クアラルンプルの日本食品販売事情

 
30日に開業した日本産農産物の常設店舗事業は、主に販売コーナーと週ごとの販促イベントから構成されている。

販売コーナーについては、オープン記念ということで
様々な商品が店頭に並んでいた。

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そのアイテム数の多さにも驚いたが、
鮮度の良さも私の想像以上だった。

通関上の特別の配慮はなかったそうである。

 

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果物の王様 クラウンメロンが約4600円なり

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泉州特産の水ナスまでも売っていた!

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JAS認証マークつきの加工品も
 

 
マレーシアといえば、誰もが知る回教徒の国で
中東に行かずともその食文化のギャップを体験することが出来る。

 

最も顕著なのが食肉の扱い。

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特に豚肉は回教徒は絶対に口にしないし、扱う事だって忌み嫌う。

牛肉や鶏肉、羊肉だって、回教のしきたりに従って処理されなければならないという。

だから、豚肉を販売するには、
わざわざ「NON-HALAL」というコーナーを設けて販売されている。

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「HALAL(ハラル)」とは、イスラムの律法にのっとった食べ物という意味で、厳格に守られている。

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中国系消費者にとって、肉といえば豚肉を指すくらいだから、
現場を理解するのにこちらの方が戸惑ってしまう
 

また、回教徒は飲酒をしないのだが、単に酒類を買わないだけでなく
食品に添加してあるアルコール類にも厳しくチェックがかかるから
販売サイドはものすごく気を遣うのだそうである。

だからアルコール添加物を除去したカステラなどは
私達が食べるとなんとなく物足りない食味になるらしい。
味醂(みりん)や獣脂なども同様だ。
 

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人気のケーキも日本とは違うのだろうか?
 

国が違えば、対応を替えなければならないことの良い例だ。

もちろんこのデパートでは
日本から清酒や焼酎などもしっかりと輸入販売されているから
ダメだと諦めるのは早とちりということになる。

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マレーシアでもこのとおり、日本の酒類が豊富
  

異文化をいかに受け入れ、それに適切に対処することも
販路開拓の重要な要素になる
だろう
 

逆に、日本食品の特徴や食べ方などについても丁寧に現地消費者に伝えなければならない。この手間を抜いて海外での普及は考えられない。

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東アジアとアラブのクロスロードとも言えるマレーシア。

 
我々にいろいろな情報を与えてくれる・・。
 

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同じ回教徒の衣装といえど、こんなにも違う・・・

  

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。