みんなどこかで動いてる(その2)

                       
(前回から続く)

    

先月22日の台湾タイペイ。
               
    
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雨季もとっくに明けているという風情で、
強い日差しと夏の雲。

   
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台湾最大の食品展示商談会「台湾国際食品展・フードタイペイ2011」が今年も開催された。

     
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会場となった台北南港展覧館

   
   

僕が初めてフードタイペイに参加したのは、2000年だから、
もう11年も経つんだ。

   
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2000年当時の様子  会場の場所も違っていた

   
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2000年6月撮影

     

その頃は、まだ日本からは台湾進出の日本企業ぐらいのもので
まさか日本の各地がこれほど熱心に売り込みに来る時代が到来するなんて思いもしなかった。

    
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2000年当時の会場

    

     
今年も、台湾の有力企業、政府はもとより、
世界各国から、アツい台湾市場の旺盛な胃袋を目指して
熱心なプロモーションを展開した。

    
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台湾館  農・水産・畜産など重点政策が伝わる

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牛肉が輸出できるアメリカは、台湾市場開拓にも非常に熱心だった

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今年3月に行ったスペインも国を挙げての力の入れようだ

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日本の良きライバル韓国は、非常に熱がこもっていた。軽快なK-POPがブースに流れる

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辛ラーメンにとっても台湾は取りこぼせない重要なマーケットだ

    
        

我らがニッポンも、JETROと交流協会の強力支援のもと、
複数の自治体、企業がブースを構え、台湾をはじめとするアジアのバイヤーとの商談を繰り広げた。

   
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僕は、今回宮崎県から参加した皆さんの応援団として参加した。

    

事業者の皆さんは、これまで忍耐強く培ってきた3~4年の経験を生かし、更に一歩ステージアップを目指そう!という志を打ち立てて臨んだ。

   

「なぜわが社はこの商談会にわざわざ参加したのか?」という原点をしっかりと確認し、帰国するまでに何を得てくるかという目的意識を明確にしたのだ。

   
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その努力の結果、参加6社皆さん全社が、想定以上の成果を収められたのだそうだ。
   

のだそうだ、というのは、
実は、僕はサポーターであるべき人間なのだが
開幕の日の昼過ぎでさっさと会場を後にして台南に行ってしまったから。

    

なんと無責任なコーディネーターなんでしょうねぇ。

          
でも実を言うと、もう開幕前から、皆さんの気合と準備状況を見ていて
これで大丈夫だ、と確信していたからでもある。

   

Dsc_5594いつも本ブログに元気なコメントを寄せてくださるKIMURAさんのブース。様々な工夫があちこちにちりばめられていて大注目を浴びる。同じくコメントをくださるAYAさんのプロデュースによるもの。KIMURAさんは、台湾・香港では、困難と言われる定番を早くから勝ち取り、着々と業績を挙げている。その努力は並大抵でないのに、一見、楽しそうにやってるからすごい。        

      

      
原発事故、あるいは口蹄疫や新燃岳の噴火などの風評被害の大逆風で
今回は皆さん、今までのやり方じゃ駄目だ、と気合の入り方が違っていた。

  

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試食のノウハウも完璧。タイミング、ポジション、コミュニケーション・・・。
経験が生きる時。

   

    

ブースの統一感、商品の絞込み、互いの協力、地域の売り込み、
そしていくつかの重要なノウハウである目的意識の設定法…を心に期していた。

  
   
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i padを用いた営業プレゼンが、ここでも発揮するとはビックリ。

           

もちろん事後のフォローアップに突き進んだことは言うまでもない。

        

       
この事業者の皆さんの頑張りに加えて、宮崎県、宮崎物産貿易振興センターのスタッフの強力バックアップも見逃せない。

         

関係者の皆さん、風評被害の逆風下にあって、先んじてよく行動を起こし、
そして熱のこもった真剣商談
、本当にお疲れさまでした。

         

これからも益々、楽しくも緊張感を持った販路開拓に挑みましょう!
                             (次回に続く)

     

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台湾企業のブースには、「今を切り取る重要なキーワード」が盛り沢山
   
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世界中で「安心・安全」は、もう当たり前。日本の専売特許ではなくなった
    
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台湾では可塑剤混入食品事件が大問題に。検査証明書の提示が必須の様子
    
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バラエティーに富む林産品のコーナー。林業輸出の大きなヒントとなった
     
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台湾の醤油メーカーにも、ゆるキャラが
    
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改めて明確な目的意識と継続力の重要性を感じた
                    
                  

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。