を向けるのが地元の食材などを扱う庶民の市場を見学することにしている人は結構多いのではないだろうか。
かくいう私も必ず市場に足を運ぶ。
どんなにタイトな日程でも、隙間時間を狙って。
ウラジオストクを訪れた時も、無理に手配をお願いして、数箇所の青空市場や近代スーパーマーケットなどを視察することができた。
沿海州政府前の広場でも、ちょうどこの日は青空市場が開かれており、多くの買い物客で賑わっていた。
馬鈴薯やタマネギやビーツ(砂糖大根・赤甜菜)などの根菜類も豊富で、葉野菜や菌茸(キノコ)類、果物もとても種類が多い。
最近、中国からかなりの量の農産物が輸入されているということで、ますます種類も充実しているということだ。
パッケージを見れば中国産らしいことが判る
中国東北部の吉林省や黒龍江省、遼寧省などから生鮮野菜類が流通しているようだ。
瓜やスイカなども中国産なのだろう
これにより、ウラジオストクの市民は急にいろいろな種類の農産物や食品、雑貨を手にすることが出来るようだ。
しかし、ウラジオストク日本センターの所長さんの話では、
2005年11月に吉林省の化学工場で爆発事故が起こり、大量のベンゼンが松花江からアムール川に流れ込んだ。
ハバロフスク市が緊急事態宣言を発令し、付近一帯が大パニックになった事件をきっかけに、中国産農産物の安全性についても、ネガティブな情報が市民の間で飛び交うようになり、富裕層を中心に少々高額でも安全な食品を手に入れようとする傾向が続いているという。
安全といえば、日本産では・・・。
ロシアでも口コミは重要な情報交換の場
それにしても、市場を散策してみると、青果物のほかにも、名産の蜂蜜や水産物、肉類、木の実などもたくさん出回っており、市民の豊かな生活をうかがい知ることが出来る。
この赤い実はなんだろう?ジュースで飲んだがとても美味しかった
ヒマワリの花? どう使うんだろうか。
ウラジオの特産と言われるハチミツ
とにかく種類が豊富
訪問先でも、極東ロシア最大の日本食品輸入商社や関連企業と面談し、最新の食品流通事情を知り、多くの情報を集めることが出来た。
インスタント食品や製菓、調味料など、日本ブランドの食品も売られている。
そして、新潟、青森、秋田、島根など日本各地の農産物もロシアに向けて輸出にチャレンジしているところがいくつもあることも知って、期待に胸が沸いた。
一定比率の高額所得者を中心に需要が起こり始めているのだという。
もうすぐ日本産も・・・
もともと親日的で、船員の多くが日本の港に寄港しており、自動車や電気製品など日本ブランドの価値を多くの市民が認知していることも、チャンスの背景にあるかも知れない。
こんなレベルの商品の横に、もし日本のブドウやモモを並べたら・・・
市場を歩き、現地在住の方のお話を注意深く聞いていると、本当に多くの情報を得ることができる。
ソ連時代の残り香が・・・
<(画像はいずれも昨年9月に撮影)
田中 豊
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溢れる食材とたくましく美しいロシアの女性の写真、堪能しました。
市場はいいですね~、ロシアの活力を見た思いです。
ラッさん コメントありがとうございます。これらの写真を見るだけではロシアのイメージ変わりませんか?しかも、ウラジオの人たちは、とても日本びいき。一体、国内のロシア報道どうなっているの?と言いたくなります。やっぱり現地に足を運ばなければわからないかも。
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!