遠くて近い国へ(その4)

            
(先回から続く)
      

一度刺激を受けると、さらに強い刺激を求める・・・。

    

僕はサンパウロの下町をさらにディープなところへと歩を進めていった。

    

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もうすっかり地図でも今の位置はわからなくなってしまっている。

    

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市場の雑踏を過ぎて10分くらい歩いたであろうか、ホコリっぽく
土気色をしているが、明らかに大きなバスターミナルのようなところにたどり着いた。

      

あちこちからひっきりなしにバスが行き来している。

   

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結構新式バスばかり。
   

バスは大勢の人を吐き出したり、また吸い込んだりして出入りを繰り返している。

   
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あれぇ~っ。ここにも背中が開いている娘が

    

    
そのバスの乗降客が必ず通るあまり広くない広場のようなスペースがシンプル商売の小宇宙なのだ。

    

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しばらくここをウロウロする事にした。

     

いろんなものを売ってるじゃないか。

    

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ブラジル人はカラフルがお好きなようだ

    

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 ナタを振り下ろす!!
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               お見事ッ!!  それにしてもアブねぇなぁ

    

   

大体簡単な食べ物が多いようだ。

      
         
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本場のシェラスコ売りもいる。

   

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この炭火焼の煙を嗅いで、何度誘惑に負けそうになったことか!

   

なんとも言えないジューシーで、しかも香ばしい肉の香り。

よだれが落ちてくる。

   

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これはブラジル版「角打」(立ち飲み居酒屋)か。

     

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     手前のピリカラっぽい突き出しが強い酒に合いそうだ

     
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あ~あ オジさん、酔っ払っちゃったの?
    

香港の80年代の九龍城、マニラのスラム街、バンコクの深夜の屋台群などと異なり、これまでのアジアではあまり体験したことのないディープな感じがたまらない。

   

始めは少々心細かったので、サッサとおいとましようと思ったが、なぜかこのエリアが僕を受け留めてくれているような錯覚がして、ついつい長居をしてしまった。

    

かれこれ40分以上いたであろうか。たいして広くもないスペースに。

    
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美味しそう!

   
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褐色のまばゆさ

          

とても小汚いのに、いつまでも居ていたいと思わせる妙に惹かれる場所だった。

    
      
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カチカチなアイスキャンデー

   
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アレレ?? ヤッパ背中開いてんじゃん

    

    

今度は人の流れに任せてズンズンと歩いていく・・・

      

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すると、あの有名なセー広場に出てきた。
    

     
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カテドナル・メトロポリターナ大聖堂

   
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これでようやく地図でどこに居るのかがわかったゾ。

    

相当な距離を歩き廻っていたことを知る。

     
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またこの辺りからスタイリッシュなパウリスタが多くなる

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かなり運動量に加え、心の緊張感が弛緩した脱力感が合わさり、
なんとも言えない気だるい疲れを初めて感じる。

    
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夕日に伸びる長い影がなんとも美しい

   
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ヨーロッパそのもの

    
 

 ああ、やっぱり、旅に出て来て良かった・・・。

      

 古いカトリック教会の袖で、ふとそう思った。

                               (次回に続く)

     

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telephone stand 2

    
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田中 豊

地域の元気づくりと海外ビジネスを通じて、日本を元気にしたい行動派プロデューサーです。 海外ビジネスの参謀役として長年活動してきました。 とりわけ農林水産業を振興にすることで地域が元気になることを現場の生産者、支援者の皆さんと共に日々実践していることをとても誇りに感じています。 「地域を活かし、そしてつなぐこと」をスローガンに訴え、いつの時でもチャンス(chance)ととらえ、絶えずチャレンジ(challenge)し、チェンジ(change)を果たしていくことの「三つのC」をモットーにしています。

“遠くて近い国へ(その4)” への2件の返信

  1. 8月末に沖縄に出張に行ってきましたが、ブラジルでは沖縄移民100周年の記念行事があちこちで開かれていると聞きました。日本と深いつながりのある南米の地。そこに今おられるんですね。なんか見ててもワクワク、どきどきですね。気をつけて楽しんでください。

  2. 素晴らしいニッポンを売るさんならではの旅ですね。私のPCディスプレイから、サンパウロの空気が漂ってきました。ありがとうございました。ナイトクルーズ編も期待したいところですが・・・。(笑)

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