4月1日を迎えた。
こんな気持ちで新年度を迎えたことは
かつて無かったこと。
日々報じられるニュースに慣れる事は一日たりとも無く、
毎日がエイプリルフールであれば良いのにと、
フト考えてしまうほどだ。
自分に出来ることを精一杯やる。
被災しなかった国民全員が心に期しているテーマである。
無関心でいることと同様、
被災者の皆さんに同情・共感する余り、
過度の自粛や、辛い気持ちになって、ただジッとして
何もしないことは避けるべきだと考える。
僕に出来ること。
それは、やはり海外と日本を行き来をして
海外の人たちに出来る限り正しいことを伝え、
海外で起こっていることを出来るだけ冷静に認識・分析すること。
そして、日本再興のために、
次の一手として何をどう進めるかの知恵を出すこと、行動を起こすこと、
これに尽きている。
この半月の間、まず被災地の一部であるが現場の初歩的な状況を把握し、宮城と福島の被災した仲間の声を聞き、とりあえず打てる手を打ってから、ヨーロッパとアジアを廻ってきた。
震災後、ほぼ地球を一周してきたことになる。
世界中で震災のニュースが連日駆け巡り、
また日本を応援する各国での支援活動や仲間の激励を受けてきた。
嬉しいエピソード、そして厳しい現実の両方の体験を通して
僕も被災した国民のひとりとして、
絶望と希望のはざまを幾度となく行き来した。
(次回に続く)
田中 豊
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ニッポンを売る!さんお帰りなさい。先月中旬以来、海外行脚とのこと伺っていましたので、帰国後ご教授いただく機会を楽しみにしていました。
海外の情報を聞く限りにおいて、すべて『日本』という括りの中で理解されていることに、日本人としての責任の重さとジレンマを感じます。また、僕も海外を捉えるときに『国毎』に捉える傾向があること猛省しています。今回の出来事が、世界をこれまで以上に小さくしてくれたように思います。
三方よしさん コメントありがとうございます。地方に居ながら、その道理を発見できるとは洞察力の凄さに改めて感服します。まったく同感です。原発の今後の対応次第では、世界からの目も厳しく変化するかもしれませんが、今は大部分が暖かく、連帯の気持ちで接してくれています。地球人として今後、三方よしさんが培ってきたものも、いつかは逆に世界に役立てていただくタイミングが必ずやってくるはずですから、その時は国内並みにベストを尽くして貢献してください。