母なるメコン(その1)

                 
トナム・ホーチミン市から車で約1時間半ほど南下するとミトーという人口18万人の小さな街に着く。

    
   
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ミトーの街角
   
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一見どうという事のない集落だが、ここはメコン河の最下流に位置する観光拠点でもある。
   

       
土ホコリ立つ街道が途切れると、突然大河が姿を現した。

          
  
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何か起こったのか、何に感動しているのか、まだ訳がわからないまま、感動して思わず「アッ」と声が出てしまう。

     
川辺には無数の商店や私の船頭や観光案内の娘さんたちが大勢いる。

     
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アジアに来たァ~と感じる瞬間
   
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ヒソヒソ話し

       

さっそく渡し舟に乗船。
   
20人くらいが乗れる中型のクルーズ船だ。

期待の心ワクワク。

  
力強く船は岸を離れる。

   

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ほどなく船尾で物音がすると思ったら、

娘さんが椰子の実を割ってくれている。
   

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ひとりに一個、ズシリと重い椰子の実を渡されたが、
ストロー越しに渇ききった喉にサッパリとした椰子汁がゴクゴクと滑り落ちていく。

     
何故かこんなことが贅沢に思えてくるから不思議だ。

      

サービスの原点ってこんなことだったのかも知れない。

椰子って地域資源なんだ。   

    

僕らは川と言えば澄んだ水こそが当たり前で、濁った水は汚染されたもの、汚れたものという感覚があるが、このメコンの土気色の水色こそ、沿岸の栄養分をタップリと含んだ命の水なのだ、という想いもするのである。

       
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滔滔と流れる大河には、大小様々な運搬船や漁船、観光船が忙しく行き来しており、日本とは異なり河川も重要な「交通手段」だということを教えてくれる。

     
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確かに「川」というよりは「河」という表現がピッタリする感じだ。

   
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もうあと40キロも南下すると海にでるそうで、遠く源流を中国に持ち、タイ、ラオス、カンボジアを貫き、ここベトナムで河としての使命を尽くすのである。

      
河口にせまるこの地域でも河を生活の場とする風景があちこちに見える。

     
   
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およそ20分で大河を横切り、中洲に上陸した。
                                (次回に続く)

   
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“母なるメコン(その1)” への2件の返信

  1. 偉大なるメコンの生活が実感できる写真をありがとうございました。川と河の違いも実感できますね。自分の名前も少し自慢できるかなあ(笑)

  2. ラツさん コメントありがとうございます。中国語で「河」と「江」という文字は特別な意味を持ちますよねえ。
    昔、河が重要な交通輸送手段だったときは、必ず河辺に都市が形成されたのでしょう。連休特集でメコンの写真を沢山アップする予定です。

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