デパート催事から情報収集

福岡のデパートで「博多うまかもん市」が開催されている。
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福岡商工会議所の主催による
今年で23回目になる恒例の食品催事で、
和洋菓子、調味料、明太子、ラーメン、惣菜など
福岡の食品関連企業が多数出展している。
私は、九州の食材を
香港や台湾、韓国、中国へ輸出する
支援サポートをしている関係上、
どうしてもチェックしておかなければならないイベントなのだ。
海外の日系デパートやスーパーでは
頻繁に日本食品を集めたフードフェアを企画するからである。
「どうしたら九州や博多について情報発信ができるか?」
「注目されるフェアはどう演出すべきか?」
「フェアを通じて消費者ニーズを調査したり、
掘り起こすためにはどうしたら良いか?」
など、テーマや仮説を持ちながら、観て廻るのである。
輸出の安定化のためには、一時のお祭り騒ぎではなく、
定番商品として日常的に売り場において頂くことを
最大目標にしているが、
海外催事も、市場開拓のためには
有力な戦術のひとつとなっているのだ。
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台湾での食品フェアの筆者。自らハッピを着て売り場に立つことも…
正月も明け、次のバレンタイン商戦までのこの時期、
やはり目に付いたのは、
「イチゴ」を食材として
和洋菓子メーカーはいろいろ工夫していることである。
海外でも日本の農産物を売る場合、
ただ商品を並べただけでは
売れ行きにも限界がある。

「新しい食べ方の提案」
がなされていなければならない。
また、福岡の主だった有名ホテルの
デザートや惣菜の出展が目に付いた。
ホテルも、新しい販路開拓にチャレンジしている様子がわかる。
国内、しかも地元で開く食品催事と
海外で行なう催事とでは
商品扱いから企画、運営に至るまで
異なることも多いが、
「定番輸出を目指すためにも、
近いうちに必ずこのような人気催事をアジアでも実現してみせる!」
と秘かに誓うのであった。

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。