畑の白いカーテン

      
一段と寒さが厳しくなるこの季節、
漬物大根の産地である宮崎市田野町では
(やぐら)に掛けた「干し大根」が畑のあちこちで見かけることが出来る。

   
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この風景は実に壮観だ。

  
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なんといっても漬物大根の生産量が日本一なのだそうだ。
     
   

てっきり東北か北関東がそうなのではないかと思っていただけに、南国宮崎の特産品だったんだ。

    
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竹のやぐらは高さが6メートルもあるらしい

     
   
霧島連峰から吹き降ろす寒風に約二週間さらして出荷するもので、「大根干し」とか「櫓干し」と呼ばれるそうだ。

   
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洗った大根を2~3本ずつ麻ヒモで束ねてやぐらに掛けてある。

   

寒い時期での作業に「大変なんだろうなあ」と、つい思いを馳せてしまう。

   
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乾いた冷たい風が適しているのはもちろんのこと、でも凍ってしまってはまったく価値が無くなってしまうという実はナイーブな代物なのだ。

  
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本当に冷え込みそうな時は、シートを全体に掛けてストーブを焚くのだそうだから気が抜けない。

   
     
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白く丸々太った大根も、二週間が過ぎたのだろうか、取り入れ前の列は干しあがっていて、すっかりスリムになっていた。

   
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乾燥前と乾燥後と

   

ここ数年、毎年この風景を観ることができるのも田野の町を訪ねる機会があるおかげ。

      
    
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たくわん漬けに美味しいご飯が食べたくなる。 ああ、ニッポン人!
      

       

すっかり私の冬の風物詩になってしまった。

        

      

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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“畑の白いカーテン” への4件の返信

  1. やぐらの高さが6メートルにもなるんですね。農家の方は大変だ。農の営みの偉大さが感じられる写真ですね。

  2. こんにちわ!
    迫力のある写真ですねぇ~[E:sign03]
    この干し上がった大根は、凄く良い香りがするんですよ~[E:good]
    ホント、あ~~日本人って感じですよね[E:wink]
     今現在、大根棚も解体作業中・・・
     次の作付け(葉たばこ)の準備中ですよ[E:paper]

  3. ベジタリーさん
    やはり地元の方ならではのリアルなコメントありがとうございます。
    素晴らしかったです。
    今月はなんと言っても5回も宮崎に行くんですから、いろいろな体験をさせていただいてます。

  4. らツさん コメントありがとうございます。
    写真がなくても文章だけで伝えられるような記述力があるといいんですがねえ。
    とにかく大根だなの下にもぐりこんで見上げるのは圧巻です。
    ラツさんの海の恵みと私の山の恵みをこれからもブログで交換しましょう。

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