政治家の行動は遅れているか?

             
昨日、国会で内閣不信任決議案が提出され、
今日午後、衆議院で採決されることになった。

         
   
「この国難である大震災の非常時において
国会議員は政局にうつつを抜かしていて何たることか!」
       
と、おそらく国民100人いれば100人全員が憤怒し、、
現場と政治との乖離、被災者無視にますます政治不信、苛立ちを感じていることだろう。
     

僕だって、現象面をコメントすれば
そのとおりだ、と言うだろうが、本音は少し違う。

     
     
多くの読者の怒りや軽蔑を覚悟で言わせてもらえば、
この1000年に一度とも言えるほどの国難であるからこそ
常軌を逸するほどのやり方とスピード、規模で一気に構想し、打破し、行動なければならない。

      

これまでの常識、慣例、マナー、人の心、気配り、評判評価、多数の支持のような特に日本人が尊ぶものについて、時に批判覚悟、生命の危険覚悟で無視することも歴史の転換点で「起こす」こともあるのではないかと考えているからである。

     

それが今でないとすれば、いつなんだろうか。

「龍馬伝」のようなフィクションの世界の中だけ?

   

僕は、1970年代後半から、90年代前半までの中国が共産主義指向から市場経済指向にわずか20年ほどで舵を切り替えた時、内外からの激しい揶揄批判を受けながら闘争し、大胆な行動をとってきたすさまじいばかりのエネルギーと国民の地を這うような生き様を目撃してきた。

   
    

国内・海外では今、
我々の想像を超えて、さらにすさまじいことが起こっている。

原発4基のメルトダウン並みの激変があちこちで進行中なのである。

    

    
世の大事はさておいて、例えば会社でも
これまでの延長線に準じて、これまで以上に頑張ったとしても、これまでと違ってままならないことや、誰かの評価が定年までの安心につながらないことだって起きてる。
      
他方、本気で新事業や社内改革、チャレンジ、または転職や起業を考えるに、四方八方に気を遣い、人の目・評判、前例などを気にして、本当に悩まなければならない志が欠けてしまって機会を逸してしまうもったいないケースによくぶつかる。

   
    
常識では、それをきちんと丸く治めて進むことこそ、
技量であり、能力であり、人徳である、んですよね?

       

どんな場合でもやり方、常識脱しちゃいけないの??

それが日本人の伝統と誇りと品格?
   

確かに、独りよがりの多数に支持されないやり方はだの暴走
        
紙一重だ。

            

     
          
僕は、10年前ほどからこのように考え方を改悪(?)させていて
あちこちで摩擦、トラブル、非礼を積み重ねている。
もちろん震災がきっかけなんかじゃないし、自分が正義だなんて言うつもりは毛頭無い。

    
     
まさに不徳の致すところである。

      
       
       
これでせっかく増えたブログの読者は大きく減るだろうな。

ゼロになったら、外国語で発信することにしよう。

         

       
さて、今回の不信任案。

     
菅総理も独りよがりと批判され、小沢氏も野党もいまどき、と批判されている。

   
常に政治生命をかけて決断し行動してください。

  
  

ここで中国のことわざを引用しよう。

        
機不可失、時不再来

チャンスは失うべからず、時ふたたび来たらず・・・

     

しかしながら、代替案も、ビジョンも夢も信念も志も見えないという意味では
今回の不信任騒動は、歴史から評価されるものではないと思う。

  
      
           
混沌の中から、真実の道や逸材が出てくることを心から願うのみだ。
            
      
政治家だけじゃない、まず僕ら一人ひとりが、だっ!!
         

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“政治家の行動は遅れているか?” への8件の返信

  1. ヒミ*オカジマさん 力強いコメントありがとうございます。ヒミさんのような時代を変える傑出した行動力と共感性を携えた若い逸材から応援していただけることは何にも増してありがたいことです。私に出来ることは、10代から40代の志ある皆さんにニッポンと地域の舵取りをお任せすること、それだけです。心服しているヒミさんが目指すものこそ次の時代の原動力です。どうかこれからも行動願います。微力ながら僕にも応援させてください。

  2. 小職もまったく同感でございます。
    しかるに、国会、腰砕け・・・?!
    みんな、何がやりたかったんですかね?
    まったく・・・・・。

  3. 最後の2行が心に響きます。
    こういう事態だからこそ、自分たち1人1人が真実の道を模索し続けていくことが大事ですね。
    これからも勉強していきたいと思います。

  4. mikihitoさん コメントありがとうございます。僕はバブルが弾けての最近20年間、政治家はどこに対して異常などほどに心配りし続けていたのか、を問いたいのです。これがアジアで一番進んでいるといわれる民主主義の姿なの? だとしたら、アジアの国はどこも民主を求めないのじゃないかな、とすら考えてしまうのです。この仕組みと慣例じゃあスケールの大きな政治家は出来てきませんよね。

  5. きむらさん コメント深謝です。
    そうですよね。僕ら一人ひとりがもっとしっかりしなくちゃいけないですよね。リーダーシップを遠いところに待ち望むようじゃあ、成長アジアの人たちの中では通用しませんよね。いつかきむらさんにも「その時」がやって来ます。それを生かすためにも旧来常識を破って行動する時だと思います。期待しています。

  6. 先日は、政党内閣制の限界をみた感じがします。
    ほんと変革せねばですね〜
    一方で、長年食品の輸出拡大に取り組んできた方々が、放射能の関係で輸出にリスクがかかるようになり、見ていて切ないです。
    色々苦しい時代ですが、「日本ブランド再構築」ですね。
    世界で闘える「本質」と「アピール力」を磨くべく、力つけねばーーと思う今日この頃です。

  7. AYAさん コメントありがとう! まさに信念と哲学、行動力と忍耐力を持ち合わせているAYAさんが、海外販路開拓のステージでも、もう一度立ち上がってもらう時が来たのです。今やらずして何の志士でありましょうか。おっしゃるとおり、ニッポンとしての本質を深化させていけばいくほど、世界に通用するものが生まれると思います。僕はあなたに託しますよ。グローバル化という現象は、もう止めようがないです。でも変えてはいけないもの、捨ててはいけない大切なものを失わせるグローバル的な適合主義こそ忌避しなければならないのでは、と思うのです。AYAさんとご一緒したシンガポールの国のありようも、今世界から注目されていますよね。いまだに過去の常識の延長線上でしか考えていない多くの立派な皆さんに訴えたいのです。やはり若い人に託すべきなんですよ。

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