暖冬傾向といわれた上海でも、突然の寒波に襲われ、
街を歩く人たちもご覧の通りの重装備となってしまった。
私の記憶では、以前は上海でも気温が零下に下がったり、雪が降ったりしていたはず。
黄河以北の北方はボイラー暖房が普及しているし、
国から配給される練炭などで家庭でも暖かいが、
上海はこの配給がないので、10年ほど前までは一般家庭には暖房機が無く、真冬の季節は家の中でも分厚い綿入れやオーバーを着込んで、背を丸く縮めながらテレビを見ていたのを何度も目撃した。
朝の路上で
「上海はハルビン(中国最北の省都)より寒いよ」などと笑い話になっているほどだった。
繁華街のショーウインドー
そう言えば、最近はあまり寒いと感じた事がなかったのは、てっきりエアコンや暖房が普及したためだと思っていたら、やはり暖冬が続いているらしい。
暖冬と言えば、最近、どうしても環境変化、異常気象との因果関係を考えてしまう。
今回、上海市人民政府の環境政策主管部門とプロジェクトに関する協議も行ったが、責任者の話によると、上海市の経済運営は今年は大きな転換点という位置づけになっている。
去年から始まった第11次5カ年計画では、それまで14年連続二ケタ成長を続けた上海の国内生産額を、今年は9%台に押さえ込むと宣言しているのだ。
経済発展優先から調和社会への転換は、果たして可能なのか?
大気、水質、ゴミ廃棄物、緑化、食品衛生など多方面にわたる具体的な施策を紹介してもらった。
これらの技術・ビジネス分野でも、今後は日中の「相互依存」「協力関係」が求められている。
成長路線からバランスの取れたエコ社会(中国語で生態社会)への転換が実現できるかどうか、いま正念場を迎えている。
それにしても、今回は寒い。
しばらく外を歩くと手がかじかんでくる。
30年前の冬の上海を体験している者としては、ある意味で懐かしく感じた。
早朝の公園で
一日の仕事の終わりに、上海風味の暖かいスープが冷えた体を温めてくれる。
日中の日差しで、一斉に洗濯物の花が咲く・・・
田中 豊
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