これまで3回のエントリでは、四川省成都の料理や歴史遺産などを紹介したが、もちろん今回の訪問目的はビジネスだ。
3日間で政府をはじめ、様々な機関を精力的に訪問し、
多くの収穫を得た。
中国の西南地区といえば、
西南大開発という国家的な地域発展戦略の地であり、
交通不便で多民族が住む貧しく遅れた地域のイメージがある。
このくらいの都市景観は想像していたのだが…
それでも、雲南省の昆明や直轄市となった人口3000万の重慶市などは、ビルが林立する大都市だろうという映像イメージを持っていたが、想像通りだったのはその近代的な都市景観だけで、都会としての機能やそこに住む人々のあか抜けた姿には予想を裏切られっぱなしだった。
とにかく訪問前の想像以上に進んでいるのだ。
成都市は自家用車の保有比率は全国第三位だそうで、とにかく公用車より自家用車ばかり目立つのだ。
知り合う誰と逢っても、車で送り迎えはあたりまえ。完全に車社会といってもよいだろう。
四川人はとにかく消費が大好きのようだ。
天府の国のおおらかさがあるからだろうか、あまり後先を気にせず、
消費に走るのだそうだ。
都心のシンボル的なポイントである天府広場を中心とする中心街に行ってビックリした。
とにかく道行く人がオシャレなのだ。
一部の特別なレベルの高さではなくて、一般市民のファッションに対する意識の広がりという意味では、上海や大連、広東、はたまた台北などよりも高いんじゃないかと思う。
確かに一部の金持ちや若い女性がファッションセンスがいい大都市は、いまや珍しくない。
しかし、ここ成都では、若い男の子や年配女性たちもファッションに強い関心を持っている人が多いことが見て判る。
服装はもとより、髪型、化粧品、バッグなどの持ち物にいたるまで気を遣っている人がやたらに多い。
よく成都や重慶は美人やハンサムが多いと言われるが、素質の上に自己演出が巧みなのだろう。
日本から進出したイトーヨーカ堂も平日というのに買い物客で満員。しかも実際に商品を買っている。昨年も巨大な売り上げと納税額をあげてくれたと地元政府の官吏も笑みを隠さない。
現在、伊勢丹が進出予定の大型ショッピングセンターも建設中で、さすが日本企業も見過ごしていないようだ。
伊勢丹出店予定の工事も着々とすすむ
「ニッポンを売る!」スピリットをもってして、これを見逃す手はない。
ウソだと思うのなら、ぜひ成都へ行ってみることをお勧めする。内陸中心都市の従来イメージを見事にぶち壊してくれる。
田中 豊
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真是我想去成都啊。
私は成都の出身です。本当に故郷を自慢しています!
コウさん コメントありがとうございました。成都の街は、本当に素晴らしいですね。故郷に誇りを持つ理由が良く判ります。
また、成都の人は親切な人が多いですよね。