ここにも人情あり

             
ンガポールはとても綺麗な国だが、どこかマナーや秩序に厳しいところ、というイメージが強いらしい。

   
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街全体が綺麗だ。いや、キレイ過ぎるのか…?

   

イギリス流に培われた法秩序や安心安全と引き換えに、アジア流の面白さを求めるツーリスト感覚では物足りないという人が意外に多い。

    

確かに、ガムは販売することも噛むことも禁止だとか、他の国に無い変わった罰則があるため、窮屈そうだという感じがしない訳ではない。

   
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シンガポールの反則規定をモチーフにしたTシャツ
           

喫煙やポイ捨てだけでなく、動物への餌やりや地下鉄内での飲食も罰金。
         
トイレで流さないとかエレベーター内でのおしっこなどにも罰金が???

    

    
五つ星ホテルのロビーにでもいるかのような、
どことなく落ち着かない感じ???

    
   
同じかつての自由貿易港の香港と比べても小奇麗な感じがあって、
あまり人の息遣いが聞こえないようなイメージが外国人にはあるらしい。

   

   
そんなことなら、やっぱり市場に行ってみるのがよろしい。

        
  
今回は仕事の合間を縫って、
リニューアルされたTekka Centre に足を運ぶ。

   

インド人や中国人が多いウエットマーケットだが、
生活臭がプンプンするよ。

  

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最近改装されて、ここも清潔感が漂う。

        

           
   
それでも市場の雑踏の中に全身を沈めてみると、まばゆいばかりの色彩、威勢のいい掛け声やスパイスの香り、すれ違いざまの肌の触れ合いなど、五感を刺激する要素がイッパイ。

   
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     スパイス専門店で  複雑で刺激的な宇宙のような匂い(?)を発する
     

 

肉屋の前を通りかかり、
ヒツジだかヤギだかをさばいている兄ちゃんと片言話していたら、
       

オイオイ、いいカメラ持ってんじゃないの。
ちゃんと格好良く撮ってくれよう!
   

とポーズをとる。  それじゃあ・・・

   
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         どうだい、イカしてるだろう!と得意満面

    

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その瞬間、ダハハハハッ! と、皆で大笑い

    
    
とてもキップのいい兄さんたちだった。

       

それまでの取るに足らない緊張感がほぐれた瞬間。

    
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客とのコミュニケーションも商いのつとめ

  
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プ~ンと漂う独特の甘い香りに誘われて果物コーナーに行ったら、
ちょうどジャックフルーツをさばいているところではないか。

   
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パラミツ(波羅蜜)やナンカとも呼ばれ、
中には4~50kgにもおよび、世界一大きな果実と言われている。

   

一口食べてみなッ! まいんだから…。

と太っちょのお兄さんがヒョイと剥きたてをくれる。

  
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実は僕、よだれをたらしていたんです。

      

           
口にほおばると、
パイナップルとドリアンを足して、少しパサパサさせたような
とても甘い香味が口腔内いっぱいに広がり、鼻から脳天に突き抜ける。

   

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ん、ん、ん、ん、うんまあ~いッ!!

   

日本語で叫んでも、兄さんには僕が満足していることが通じており、誇らしげな顔をしている。

   

どうだッ!ざまあみろ、ってな感じだ。

   

どの果物も、旬でフレッシュな食感には適わない。

   

脱帽です。

  
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わずか30分間くらいの市場探索だったが、
このくらい市場の人情にも触れることが出来た。

   

隣には巨大なホーカーセンターが併設されていて、
屋台のゲキウマB級グルメが軒を連ねている。

  
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多彩なアジアを表現しているかのようなお菓子

  
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「素」とは、素材も調味にも動物系のものを使っていない精進のこと

    

これは、また次の機会に紹介することにしよう。
    

    
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人情味たっぷり  シンガポール万歳!!

    

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     シンガポールを代表するタイガービール。来年はトラ年だぞ

       

MerryChristmas!!
        

                   

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“ここにも人情あり” への2件の返信

  1. イヴもクリスマスも・・・もしかすると大晦日まで仕事の私、このご時勢に有難いことですが、『これで良いのか?』自問自答のイヴの夜です。
    先週からの寒さの中の“南国シリーズ”は、想像以上に人間味と風情あふれるもので、とぉ~っても癒されました。子供の頃に触れ合った市場は必ず氷の上にお魚が規則正しく並んでいて、野菜はカゴ盛り。そして最近、そんな市場を何時か再現してみたい・・・と思うようになりました。海外には脈々と素敵な市場があることを再認識しました。感謝。
    ニッポンを売る!さん、メリークリスマス☆
    http://blog.shiawasena.jp/
    背中を押していただいたので、ブログの準備をしてみました。写真力・技術力ないので色々とご指導ください!宜しくお願いいたします。

  2. はなさんMerryChristmas!深夜遅くまで大丈夫ですか?お仕事ご苦労さまです。「これで良いのか?」の自問自答の日々は成長している証しです。もう少しだけ足元を深く掘ってみませんか。そうそう、市場の再現なんて面白いですね。清潔感や高級感が行き渡ると、イチバのあのワクワク感が遠のくような気がして。年末の賑わい、妙な興奮が一部でも再現できればすごいです。
    ブログ開設おめでとう!とても嬉しいです。しかもタイトルに感動。これからずっと応援していきますが、くれぐれも気負わないでくださいね。マイペースが肝心。少し時間をかけて進化させていくのが良いと思います。自分の生き方や仕事に対する考え方の変化に同調していきますから。思わぬXmasプレゼントになりました。

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