午後4時すぎ、那覇空港に降り立つとやはり南国、ポカポカと暖かい。
「めんそーれ」とは、「参り候らえ」がもとになっていると聞いたことがある
空港のロビーは、
家族連れやシルバー、修学旅行・卒業旅行生で賑やか。
皆一様に、解放感に満ちた表情をしていて、とてもうらやましい。
ホテルに向かう道すがら、袖振り合った地元のおばあさんと会話する。
僕: 「暖かいですねぇ」
おばぁ:「いいや、それでもおとといまで寒い日が続いたんだよぉ。」
僕:「へぇ、信じられないなあ。」
おばぁ:「今日はとてもアタタカイねえ。桜が満開だよ。」
僕: 「エエ~ッ! もう桜が咲いてるの???」
おばぁ:「そうさ~。観に行ってくるといいよぉ。
この辺ならヨギコーエンで観れるからさぁ。」
あの独特な沖縄のイントネーションが耳に心地いい。
ホテルにチェックインして、日の入りまで少しだけ時間がありそうなので、明るいうちに散歩がてらヨギコーエンに行こうと思ってフロントに場所を聞いたら、歩いて行けば日が暮れてしまうほど遠いと言われてビックリ。
僕はどうも「この辺」という言葉を勘違いしてしまったようだ。
明日の準備もあることだし、いくら早咲きとはいえ桜の花をわざわざ観に行くのも少々億劫だなあと思いつつ、もう後へは引けなくなっちゃった。
やむなく車で向かったのが、「与儀公園」だった。
後で知ったのだが、ここは那覇での桜の名所だった
アアっ 咲いてる!
ゆるやかな曲線を描く川に沿って、見事な枝振りを魅せる緋寒ザクラがほぼ満開の綺麗な花を咲かせているではないか。
その美しさに触れて、一瞬でメロメロの虜になる。
本土でなじみのソメイヨシノとは違う濃いピンク色の花が少しうつむき加減に咲いているのが印象的。
一見、桜というより桃の花に近いが、幹や枝を見ているとやはり桜である。
日曜日ということもあって、公園では大勢の人たちが芝生の上に腰掛けて思い思いのアウトドアを楽しんでいる。
家族や職場の仲間風のグループがビールやワインで花見酒、将棋や囲碁を楽しむおじさんたち、デートを楽しむカップル、カメラ片手に上ばかり見つめる僕…。
ゆっくりとした時間が流れる。
去年は同じ沖縄で4月に日本一早い海水浴をして、
今年は日本一早く桜の花見をしたことになる。
桜前線のスタートに立ち会うことが出来たということかな。
ここから桜前線も本土に向かって北上する
コーエンはコーエンでも、明日は、
アジア三大都市のベテランバイヤーの講演が予定されているのだった。
ありがとう! ヨギコーエンを教えてくれたオバァ!!
おかげで気持ちにゆとりが出来ました。
田中 豊
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沖縄は、もう桜が咲いているのですね。内向きになっていると、まだまだ寒いと思っていました。ひと足早い春を『ありがとうございました』(*^ー゚)bグッジョブ!!
いえいえ、三方よしさんは十分外向きです。お考えのとおり内向き外向きとは、必ずしも海外・国内ではなく、軸がぶれずにしっかりと強みを生かしながら常に新しいステージに挑戦する志のことだと思います。今、日本のあちこちで「外向き」の元気な人たちが環境変化を恐れずに生き生きと立ち上がっているのが頼もしく感じます。ここ沖縄でも不利といわれる条件をもろともせず、沖縄しかない素晴らしさを生かそうとしているグループが大勢いますよ。