昨年末、ちょうどクリスマスの期間中に台湾を訪れた。
最近はアジアの国はどこでもクリスマスを祝う習慣が出来て
商業・サービス業の方も一層熱が上がる。
ドラッグストアもXmasセールが
ここ台湾では、どうも年代で認識差があるようで
やはり若い人たちを中心に盛り上がるようだ。
世界一ののっぽビル「101」でもクリスマス一色
24日のイブの午後ともなると、繁華街は人や車で一杯だ。
特にカフェや洋食関連の店はどこも満員。
洋風化の波はどの国もものすごい。
おそらくは・・・
と、深夜、台湾最大の屋台街である士林観光夜市に行ってみたら
やっぱり!!
というか、予想以上の人出でごった返しており、通りに一歩も踏み込めなかったのには驚いた。
ここには何十回も足を運んだだが、
こんなにごった返した士林夜市を見たのは初めてだった。
若者パワーはどこに行っても物凄い。
でも、どうも年配の人たちには、クリスマスはあまり関係がなさそうで、日本とも違って、家庭でケーキやチキンを囲んで団欒するというのもあまり無いらしい。
一様に「僕らの世代は旧正月を祝うんだ」と漏らす。
それでも、高級スーパーや百貨店を廻って見学したり、
専門家の方々に話を伺って、何が売れるのか、どのように使うのか、どんな背景があるのかなど多くの情報を得る事ができた。
東洋の習慣と西洋の習慣をクロスオーバーさせながら、
アジアの大都市の消費行動は、これからもどんどん変化していくようだ。
* *
そう言えば、帰国前日の夜8時半過ぎ、
台湾南部の恒春という町を中心に震度6.7の大地震が発生し、私も揺れを感じた。
居合わせた人たちもビックリして、しばらくは大騒ぎとなった。
台北の街は幸い揺れだけで済んだが、
恒春では、速報で死者2名、負傷者38名と報道された。
地震発生翌日の朝、現地で求めた新聞の一面
「恒春百年大地震」とニュースでは夜通し緊急報道が続いた。
海外での天災遭遇は滅多に無い事だが、
台湾では夏に台風直撃も体験したばかりで、
難しい事だが、常に出張リスクも気にかけていなければならない。
天災は日本だけではない。
モンスーン気候、太平洋プレート上の東アジアは何処も同じ。
地震も台風も大雨も旱魃も・・・
その結果、物資も商品もどんどん移動していく。
今年もいろいろなことがあるのだろうか・・・
田中 豊
最新記事 by 田中 豊 (全て見る)
- 人生で一番高いところに登った日(その3) - 2021年2月10日
- 人生で一番高いところに登った日(その2) - 2021年2月5日
- 人生で一番高いところに登った日(その1) - 2021年2月1日