28日、「福岡県青年農業者会議」で記念講演をさせていただいた。
福岡県で農業に従事する青年約200名近くが集まり、
それぞれの発表者が、
日々の農業実践や生活について意見発表したり、
生産・経営などの研究成果をプレゼンテーションする場なのである。
皆、それぞれ個性ある主張や研究で驚いた。
研究発表では、ほとんどの人がパソコン・デジカメを使いこなし
ビジュアルなプレゼンだったのは、さすが青年たちだ。
終日、18の発表を行い、優秀者が表彰され、
九州大会、全国大会に参加する。
青年達の発表が終わった後、
「東アジア市場における日本の農産物輸出の現状」について
私が講演させていただいたが、
2時間にわたり、皆さんに非常に熱心に聴いていただいた。
私の話が退屈で
途中退席したり、居眠りしたり、メールを打ったりするのではないかと
心配していたが、そんなことは全くなかった。
会場のピリピリするような真剣さを感じ、
私のほうが興奮して熱っぽく語り通した。
農業青年といっても、市街で見かける若者となんら変わらない。
スーツを着て、長髪あり、髪染めあり、
鶏のトサカのようなヘアスタイルの人だって珍しくない。
今後も海外からの安い農産物の流入によって、
日本農業も決して安閑としていられない。
私が取り組んでいる農産品の輸出も含め、
旧来の農業を根底から覆し、さらに発展させていくのは
この青年たちなのである。
200名近くの農業にチャレンジしようという若者達を前に
本当に頼もしい思いがした。
この人たちのためなら、何でも応援したいと思った。
締めくくりには、若き青年幹部全員と固い握手をして
共に検討を誓った。
「お互い頑張ろうなッ!」
「何でも支援するから」
久しぶりに熱い血が体を駆け巡った。
この青年達こそ、日本の宝である。
田中 豊
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