北海道を車で移動すると
沿道の広大な田畑や農業施設に
つい目がいってしまう。
住んでいないから、
季節ごとの風景の移り変わりが分からず、
例年の景色というものを知らないけれど、
サクラの開花が遅いのと併せて
なんとなくいつもと違うのではと感じてしまうほど、
ただむき出しの土地が目についた。
聞けば、やはり暖かくなるのが例年より遅いので
農作業が遅れているのだという。
表面の土が十分に乾いていないので
耕せないのだという。
水分が多いまま耕すと、土が塊になってしまい
苗や種が植えられないのだそうだ。
ハウスの中で、さらにトンネル栽培をしてる。おそらく苺の苗を植えているのだろう
富良野の郊外で、
若い緑色の芽が風に一斉になびていて
とても美しかった。
タマネギの苗だそうだ。
夕餉の席に、このタマネギ苗のお浸しが供せられた。
なんとも柔らかく、クセのない口当たりと青葉の薫りは
初体験ではあるが、春を感じさせる逸品だった。
農場を俯瞰して、
改めて食卓の豊かさを感じることになった。
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田中 豊
地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。
海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。
とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。
「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。
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